織田戦国伝

ソータ

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ついに国外へ

第拾伍章 大戦の終い

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桶狭間の戦いの際丸根砦や善照寺砦を攻めた今川家臣、松平元康が織田方に寝返り、徳川家康と名を変え臣従した

三河国岡崎城
「殿!何故!何故信長に臣従致したのです!」
家康の妻、瀬名が激怒するのも無理は無い
瀬名の兄はあの今川義元である
「龍王丸はどうするのです!」
龍王丸とは今川義元の長男、今川氏真である
「氏真様やお前には申し訳ないが今の今川に仕えるつもりは毛頭ない」
「そんな......」
「それに私は駿河攻めの栄えある先鋒を仰せつかっておる、今更今川のために戦うなど誰が出来ようか」
「上洛の時はあんなに渋っておられたのに....
やはり、織田の方が大切なのですね....」
「織田を軽んじた今川の落ち度じゃ、これが戦国女に解る世ではない」
「女女と!男を産むのも女ですぞ!こんな世の中など分かってなるものですか!」
瀬名はそのまま下がっていく

1ヶ月後
駿河国今川館
「申し上げます!遠江土居城陥落!」
「なに!?武田か!?」
「織田にございます!敵の先鋒の旗には三葉葵!」
「元康.....か....」
「申し上げます!三葉葵の後ろには織田木瓜...」
「本腰を入れておるか...」
「岡部様...」
「先陣は俺が承る、異論は受付けぬ」
「おい!朝比奈!」
「氏真様、これにてお別れにござる」
「負けるとは限らぬだろう?」
「氏真様.....ふっ、左様にございますな...では逝って参りまする」
朝比奈泰朝は広間を出て手勢1200を連れて堀田城に入城、手勢の1200は敗走兵、城兵合わせて3600まで膨れていた
「戦える.....守備兵の顔が....」
泰朝が見た守備兵の顔は覚悟を決め戦うことを決めた顔であった
「朝比奈様」
「うむ、皆の者聞けぇ!」
全員が泰朝の方に向く
「ここが抜ければすぐ駿河ぞ!それはなんと心得る!」
「今川家が危険ということにござる!」
「左様!我らは言わば今川の盾ぞ!いざ!」
「「おぉぉぉああああああああ!」」
朝比奈泰朝は籠城を決意、
守備兵たちと共に罠を張り巡らせるが
「掛かっても、効果的な対処は望めぬな...」
「あるに越したことはないでござる。さっ、続けましょう」

1週間後
「申し上げます!掛川城に織田家臣、池田恒興、杉谷城に松平元康!」
「来たか....」
「申し上げます!水垂城に前田利家、小笠山城に織田信長、仁藤山砦に佐々成政、青田山砦に柴田勝家、岩井寺砦に森可成が布陣!」
「囲まれておる....」
「出てくる気配はあるか」
「今のところはなんとも申せませぬ」
「総数はわかるか」
「今の推測では総勢16500程かと...」
「5倍以上か」
「ふっ....ははははははは!初めてだこの数の劣勢は!」
「ふっ新鮮ですな」
「あぁ、よし!皆の者着いてまいれ!城を回る!」
朝比奈泰朝は家臣を連れて城の中をくまなく回った
「朝比奈様じゃ...」
「お主らには血を流させる。許せ」
「何を申されます!」
「元はと言えば桶狭間にて織田より殿をお守りできなんだ我らのせいじゃ」
「朝比奈様...」
「だが、タダでやられてやるつもりは無い!
だから、だから皆の力を貸してくだされ!」
「「はっ!」」

遠江国小笠山城
「籠城....か」
「如何されます」
「各城、砦に伝者を放ち集結させよ」
「罠かもしれませぬ」
「俺は気を見て出る、家康に指揮権を預けると伝えよ」
「はっ!」
織田軍は菊川に布陣
本軍を除いた織田軍約10000と堀田城は睨み合いを続ける
「出て来ぬな」
「ならば仕掛ける」
「徳川殿」
「先鋒は忠次に任せる」
「はっ」
酒井忠次約2000は前田利家1000を加え3000で城門の攻略へ入った
「放てぇ!」
矢が飛んでくるが利家らが盾で必死に防ぐ
「それぇ!」
城門を丸太でぶちぬこうとする
「お、おいあれ....」
上を向くと鉄砲が何門かが狙いを定めている
直後轟音が響きわたり織田勢が倒れていく
「くっ....怯むなぁ!」
「こじ開けるぞ!」
しかし抵抗が激しく城門は開かなかった
「如何致す....」
「まだじゃ」
「信長様....」
「馬印は...」
「格好の餌食であろう、このままで良い」
「はっ」
「成政、城門への主攻はお主とする、利家、忠次お主らに補佐を命ずる」
「「はっ!」」
翌日織田軍は夜明けと共に攻勢を開始
正午には城門が口を開けた
「雪崩こめぇ!」
次鋒柴田勝家、池田恒興の4000が堀田城に流れ込んでいく
「ころせぇ!」
守備兵も負けじと2,3人屠っていく
「何だこの強さ!個々が強すぎる!」
「俺らはぁ!今川の盾なのだ!絶対に通さぬ!」
「うるぁ!」
利家が2,3人を薙ぎ払う
「俺に続けぇ!」
「くっ.....」
「前田殿だけに良い格好はさせぬ!儂もゆくぞ!」
森可成も続いていく

「朝比奈泰朝....」
「殿?」
「着いてこい」
「はぁ」
信長が駆けて行った先には
先程利家達が開けた堀田城の城門であった
「と、殿?まさかとは思いますが...」
「朝比奈泰朝は俺が獲る」
「えぇ!?」

「来た」
「ん?なんと?どこへ行かれるのです」
「来たと申した、行って参る」
「なっ、」

「織田殿」
「朝比奈泰朝か」
「如何にも、いざ一戦交えようぞ」
「元よりそのつもりよ、ここで桶狭間を終いと致そう」
「心得た」
2人はえらく落ち着いており周りの戦が止まるほどの緊張感を放っていた
「我が軍に伝える、手出した者はこの俺が切り捨てる」
「朝比奈軍も同じじゃ、手出しするな」
「殿...朝比奈殿....」
「元康、お主が織田に仕えたこと、間違ってなどおらぬぞ」
「なっ...」
「いくぞ!」
「参る!」
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