大東亜架空戦記

ソータ

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東南アジア・オーストラリア

第21話 ニューギニア攻略③

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日本陸海軍合同地上軍は立て続けに3個の陣地を奪取、占領した。そして地上軍は次の陣地へと進軍を開始したが砲兵が数多くいるため航空支援を待つことになった。これを受けて海軍連合機動艦隊は航空支援するための準備をしていた。

「長官、破竹の勢いですな」
「あぁ、真珠湾で太平洋艦隊を潰したのが効いてるな」
「ですが米国は既に艦隊の再編を行っているかと」
「だろうな、米国の工業力は凄まじい。
だから我々は満州にも造船所を作り、張り合おうとしている、が、米国の足元にも及ばん」
山本五十六は少しため息混じりに愚痴をこぼす
「航空隊発艦準備整いました!」
連絡用の筒から水兵の声が響く
「よし、攻撃隊発艦始め」
「攻撃隊発艦始めぇ!」
そして号令をかけた直後に旗が上がる
それを見た兵士が発艦の合図である旗を振り下ろす
そして攻撃隊が発艦していく

今回は攻撃隊が先に発艦し
戦闘機隊は直掩隊として後からついていく
しかし道中敵機の襲来は無く戦闘機隊は高みの見物をすることになった
隆雄は高度500メートルで攻撃隊を見ていた
「やっぱり戦闘機隊は役目無しか、つまらん」
改めて愚痴をこぼす
そして対地攻撃が始まる

「ジャップ共を叩き落とせ!」
「何機でもいい!落とせるだけ落とすんだ!
仲間の仇をとれ!」
英軍の砲兵たちは夢中になって対空砲を撃ち続ける
先行した九七艦攻が水平爆撃を敢行するが
損害無しとは行かず10機前後落とされてしまった
しかしこの水平爆撃で3分の1程度の砲が吹き飛んだ
「野郎ども!奴らの腹にでかいの喰らわしてやれ!」
英兵が仲間を鼓舞する
それを聞いた英兵達がまるで息を吹き返したかのように砲を撃ちまくる
続いて九九式艦爆が急降下爆撃を開始
さすがの命中力で残存する英軍砲兵隊を吹き飛ばしていく
さすがに弱った英軍の陣地に合同地上軍が突っ込む

「なっ!歩兵隊だと!?」
「戦車もいるぞ!」
「なんて連携力だ!」
「バケモノめ!」
他の陣地と連絡が取れていないため英軍陣地はたちまち混乱に陥る
「嫌だァ!死にたくない!助けてぇ!」
「殺せ!奴らを皆殺しにしろ!」
弱音を吐くもの、命乞いをするもの、憤怒するもの様々であった
海軍の攻撃隊は爆弾を全て落としたため艦隊へ帰投を始めた

「っ...!」
「だずげで...がみざまぁ...」
英語のわかる予科練出身の海兵は目の前の敵を殺すことに躊躇ってしまった
「おい!谷山!そいつは敵だ!殺すしかない!早く殺せ!」
近くにいた上官が怒鳴る
「嫌だ...死にだぐない...」
英兵の青い目と谷山の目が合った
「くっ...くっそぉぉ!!!」
谷山は三八式歩兵銃の引き金を引き英兵を撃った
「なんで...こんな戦争、無ければ...」
そう小さく呟きながらも谷山は前進する

その夜谷山は上官に呼ばれた
「失礼します」
「谷山は、英兵を助けたいのか」
上官は谷山に対し突然質問をなげかける
「助けたいのかとおっしゃいますと?」
「お前は先程の攻撃の際に英兵を撃つのを躊躇っただろう」
「は、はぁ」
「なぜ躊躇った」
「あの敵は戦意を喪失していました。
そのような敵を殺すのは可哀想かと。」
谷山は自分の意見を上官にぶつけた
「可哀想だと?」
「はい」
「貴様本気で言っているのか?」
「自分はいつでも本気であります」
「奴らは敵だ、戦争をしている以上敵は殺さねばならん、たとえそれが女子供であっても銃を取れば我々は撃ち殺さねばならん何故かわかるか」
「殺さなければ自分が殺されるから、ですか?」
「そうだ、戦争とは皮肉よな、
お前のしようとしたことは間違ってはいない。だがな、お前が殺さないことで仲間が死ぬことにも繋がる」
谷山は目が覚めるような感覚がした
(そうか、俺が殺さなければ、仲間が死ぬ。)
「それだけじゃない、そいつに自分の家族が殺されるかもしれない、俺はそう考えるようにしている。でなければ戦争なんて出来ん」
「それは、嫌です」
「そうだろう、お前、家族は」
「両親と姉と妹、妻と娘が2人です」
「なら、お前は家族のために戦え、国のためではなく大切な家族のためにだ。谷山、死ぬな」
「はっ!」
谷山は姿勢を正し大きな声で返事をする

その後合同地上軍はニューギニアの全ての陣地を占領し、ニューギニアから英軍を追い出すことに成功した
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