20 / 26
美濃侵攻
第弐拾章 稲葉山城の戦い 其ノ弐
しおりを挟む
織田軍は墨俣城を出て長良川にて岸信周の軍勢と一戦交えた後稲葉山城が籠城の構えを見せたため今の北一色に本陣を移し攻城戦に入った
そんな中、織田信時率いる別働隊は竹中半兵衛の伏兵に捕まってしまった、柴田勝家は岸信貞を討ち取った
「この乱戦の中、戦術を練りながらとは...」
「相当キレるぜあいつ」
「結局信時様も捕まっておる。埒が明かぬ!」
「又左!」
「はっ!」
「ここはお主らが行け、お主らの突破力ならば行けよう!」
「...滝川殿!氏家殿!任せられるか!」
「舐めるなよ又左衛門、我らとて織田家の重臣ぞ!」
「藤吉郎!着いてまいれ!」
「へ?へい!」
「行くぞ慶次郎!」
「うるぁ!どきやがれ!」
「なっ!行かせるな!」
「うるぁ!ウスノロが束になっても怖かねぇんだよ!兄者!」
「行け藤吉郎!」
木下隊が慶次郎が作った穴に飛び込み竹中隊を抜けていく
「らぁ!行くぞ兄者!」
「行かせぬ!」
「やらせるか!」
信時隊が食い掛かり瀧川隊、氏家隊もそれに続いて竹中隊を足止めする
「くっ...」
前田隊、木下隊は抜け道を何とか突破し裏門の中に出た
「申し上げます!敵勢裏門から侵入!」
「なっ!?」
「半兵衛が抜かれたと!?」
「殿...落ち延びましょう...」
「う、うむ!」
龍興はすぐに城を出ようとする
「家臣を捨てると申されるか!」
「俺を守るのがお前たちの役目であろう!最後まで守って"死ね"!」
その場にいた家臣達は後悔した
(我らはこんな主君につき、負け戦に馳せ参じたと申すか...!)
龍興は馬に跨り裏門より出た
前田隊とすれ違った時足止めしようとしたが余りの速さに誰も止められなかった
「敗走兵が出始めましたな」
「あぁ、先を急ぐぞ!」
本丸に入った利家たちは驚いた
誰も抵抗してこないどころか皆座っている
「どういうことだ?」
「お侍さんは織田の家臣かい?」
「そ、そうじゃ」
「龍興様なら先程我らを捨て出ていかれた」
「なんと...」
利家と慶次郎、藤吉郎は広間へ入った
「もう来たか、織田の者よ」
「こ、これは....」
「なに、主君に捨てられた家臣の有様じゃ」
「我らはこれより腹を斬る」
「待て待て!早まるな!」
直後足音が聞こえてくる
「ぬぅん!あ?...なんじゃこれは...」
「ん、あ!柴田様!」
「おぉ!猿!」
状況を聞いた勝家は廊下にどっしりと座った
「織田家筆頭家老としてお主らに問う」
「柴田様?」
「織田に仕え、生きてみるつもりはないか!」
「我らは道三様に弓引いた裏切り者ぞ」
「されどお主らとて主君に裏切られた者であろう」
「た、龍重様....」
「もう一度、我らに仕えてみぬか?」
一色家の家臣達はみんな首を縦に振った
利家と長井道勝と共に別働隊のもとへ向かい
竹中半兵衛に事情を説明し降伏を促した
「そうか、龍興は逃げたか」
「半兵衛、我らは織田に仕える事にしたが、」
「なれば私もそうしよう、ここで死んだ我が家臣には無念であろうが....」
「殿...我らは半兵衛様に着いてまいりまする。」
「佐吉....」
「広間にて信長様を待つ故、共に参ろう」
利家が手を差し伸べる
「又左衛門殿...」
「さ、参ろう、半兵衛」
信時が背中を押す
「信時殿....」
「あ!信時様は御館様の弟君で守山城主、様をつけよ!」
「なんと、そんなご身分であるとはいざ知らず、無礼を致し申した、申し訳ございませぬ」
「構わぬ、さぁ!戦は終いじゃ!斎藤も織田も共に参ろう!」
「御館様参られます」
「「此度のご戦勝おめでとうございます」」
「うむ、面をあげよ」
「.....」
「廊下に座っておる者らは降伏したものであろう」
「「はっ!」」
「なれば広間に入れ」
「恐れながら、我らは名古屋城主、斎藤道三様に対し謀反を犯した愚か者共にございます。
お許しを得るまでは当分廊下で宜しゅうございます」
「信周」
道三が声をかける
「はっ」
「半兵衛」
「はっ」
「通勝」
長井道勝、長井道利の長男
「はつ!」
「定次」
長井定次、道勝の弟、道利の次男
「はっ!」
「定利」
長井定利、道勝、定次の弟、道利の三男
「はっ!」
「お主らを不問に致す、共に織田のため尽力致そう」
「「はっ!」」
「これより稲葉山城を岐阜城と致し、この付近を岐阜と名付ける」
そんな中、織田信時率いる別働隊は竹中半兵衛の伏兵に捕まってしまった、柴田勝家は岸信貞を討ち取った
「この乱戦の中、戦術を練りながらとは...」
「相当キレるぜあいつ」
「結局信時様も捕まっておる。埒が明かぬ!」
「又左!」
「はっ!」
「ここはお主らが行け、お主らの突破力ならば行けよう!」
「...滝川殿!氏家殿!任せられるか!」
「舐めるなよ又左衛門、我らとて織田家の重臣ぞ!」
「藤吉郎!着いてまいれ!」
「へ?へい!」
「行くぞ慶次郎!」
「うるぁ!どきやがれ!」
「なっ!行かせるな!」
「うるぁ!ウスノロが束になっても怖かねぇんだよ!兄者!」
「行け藤吉郎!」
木下隊が慶次郎が作った穴に飛び込み竹中隊を抜けていく
「らぁ!行くぞ兄者!」
「行かせぬ!」
「やらせるか!」
信時隊が食い掛かり瀧川隊、氏家隊もそれに続いて竹中隊を足止めする
「くっ...」
前田隊、木下隊は抜け道を何とか突破し裏門の中に出た
「申し上げます!敵勢裏門から侵入!」
「なっ!?」
「半兵衛が抜かれたと!?」
「殿...落ち延びましょう...」
「う、うむ!」
龍興はすぐに城を出ようとする
「家臣を捨てると申されるか!」
「俺を守るのがお前たちの役目であろう!最後まで守って"死ね"!」
その場にいた家臣達は後悔した
(我らはこんな主君につき、負け戦に馳せ参じたと申すか...!)
龍興は馬に跨り裏門より出た
前田隊とすれ違った時足止めしようとしたが余りの速さに誰も止められなかった
「敗走兵が出始めましたな」
「あぁ、先を急ぐぞ!」
本丸に入った利家たちは驚いた
誰も抵抗してこないどころか皆座っている
「どういうことだ?」
「お侍さんは織田の家臣かい?」
「そ、そうじゃ」
「龍興様なら先程我らを捨て出ていかれた」
「なんと...」
利家と慶次郎、藤吉郎は広間へ入った
「もう来たか、織田の者よ」
「こ、これは....」
「なに、主君に捨てられた家臣の有様じゃ」
「我らはこれより腹を斬る」
「待て待て!早まるな!」
直後足音が聞こえてくる
「ぬぅん!あ?...なんじゃこれは...」
「ん、あ!柴田様!」
「おぉ!猿!」
状況を聞いた勝家は廊下にどっしりと座った
「織田家筆頭家老としてお主らに問う」
「柴田様?」
「織田に仕え、生きてみるつもりはないか!」
「我らは道三様に弓引いた裏切り者ぞ」
「されどお主らとて主君に裏切られた者であろう」
「た、龍重様....」
「もう一度、我らに仕えてみぬか?」
一色家の家臣達はみんな首を縦に振った
利家と長井道勝と共に別働隊のもとへ向かい
竹中半兵衛に事情を説明し降伏を促した
「そうか、龍興は逃げたか」
「半兵衛、我らは織田に仕える事にしたが、」
「なれば私もそうしよう、ここで死んだ我が家臣には無念であろうが....」
「殿...我らは半兵衛様に着いてまいりまする。」
「佐吉....」
「広間にて信長様を待つ故、共に参ろう」
利家が手を差し伸べる
「又左衛門殿...」
「さ、参ろう、半兵衛」
信時が背中を押す
「信時殿....」
「あ!信時様は御館様の弟君で守山城主、様をつけよ!」
「なんと、そんなご身分であるとはいざ知らず、無礼を致し申した、申し訳ございませぬ」
「構わぬ、さぁ!戦は終いじゃ!斎藤も織田も共に参ろう!」
「御館様参られます」
「「此度のご戦勝おめでとうございます」」
「うむ、面をあげよ」
「.....」
「廊下に座っておる者らは降伏したものであろう」
「「はっ!」」
「なれば広間に入れ」
「恐れながら、我らは名古屋城主、斎藤道三様に対し謀反を犯した愚か者共にございます。
お許しを得るまでは当分廊下で宜しゅうございます」
「信周」
道三が声をかける
「はっ」
「半兵衛」
「はっ」
「通勝」
長井道勝、長井道利の長男
「はつ!」
「定次」
長井定次、道勝の弟、道利の次男
「はっ!」
「定利」
長井定利、道勝、定次の弟、道利の三男
「はっ!」
「お主らを不問に致す、共に織田のため尽力致そう」
「「はっ!」」
「これより稲葉山城を岐阜城と致し、この付近を岐阜と名付ける」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる