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連合国軍参戦
第113話 飛行機屋の意地
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連合国軍はフランスのカーンを攻めている。
ドイツ軍も大軍でこれを阻止しようと既に3日この地を死守している。
「カーンは未だ膠着状態、援軍を送るなら今です!」
「しかし既にSS装甲師団を送っているのだぞ!」
「敵の戦力は日に日に増すばかりです!このままではパリまで一直線に進んできます!」
「陸からの増援は送らない」
「総統閣下!」
「第1第2艦隊に出撃命令を出せ」
「目標は....」
「敵艦全てだ」
「はっ!」
「米英艦隊はともかくだ」
「日本艦隊と機動部隊による決戦など...」
「砲雷撃戦ならば我らも戦艦12隻を有する...勝機はあろうが...」
「ないな」
「は?」
「砲雷撃戦でも我らは万が一にも日本艦隊には勝てない」
「何故だ」
「今戦艦の数が12隻と言ったな」
「あぁ、」
「日本艦隊は何隻だと思う」
「あっても10かそこらだろう」
「バカを言うな!連合艦隊は3艦隊、日本艦隊だけで17隻だ!これでも減った方だ...」
「中には巡洋戦艦も」
「ほとんど沈んでるわ!この頓珍漢共!何を見とったんだ!敵の主力は大和クラス!巡洋戦艦の金剛クラスは大西洋にはおらん!」
「その通りです、ましてや第二軍が送られている今敵の戦艦数は40は下らないでしょう」
「40.....」
「そんな艦隊相手にたったふたつの艦隊のみだと....?」
「ハインドリヒ長官ご決断を」
「やるしかあるまい....死にに往くぞ」
ドイツ軍は3ヶ月前に竣工したベルリン級航空母艦4隻を擁した第一艦隊第二艦隊を大西洋へ派遣した。
第一艦隊にはグラーフ・ツェッペリン、最新鋭空母ベルリンやと最新鋭戦艦ヒットラー、モルトケなどが所属しておりドイツ海軍最強の艦隊と評されていた。
そして今その艦隊が地中海を出て大西洋に繰り出そうとしている。
「報告!発伊号第十九潜水艦!宛連合艦隊!
戦艦12隻、空母8隻ヲ含厶大艦隊、既二サンビセンテ岬二到達、以上!」
「出てくるか」
「空母8隻....我らの知らぬところで建造しておりましたな」
「いや、知らぬところでは無い、ドイツには天馬型の技術提供を行った。おそらく搭載機数は100は下回らんぞ」
「しかしこちらも失ったとはいえ空母は依然として13隻、第2陣を合わせれば28隻」
「この三国連合艦隊から全てを引き抜くと?」
「あくまで合計戦力の話だ」
「第2陣から第三艦隊、こちらから第一艦隊を派遣する、ニミッツには私から話をつけ日本海軍のみでこれの迎撃にあたる」
「はっ」
「あなた方日本海軍ならばやれるでしょう、連合国艦隊司令長官であるこのチェスター・ニミッツが承認致します。暴れ回って頂きたい」
「多大なご配慮痛み入ります」
「必ず戦果を挙げて参ります、どうか安心してお待ちください」
「感謝します、こちらもどうかお願い申し上げる」
「はっ」
こうして日本海軍第一艦隊、第三艦隊はサン・マロ湾ガーンジー島沖で合流ガスコーニュ湾で決戦という話になった。
ドイツ海軍
第一艦隊、旗艦戦艦ビスマルク
戦艦:ビスマルク、シャルンホルスト、ヒットラー、モルトケ
空母:グラーフ・ツェッペリン、ベルリン、パリ、スターリングラード、エウロパ
重巡洋艦: アドミラル・ヒッパー、ブリュッヒャー、プリンツ・オイゲン、リュッツオウ
軽巡洋艦: ケーニヒスベルク、カールスルーエ、ケルン、エムデン
駆逐艦:16隻
第二艦隊、旗艦戦艦ティルピッツ
戦艦:ティルピッツ、グライゼナウ、バイエルン、バーデン、ザクセン、ヴュルテンベルク
空母:ペーター・シュトラッサー、ルクセンブルク、ヴェーザー
重巡洋艦: ドイッチュラント、アドミラル・シェーア、アドミラル・グラーフ・シュペー
軽巡洋艦: ライプツィヒ、ニュルンベルク、ミュンヘン、コミューン
駆逐艦:23隻
合計73隻
日本海軍
第一艦隊
〇第一戦隊:武蔵、甲斐、淡路
〇第二戦隊:相模、伊勢
〇第十七戦隊:那智、足柄、最上、鳥海
〇第十六戦隊:青葉、衣笠、摺鉢、愛宕
〇第一航空戦隊:赤城、加賀、揚羽
・第二九駆逐隊:吹雪、深雪、叢雲、夕立
〇第二航空戦隊:蒼龍、飛龍、奄美
・第四駆逐隊:白雲、浦波、夏月、満月、櫻
〇第五航空戦隊:瑞鶴、葛城、瑞鷹
・第五駆逐隊:睦月、望月、響、雷、電
〇第二水雷戦隊:岩木、夕張、大淀、馬淵
・第二十駆逐隊:夏雲、楡、梨、椎、榎
・第二一駆逐隊:初梅、矢竹、葛、桂、松
・第二二駆逐隊:照月、梅、桃、桑、桐
〇第十水雷戦隊: 多摩、北上、大井、木曾、綾瀬
・第二三駆逐隊:涼月、初月、新月、若月
・第十二駆逐隊:柿、樺、橘、蔦、萩、菫、楠
・第四十駆逐隊:早波、浜波、沖波
第三艦隊
〇第五戦隊:紀伊、出雲、長門
〇第六戦隊:上野、備後、丹後
〇第二二戦隊:横手、志賀、瑞牆、本宮
○ 第二八戦隊:伊吹、鞍馬、熊野、春日
〇第六航空戦隊:生駒、佐渡、市姫
・第二四駆逐隊:霜月、汐風、秋風、太刀風、帆風
〇第七航空戦隊:大鳳、御先烏、淀姫
・第十駆逐隊:大月、葉月、弥生、卯月、三日月
〇第三水雷戦隊:瀬田、雲出、神通、那珂、名取
・第二七駆逐隊:巻雲、長波、巻波、早波、浜波
・第二六駆逐隊:文月、長月、夕月、夕雲
〇第十一水雷戦隊: 阿賀野、能代、矢矧、長良
・第八駆逐隊:菊月、秋月、松風、竹
・第九駆逐隊: 初霜、有明、夕暮、秋霜
〇第五水雷戦隊:川内、天龍、龍田、鬼怒
・第十一駆逐隊:蓬、八重桜、杉、陽炎、不知火
・第十三駆逐隊:朝霧、海風、浜風、野分
合計145隻
「Uボートからの知らせです」
「ん、」
「敵の総数が判明しました」
「何隻だ」
「140程と」
「な.....なんだそのバカげた数は」
「そしてそのすべての艦艇が旭日の旗を掲げていると」
「日本艦隊か...」
「戦艦や空母の総数は」
「現在問い合わせています」
「ご報告です!敵の戦艦空母の数が分かりました!」
「何隻だ!」
「戦艦11、空母15!」
「戦艦はほぼ互角」
「空母はほぼ2倍....」
「しかし日本の戦艦ならば大和クラスが多数、分はあちらにある」
「Uボートも攻撃したとの事ですが直ぐに対潜の駆逐艦が迫ってきて後退したとのことです」
「損害は出せたのか?」
「よく見積っても空母小破と」
「無傷であると思った方が良いな」
「仰る通りかと」
Uボートは加賀へ向け魚雷を発射、しかし対潜電探を備えた巻雲、浜波、陽炎に気づかれて敢無く撤退に追い込まれる。
その後は対潜警戒を怠らずUボートに近づく隙を与えなかった。
対するドイツ海軍も伊号潜水艦を発見し魚雷を発射する前に撤退に追い込んだ。
そして先にガスコーニュ湾へ到達したのは日本海軍であった。
「赤城に彩雲を出させろ」
「かしこまりました」
艦上偵察機彩雲が赤城の飛行甲板へ出てくる。
「吉田」
「山本大佐」
「頼むぞ、敵を先に見つけてきてくれ」
「私の部下は優秀です。必ずやお力になってみせます」
彩雲に乗り込む吉田に対して隆雄は敬礼をする。
乗り込んだ後隆雄に振り返り返礼をする。
これを見ていた宮田は後に吉田少尉の顔は覚悟を決めた顔だったと語った。
彩雲が発艦して3時間ほど経っても敵艦隊発見の報告は来なかった。
「他の空母からも偵察隊を出しますか?」
「もう少し待て、まだ燃料にも余裕があろう」
「湾内と言えどガスコーニュ湾はとても広大です。1度方向を見失えば帰還は難しくなります。」
「待てと言っている...」
「報告!彩雲からです!
我、敵艦隊見ユ!ドイツ軍艦隊ト見テ間違イナシ!」
「発進してから何時間だ!」
「6時間!」
「奴ら....帰ってこないつもりだぞ....」
隆雄達には直ぐに発艦命令が下され、攻撃隊が次々と発進していく。
その攻撃隊が発進してから3時間ほどだった時先頭の攻撃機から全機に無電が入る
「未確認機数一、此方二接近」
その報告を受けた隆雄達烈風隊が前へ出る
「彩雲だ!」
『攻撃隊我二続ケ』
「貴様!死ぬ気か!」
通信を聞いていた宮田が怒鳴る
『我が任務を果たす。通信終わり』
「全機偵察機へ続け!」
「敵攻撃隊こちらに向かってきます!」
「レーダーに捉えたか」
「迎撃機を発艦させろ!」
「いや、攻撃隊で良い、すぐに飛ばせ」
「かしこまりました!」
ドイツ海軍は迎撃機ではなく攻撃隊を発進させた。
「艦隊直掩機数十機を残しあとは全て発艦させ、敵に当てるのだ、敵に少しでも損害を与える」
「しかし我々は敵艦隊を補足していません」
「奴らが来た方向に敵艦隊はいる、探せ」
「はっ...」
「下方に敵攻撃隊!」
『加賀隊が引き受ける』
「頼む」
加賀から発艦した烈風18機が急降下していく。
攻撃隊の全容を見た加賀制空隊長三好隆市大尉は驚愕した。
「こんなに数を揃えたのか....」
「敵機まっすぐこちらに突っ込んできます!」
「フォッケウルフとちょっと違うな...」
三好が言ったフォッケウルフはFw190であるが艦載機として運用されているのはFw210フェルンであり、武装は従来のヴュルガーと変わりない。
すぐに空戦となったが数の差が歴然であり蒼龍制空隊もこれに加勢する。
「くそ!石垣と昇龍がやられたので戦闘機数が全く足りない!」
「ごちゃごちゃ抜かすな!殺れ!」
ここで日本軍は意外な苦戦を強いられることになる。
加賀・蒼龍制空隊は果敢に敵を撃墜していくものの流石に数には負ける。
結果的に加賀・蒼龍制空隊が撃墜した敵攻撃機はたったの4機である。
対して損害は11機と痛いものであった。
しかし日本軍攻撃隊は無傷のまま敵艦隊を目視できる所まで進んだ。
「敵艦隊発見!吉田少尉!ありがとう!」
『攻撃隊の武運を祈ります。通信...終わり....』
この通信と同時に赤城にも電文が入る。
『我、攻撃隊ヲ敵艦隊へ誘導セシメ、之ヲ任務完了ノ報告トス、全軍ノ武運長久ト健闘ヲ祈ル。又、我ガ機ハ之ヨリ、敵空母二対シ、突入ヲ敢行ス』
「吉田少尉.....」
「航空参謀」
「はっ」
「飛行機屋とは、儚くも美しいものだな....」
「ええ、自慢の部下です....」
「1時方向!敵機約30!」
「戦闘機隊全機突撃!」
烈風隊が増槽を捨て一気に前へ出る
「頼むぞ...山本さん....」
「攻撃隊!全機突撃!」
攻撃隊も一気に高度を下げ襲撃体勢に入る。
「敵機抜けてきます!」
「応戦しろ!吉田の働きを無駄にするな!」
この時吉田少尉の彩雲は赤城攻撃隊の安永大尉の第一小隊にくっついて襲撃体勢に入っていた。
「敵艦まで距離50!」
「各機に告ぐ!彩雲に1発たりとも当てさせるな!最後の死に花だ!」
皆死ぬとわかっている吉田少尉の彩雲を守ろうと必死になる。
「させるかぁ!」
1機の烈風がとんでもない速度で急降下してくる。
「吉田に触れるなんて俺が許さん!」
宮田の機である。
吉田と宮田は同郷であり、操練でも同期であった。
『宮田中尉、感謝します!』
「吉田!貴様は俺が守る!最後まで一緒だ!」
『また一機抜けてくる!』
すると宮田は直ぐに敵の位置を確認し翼を返す。
「あいつはな...俺の幼馴染なんだ...」
「少尉....」
彩雲の中で吉田が語り始める。
「小さい時から気弱だった...俺が守ってやってたのに....今じゃ守られる側だ...なぁ、俊介....お前とまた帰りたかった.....」
「敵艦まで距離20!」
しかし彩雲は敵艦に段々と近づいていく。
彩雲の横に宮田の烈風がピタリとくっついた。
「俊介....」
『孝也!よくやった!貴様は...お前は立派な....立派な海軍軍人だ!』
「ははっ、当たりめぇだろ」
『泣くなよ中尉だろ、笑え俊介』
「お前もないてんじゃねぇか....」
『違いねぇ、護衛感謝します。逝きます。靖国で』
吉田が敬礼をしたその直後攻撃隊が進路に入る。
戦闘隊の宮田は離れるしかない。
『我、今突入ス』
彩雲から放たれた最後の電文である。
そして魚雷を投下した攻撃隊が目標である戦艦ビスマルクのスレスレを通り過ぎると同時に彩雲はビスマルク艦橋付近へ突入した。
この航空攻撃でのドイツ軍の損害は戦艦ビスマルク、空母グラーフ・ツェッペリン、エウロパ、ヴェーザー轟沈、その他中小破多数であった。
ドイツ軍も大軍でこれを阻止しようと既に3日この地を死守している。
「カーンは未だ膠着状態、援軍を送るなら今です!」
「しかし既にSS装甲師団を送っているのだぞ!」
「敵の戦力は日に日に増すばかりです!このままではパリまで一直線に進んできます!」
「陸からの増援は送らない」
「総統閣下!」
「第1第2艦隊に出撃命令を出せ」
「目標は....」
「敵艦全てだ」
「はっ!」
「米英艦隊はともかくだ」
「日本艦隊と機動部隊による決戦など...」
「砲雷撃戦ならば我らも戦艦12隻を有する...勝機はあろうが...」
「ないな」
「は?」
「砲雷撃戦でも我らは万が一にも日本艦隊には勝てない」
「何故だ」
「今戦艦の数が12隻と言ったな」
「あぁ、」
「日本艦隊は何隻だと思う」
「あっても10かそこらだろう」
「バカを言うな!連合艦隊は3艦隊、日本艦隊だけで17隻だ!これでも減った方だ...」
「中には巡洋戦艦も」
「ほとんど沈んでるわ!この頓珍漢共!何を見とったんだ!敵の主力は大和クラス!巡洋戦艦の金剛クラスは大西洋にはおらん!」
「その通りです、ましてや第二軍が送られている今敵の戦艦数は40は下らないでしょう」
「40.....」
「そんな艦隊相手にたったふたつの艦隊のみだと....?」
「ハインドリヒ長官ご決断を」
「やるしかあるまい....死にに往くぞ」
ドイツ軍は3ヶ月前に竣工したベルリン級航空母艦4隻を擁した第一艦隊第二艦隊を大西洋へ派遣した。
第一艦隊にはグラーフ・ツェッペリン、最新鋭空母ベルリンやと最新鋭戦艦ヒットラー、モルトケなどが所属しておりドイツ海軍最強の艦隊と評されていた。
そして今その艦隊が地中海を出て大西洋に繰り出そうとしている。
「報告!発伊号第十九潜水艦!宛連合艦隊!
戦艦12隻、空母8隻ヲ含厶大艦隊、既二サンビセンテ岬二到達、以上!」
「出てくるか」
「空母8隻....我らの知らぬところで建造しておりましたな」
「いや、知らぬところでは無い、ドイツには天馬型の技術提供を行った。おそらく搭載機数は100は下回らんぞ」
「しかしこちらも失ったとはいえ空母は依然として13隻、第2陣を合わせれば28隻」
「この三国連合艦隊から全てを引き抜くと?」
「あくまで合計戦力の話だ」
「第2陣から第三艦隊、こちらから第一艦隊を派遣する、ニミッツには私から話をつけ日本海軍のみでこれの迎撃にあたる」
「はっ」
「あなた方日本海軍ならばやれるでしょう、連合国艦隊司令長官であるこのチェスター・ニミッツが承認致します。暴れ回って頂きたい」
「多大なご配慮痛み入ります」
「必ず戦果を挙げて参ります、どうか安心してお待ちください」
「感謝します、こちらもどうかお願い申し上げる」
「はっ」
こうして日本海軍第一艦隊、第三艦隊はサン・マロ湾ガーンジー島沖で合流ガスコーニュ湾で決戦という話になった。
ドイツ海軍
第一艦隊、旗艦戦艦ビスマルク
戦艦:ビスマルク、シャルンホルスト、ヒットラー、モルトケ
空母:グラーフ・ツェッペリン、ベルリン、パリ、スターリングラード、エウロパ
重巡洋艦: アドミラル・ヒッパー、ブリュッヒャー、プリンツ・オイゲン、リュッツオウ
軽巡洋艦: ケーニヒスベルク、カールスルーエ、ケルン、エムデン
駆逐艦:16隻
第二艦隊、旗艦戦艦ティルピッツ
戦艦:ティルピッツ、グライゼナウ、バイエルン、バーデン、ザクセン、ヴュルテンベルク
空母:ペーター・シュトラッサー、ルクセンブルク、ヴェーザー
重巡洋艦: ドイッチュラント、アドミラル・シェーア、アドミラル・グラーフ・シュペー
軽巡洋艦: ライプツィヒ、ニュルンベルク、ミュンヘン、コミューン
駆逐艦:23隻
合計73隻
日本海軍
第一艦隊
〇第一戦隊:武蔵、甲斐、淡路
〇第二戦隊:相模、伊勢
〇第十七戦隊:那智、足柄、最上、鳥海
〇第十六戦隊:青葉、衣笠、摺鉢、愛宕
〇第一航空戦隊:赤城、加賀、揚羽
・第二九駆逐隊:吹雪、深雪、叢雲、夕立
〇第二航空戦隊:蒼龍、飛龍、奄美
・第四駆逐隊:白雲、浦波、夏月、満月、櫻
〇第五航空戦隊:瑞鶴、葛城、瑞鷹
・第五駆逐隊:睦月、望月、響、雷、電
〇第二水雷戦隊:岩木、夕張、大淀、馬淵
・第二十駆逐隊:夏雲、楡、梨、椎、榎
・第二一駆逐隊:初梅、矢竹、葛、桂、松
・第二二駆逐隊:照月、梅、桃、桑、桐
〇第十水雷戦隊: 多摩、北上、大井、木曾、綾瀬
・第二三駆逐隊:涼月、初月、新月、若月
・第十二駆逐隊:柿、樺、橘、蔦、萩、菫、楠
・第四十駆逐隊:早波、浜波、沖波
第三艦隊
〇第五戦隊:紀伊、出雲、長門
〇第六戦隊:上野、備後、丹後
〇第二二戦隊:横手、志賀、瑞牆、本宮
○ 第二八戦隊:伊吹、鞍馬、熊野、春日
〇第六航空戦隊:生駒、佐渡、市姫
・第二四駆逐隊:霜月、汐風、秋風、太刀風、帆風
〇第七航空戦隊:大鳳、御先烏、淀姫
・第十駆逐隊:大月、葉月、弥生、卯月、三日月
〇第三水雷戦隊:瀬田、雲出、神通、那珂、名取
・第二七駆逐隊:巻雲、長波、巻波、早波、浜波
・第二六駆逐隊:文月、長月、夕月、夕雲
〇第十一水雷戦隊: 阿賀野、能代、矢矧、長良
・第八駆逐隊:菊月、秋月、松風、竹
・第九駆逐隊: 初霜、有明、夕暮、秋霜
〇第五水雷戦隊:川内、天龍、龍田、鬼怒
・第十一駆逐隊:蓬、八重桜、杉、陽炎、不知火
・第十三駆逐隊:朝霧、海風、浜風、野分
合計145隻
「Uボートからの知らせです」
「ん、」
「敵の総数が判明しました」
「何隻だ」
「140程と」
「な.....なんだそのバカげた数は」
「そしてそのすべての艦艇が旭日の旗を掲げていると」
「日本艦隊か...」
「戦艦や空母の総数は」
「現在問い合わせています」
「ご報告です!敵の戦艦空母の数が分かりました!」
「何隻だ!」
「戦艦11、空母15!」
「戦艦はほぼ互角」
「空母はほぼ2倍....」
「しかし日本の戦艦ならば大和クラスが多数、分はあちらにある」
「Uボートも攻撃したとの事ですが直ぐに対潜の駆逐艦が迫ってきて後退したとのことです」
「損害は出せたのか?」
「よく見積っても空母小破と」
「無傷であると思った方が良いな」
「仰る通りかと」
Uボートは加賀へ向け魚雷を発射、しかし対潜電探を備えた巻雲、浜波、陽炎に気づかれて敢無く撤退に追い込まれる。
その後は対潜警戒を怠らずUボートに近づく隙を与えなかった。
対するドイツ海軍も伊号潜水艦を発見し魚雷を発射する前に撤退に追い込んだ。
そして先にガスコーニュ湾へ到達したのは日本海軍であった。
「赤城に彩雲を出させろ」
「かしこまりました」
艦上偵察機彩雲が赤城の飛行甲板へ出てくる。
「吉田」
「山本大佐」
「頼むぞ、敵を先に見つけてきてくれ」
「私の部下は優秀です。必ずやお力になってみせます」
彩雲に乗り込む吉田に対して隆雄は敬礼をする。
乗り込んだ後隆雄に振り返り返礼をする。
これを見ていた宮田は後に吉田少尉の顔は覚悟を決めた顔だったと語った。
彩雲が発艦して3時間ほど経っても敵艦隊発見の報告は来なかった。
「他の空母からも偵察隊を出しますか?」
「もう少し待て、まだ燃料にも余裕があろう」
「湾内と言えどガスコーニュ湾はとても広大です。1度方向を見失えば帰還は難しくなります。」
「待てと言っている...」
「報告!彩雲からです!
我、敵艦隊見ユ!ドイツ軍艦隊ト見テ間違イナシ!」
「発進してから何時間だ!」
「6時間!」
「奴ら....帰ってこないつもりだぞ....」
隆雄達には直ぐに発艦命令が下され、攻撃隊が次々と発進していく。
その攻撃隊が発進してから3時間ほどだった時先頭の攻撃機から全機に無電が入る
「未確認機数一、此方二接近」
その報告を受けた隆雄達烈風隊が前へ出る
「彩雲だ!」
『攻撃隊我二続ケ』
「貴様!死ぬ気か!」
通信を聞いていた宮田が怒鳴る
『我が任務を果たす。通信終わり』
「全機偵察機へ続け!」
「敵攻撃隊こちらに向かってきます!」
「レーダーに捉えたか」
「迎撃機を発艦させろ!」
「いや、攻撃隊で良い、すぐに飛ばせ」
「かしこまりました!」
ドイツ海軍は迎撃機ではなく攻撃隊を発進させた。
「艦隊直掩機数十機を残しあとは全て発艦させ、敵に当てるのだ、敵に少しでも損害を与える」
「しかし我々は敵艦隊を補足していません」
「奴らが来た方向に敵艦隊はいる、探せ」
「はっ...」
「下方に敵攻撃隊!」
『加賀隊が引き受ける』
「頼む」
加賀から発艦した烈風18機が急降下していく。
攻撃隊の全容を見た加賀制空隊長三好隆市大尉は驚愕した。
「こんなに数を揃えたのか....」
「敵機まっすぐこちらに突っ込んできます!」
「フォッケウルフとちょっと違うな...」
三好が言ったフォッケウルフはFw190であるが艦載機として運用されているのはFw210フェルンであり、武装は従来のヴュルガーと変わりない。
すぐに空戦となったが数の差が歴然であり蒼龍制空隊もこれに加勢する。
「くそ!石垣と昇龍がやられたので戦闘機数が全く足りない!」
「ごちゃごちゃ抜かすな!殺れ!」
ここで日本軍は意外な苦戦を強いられることになる。
加賀・蒼龍制空隊は果敢に敵を撃墜していくものの流石に数には負ける。
結果的に加賀・蒼龍制空隊が撃墜した敵攻撃機はたったの4機である。
対して損害は11機と痛いものであった。
しかし日本軍攻撃隊は無傷のまま敵艦隊を目視できる所まで進んだ。
「敵艦隊発見!吉田少尉!ありがとう!」
『攻撃隊の武運を祈ります。通信...終わり....』
この通信と同時に赤城にも電文が入る。
『我、攻撃隊ヲ敵艦隊へ誘導セシメ、之ヲ任務完了ノ報告トス、全軍ノ武運長久ト健闘ヲ祈ル。又、我ガ機ハ之ヨリ、敵空母二対シ、突入ヲ敢行ス』
「吉田少尉.....」
「航空参謀」
「はっ」
「飛行機屋とは、儚くも美しいものだな....」
「ええ、自慢の部下です....」
「1時方向!敵機約30!」
「戦闘機隊全機突撃!」
烈風隊が増槽を捨て一気に前へ出る
「頼むぞ...山本さん....」
「攻撃隊!全機突撃!」
攻撃隊も一気に高度を下げ襲撃体勢に入る。
「敵機抜けてきます!」
「応戦しろ!吉田の働きを無駄にするな!」
この時吉田少尉の彩雲は赤城攻撃隊の安永大尉の第一小隊にくっついて襲撃体勢に入っていた。
「敵艦まで距離50!」
「各機に告ぐ!彩雲に1発たりとも当てさせるな!最後の死に花だ!」
皆死ぬとわかっている吉田少尉の彩雲を守ろうと必死になる。
「させるかぁ!」
1機の烈風がとんでもない速度で急降下してくる。
「吉田に触れるなんて俺が許さん!」
宮田の機である。
吉田と宮田は同郷であり、操練でも同期であった。
『宮田中尉、感謝します!』
「吉田!貴様は俺が守る!最後まで一緒だ!」
『また一機抜けてくる!』
すると宮田は直ぐに敵の位置を確認し翼を返す。
「あいつはな...俺の幼馴染なんだ...」
「少尉....」
彩雲の中で吉田が語り始める。
「小さい時から気弱だった...俺が守ってやってたのに....今じゃ守られる側だ...なぁ、俊介....お前とまた帰りたかった.....」
「敵艦まで距離20!」
しかし彩雲は敵艦に段々と近づいていく。
彩雲の横に宮田の烈風がピタリとくっついた。
「俊介....」
『孝也!よくやった!貴様は...お前は立派な....立派な海軍軍人だ!』
「ははっ、当たりめぇだろ」
『泣くなよ中尉だろ、笑え俊介』
「お前もないてんじゃねぇか....」
『違いねぇ、護衛感謝します。逝きます。靖国で』
吉田が敬礼をしたその直後攻撃隊が進路に入る。
戦闘隊の宮田は離れるしかない。
『我、今突入ス』
彩雲から放たれた最後の電文である。
そして魚雷を投下した攻撃隊が目標である戦艦ビスマルクのスレスレを通り過ぎると同時に彩雲はビスマルク艦橋付近へ突入した。
この航空攻撃でのドイツ軍の損害は戦艦ビスマルク、空母グラーフ・ツェッペリン、エウロパ、ヴェーザー轟沈、その他中小破多数であった。
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開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
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