大東亜架空戦記

ソータ

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連合国軍参戦

第114話 兄弟

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連合国軍地上部隊はフランス・カーンにて攻防戦を繰り広げており、ドイツ軍は援軍として海軍の精鋭第一艦隊、第二艦隊を派遣、連合国軍は日本艦隊が派遣されガスコーニュ湾で海戦となった。
既に日本軍は戦艦1隻、正規空母1隻、軽空母2隻を撃沈している。

『直掩機に告ぐ、艦隊進路2時の方向より敵編隊接近、迎撃に当られたし』
「こちら原田機、了解、これより迎撃にあたる」
『健闘を祈る』
艦隊上空に待機していた烈風40機がドイツ軍攻撃隊に向け進んでいく。

「全艦対空戦闘用意、輪形陣」
「宜候」
『右舷対空戦闘』
「右舷対空戦闘用意!急げほら!配置に付け!」
「3番機銃用意良し!」
各艦の機銃手が慌てながら出てくる。
「防空駆逐艦を前へ」
「秋月型を前に出せ」
「戦闘機隊がどこまで減らしてくれるかですな」
「時刻知らせ」
「一七二一です」
「攻撃隊収容後空母はその場にて待機、護衛には各付属の駆逐隊、第五、第十水雷戦隊を残す」
「その様に伝えます」
「ん、頼んだ」

その頃には空戦が始まっており、加賀・蒼龍制空隊により戦闘機隊が削られていることもあり攻撃隊に取り付く隙が出来ていた。
そのおかげもあり複葉機であるドイツ軍攻撃機はいとも簡単に落ちていく。
「一機でも多く落とせ!艦隊を楽にさせてやるんだ!」
「空戦なら俺たちの方が上手だ!」
それでも何機かが艦隊に滑り込んでいく。
「くそ!」
「落とせ落とせ!」
「秋月型の底力見せてやれ!」
秋月型は防空駆逐艦として建造され、ハリネズミのように対空武装が施されている。
ドイツ軍機はその鈍足から秋月型の機銃に見舞われるが、それでもすり抜けていくものは多数いる。
「敵機こちらに接近!」
「奴らの狙いは戦艦か」
「敵機まっすぐこちらに突っ込んできます!数2!」
見張り員全員が敵機を注視する。
その2機の後ろに見覚えのある戦闘機が迫ってきていた。
「敵機の後ろに烈風!」
「味方の弾に当たるぞ!?」
「敵機撃墜!」
「おぉ!」
「長門被弾!水柱3!」
「なに!?」
「平文で構わん、被害を知らせよ」
「はっ!」
「左舷に魚雷4本うち1本は不発との事で、被害は甚大と」
「長門を失うのは痛いぞ....」
「ただ、航行に支障はないとのことです」
「攻撃隊はまだ帰らんのか....」
「今帰ってきたところで敵の餌食となるだけだ」

「繋がらんか?」
「えぇ、まだ敵攻撃隊に襲われているのでは?」
「考えられるな....」
「電文で送れ」
「はっ」

「攻撃隊より電文!」
「なんと言ってる」
「我攻撃二成功セリ、現在帰投中、艦隊ノ現状ヲ報セラレタシ」
「返信、我敵攻撃隊邀撃中也」
「はっ!」

「うーーん」
「どうされました?」
「燃料は」
「まっすぐ帰る分しかありませんよ。」
「そうだよなぁ。」
「烈風ならまだ燃料がありそうですけどね」

「赤城被弾!」
「何!?」
「被害報告急げ!」
「右舷機銃2基が貫かれたと!」
「それだけか!?」
「はっ!」
「よろしい」
「三山兵曹長!」
「他の機銃員は....」
「軽傷です!既に戦列に復帰してます!医務室に運べ!」
「三山兵曹長、動かしますよ」
「あぁ....」
「敵攻撃隊が引いていきます!」
「やっと終わったか...」
「攻撃隊はまだ見えんか!?」
「はい!」
「帰ってくる前に終わりましたな...」
「各艦に被害報告を急がせろ」
「はっ」

「編隊は組み終わったか」
「まだ後ろの方がごちゃごちゃしてますね」
「早く終わらせるよう伝えろ」
「ヤー、あーあーこちら指揮官機聞こえるか?」
『最後尾第5中隊聞こえてます』
「早く編隊を組み直せ、敵戦闘区域である」
『ヤー』
『敵機!』
「なに!?」
『下方敵攻撃機らしきもの多数!』
「隊長、下方に敵攻撃機多数です」
「戦闘機隊に余裕があるなら迎撃に向かわせろ」
「ヤー、戦闘機隊今の聞いてたか?」
『聞いていた、半数を向かわせる』
「半分を向かわせるそうです」
「ん、周囲警戒を怠るな」
「ヤー」

「よし、引っかかった」
「全機敵戦闘機に注意されたし!」
『了解!』
『敵2中隊ほど来ます!』
「戦闘機隊!任せます!」
『こちら山本一番了解』

『さらに敵機!』
「上です!」
「クソっ....」
下方の攻撃隊に気を取られたドイツ軍は上から烈風隊の奇襲を受け、一撃で第4第5中隊は壊滅、第3中隊も8機中2機を失った。
「応戦しろ!」
『やってます!』
下方に抜けた烈風隊の半分が切り返し第2撃を与えてくる。
そしてもう半分は下の攻撃隊の援護に向かうために急降下していく。
「くそ!後ろを取られた!」
「どこから来たんだ!?」
「艦隊を攻撃したヤツらだ!」
『そろそろ引き返さないと俺達も燃料が足らなくなる!』
『さっきまで後ろにいた敵がいない!』
「助かったか...?」
烈風隊は二撃与えたところで隊長機、隆雄の機体の弾薬が尽きたため帰路に着いた。
「全機敵を追わずに速やかに艦隊に進路を取れ。恐らく航空戦は俺たちの負けだ...」
『ヤー....』
ドイツ軍も編隊を組みなおし艦隊へ進路を向ける。

「あそこ人が集まってるけどどうしたんだ」
「爆弾が命中して機銃2基持ってかれました」
「人的被害は」
「三山兵曹長が重症を...」
「おい、花山、今三山って言ったか?」
「はい」
「っ....」
「山本大佐.....」
「あぁ、」

「三山兵曹長!」
「静かにせんか...今やっと寝たところや」
「軍医大尉殿...」
「君は、」
「三山特務中尉です」
「そうか、康示は君のことか」
「あの、兄は...」
「腹部を爆弾の破片が貫通、しかし傷は残るやろが命に別状はない」
「良かった...」
「君は第二中隊だったな」
「はっ、第二中隊二番機を務めています」
「そうか、君は軍務に戻れ、何かあればまた教えたる」
「はっ兄を頼みます」
「任せておけ」

「三山」
「永岡さん」
「軍医はなんて?」
「命に別状は無いと」
「そうか、少し休め我々の出番は多分終わった」
「はい」
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