織田戦国伝

ソータ

文字の大きさ
17 / 26
美濃侵攻

第拾漆章 墨俣城

しおりを挟む
信長は桶狭間の時とは逆に1万超の大軍を持って三河より東、今川領である遠江、駿河を攻めた
途中堀田城で朝比奈泰朝を討ち、その息子朝比奈泰基が傘下にはいる条件として助命嘆願し、徳川家康と共に駿河、今川館へ向かい今川氏真を説得、今川は織田に屈した。
こうして信長は尾張、三河、遠江、駿河の四国を収める大大名へと上り詰めた

尾張国清洲城
「親父殿」
「おぉ、殿、いや御館様」
信長が道三に声をかける
「堅苦しいことは抜きじゃ、相談がある」
「ほう、どの様な」
「美濃を取るには如何致せば良い」
「稲葉山城は難攻不落とは言われますが、所詮は城、どこかに弱点はあり申す、そこを突くのです」
「弱点か」
「それと儂からも」
「なんなりと申せ」
「なれば、西美濃三人衆を懐柔すべきと思います」
「西美濃三人衆...か、蝶略は良いが誰にやらせるつもりだ?」
「1人は十兵衛光秀、もう1人は木下藤吉郎」
「ほぉ、猿を使うか」
「はっ、まずは安藤守就から抑えることが寛容と存じます」
「で、あるか」

美濃国北方城
「織田が美濃を攻める...か...」
安藤守就、西美濃三人衆。
「如何にも」
「我が殿は知っての通り尾張、三河、遠江、駿河を治め、最早斎藤義興に勝ち目はないと存ずる」
木下藤吉郎、後の羽柴秀吉。
この世界で豊臣秀吉となるかはまだ分からない
「十兵衛」
「はっ」
「この猿のような男、誠に織田家重臣か?」
「重臣ではござらん!まだ馬廻りにござる!」
「誇ることでは無いぞ、藤吉郎...」
「しかし、まともに織田と相対しても負けるが必定...」
「既に信長様は美濃に向け兵を出す準備を済ませ、集結を待ってる状態、今ここでお決め願いたい」
この時既に信長は4国全てに出陣の旨を伝えており、この段階で織田勢約2万が集まっている
「数は」
「全て集まれば4万はくだらぬでしょうな」
「あいわかった...織田に内応いたす。稲葉、氏家は儂と十兵衛で参った方がよかろう」
「藤吉郎」
「はっ!」
「尾張に戻り、殿に伝えよ」
「はっ!...は?」
「安藤は織田に下ったとお伝えせよと申した」
「はっ!」
直ぐに藤吉郎は尾張、清洲城へ戻り安藤守就が下ったことを伝えた
「よくやった!」
「あの二人なれば、稲葉、氏家も屈するかと」
「であるか!我が兵は如何程集まった!」
「はっ!先程駿河勢5000、井伊勢3000が到着、総勢は3万4000にございます!」
「今までにない大軍じゃ...」
「駿河、井伊に加え新野勢5000もまもなくとの知らせ」
「しかしまだ徳川殿が来られぬ」
「まさか謀反ではなかろうな!」
「有り得ませぬ!」
「申し上げます!岡崎、浜松より徳川勢約1万が出発、2日ほどで徳川勢到着との知らせ!」
「うむ」
「申し上げます!」
「なんじゃ!」
「西美濃三人衆、稲葉良通、当方に寝返りました!」
「おぉ!」
「続いて氏家直元も!」
「おぉ!!」
「我が軍が美濃に入ったと同時にそれぞれ軍を上げて合流すると!」
「であるか!」
「我が軍はこれで5万超、稲葉山と言えどそうは持つまい」
「そう簡単にはいくまいて」
道三が口を開く
「道三様何をおっしゃいます!5万ですぞ!」
「墨俣あたりに砦でも築かんと厳しいものになろう」
「大垣があるではござらぬか!」
「大垣では遠すぎる!」
「しかし墨俣に砦を築くのにも妨害があろう!」
「だから困るのじゃ!」
「静まれ!」
信長が静止し皆が静かになる
「誰かやるものはおらぬか」
「なれば、この私めに!」
「猿、できるのか?」
「砦と言わず、城を築いてまいりまする!」
「でかくでおって、では猿に任せる」

美濃国墨俣
「お!蜂須賀殿!」
「猿ぅ!良い策は思いついたのであろうな!」
「おまかせあれ!もう手回しは済んでおりまする!」
「では我らの仕事は」
「あの斎藤軍を押し返すことということだの!」
「お頼み申したぁ!」
「任されたぁ!行くぞ皆の者!」
蜂須賀利政、通称小六。
ドラマなどでは野盗の頭として描かれることがあるが史実では土豪の家系でれっきとした武将である。
「うるぁ!久々だのう...斎藤の軍と戦うのは」
「は、は、蜂須賀利政....」
「ほぉ!儂を知っておるか!」
「ひ、ひ、ひけぇ!ひけぇ!」
「逃がすかぁ!うぉぉおおおるぅぅあああああ!」
槍一振で3人を吹き飛ばし雄叫びをあげる
「元!美濃斎藤家家臣!蜂須賀利政ぁ!織田家家臣として戻って参ったぁ!」
利政は長良川の戦いなどで斎藤道三に仕え義龍軍の首級などをあげている

そして1週間後織田軍5万1000は美濃に入り西美濃三人衆と"墨俣城"で合流し総勢6万の軍勢となった
墨俣城は未だ完成には至っていなかったが平城としては申し分のない城であった
「完成せず申し訳ございませぬ!」
「拠点には十分な城じゃ」
「有り難きお言葉!」
「お主にここの城主を任す」
「私めが城主....?」
「左様、これより木下藤吉郎秀吉は織田家重臣じゃ」
「有り難き幸せぇ!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...