大東亜架空戦記

ソータ

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オーストラリア制海権攻防戦

第61話 負の波

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米艦隊を攻撃した日本軍は多大なる戦果を挙げたものの見返りもでかかった。
迎撃隊を振り切り敵艦隊まであと少しの所まで到達した攻撃隊に艦隊直援の迎撃機が襲いかかる
その中には艦上爆撃機も混じっていた
そして攻撃隊は多少の被害ですんだが戦闘機隊が3分の1も落とされた

そして日本軍にとって悪いことは続く
「失礼します!軍令部より緊急電!」
「読み上げろ」
「はっ!紅海二英国海軍ノ大艦隊見ユ
ハワイ艦隊ハ早急二之ノ援護二当レ!以上!」
「直ぐに部隊を再編成、なお空母の戦闘機隊、攻撃隊搭乗員はできるだけ熟練のパイロットで構成しろ陸上基地の部隊を使っても構わん」
「再編成が済み次第、軍令部に返信致します」
「ああ任せた。」

そして直ぐに物資を積み出撃の準備をする
陸上基地では空母に移動になった搭乗員がバタバタと準備をし、空母では陸上基地へ移動になった者が準備をしていた
「畜生たまったもんじゃねぇ」
第五航空戦隊の永井がボヤく
「隊長は空母に残るんだからいいでしょう!」
移動になった長谷川が怒鳴る
「知らねぇヤツらと一緒に戦えってんだぞ!統率が取れる気がしねぇ!」
『整備員は直ちに飛行甲板に集まれ』
「そらきたぞ早ぇもんだな」
「格納する場所あるんですか?」
「もう攻撃隊の奴らは出ていったぞ」
「えっ...」
長谷川がまたバタバタと準備を始めた
そして1時間ほどで全ての入れ替えが済んだ
軍令部からは
「迅速ナ対応感謝ス」
との返信があった
艦隊は直ちに真珠湾基地を出港
オーストラリア近海を目指した

オーストラリアの基地は慌ただしかった
こちらも戦闘機隊、攻撃隊の再編を急いでいた
「とりあえずは全ての部隊で迎撃をします」
「うむ。頼む」
司令の小園が再編された部隊の一覧を見て頷く
「しかし、ドイツの潜水艦は何をしていたんでしょう」
「今とやかく言っても仕方がないやるしかなかろう」
豪州西部海軍航空隊、小園大佐が率いる実戦部隊
東南アジア方面最強の部隊と称されたこの部隊の戦力は零式艦上戦闘機150機、三式艦上戦闘爆撃機85機、一式陸上攻撃機36機、二式局地戦闘機85機という大所帯、攻撃から迎撃全てに対応できるように小園が軍令部に掛け合い集めた

2日後偵察に出ていた零式観測機から入電
『我敵機とすれ違えり』
この電報を受けた小園は直ちに厳戒態勢に入っていた零戦、三式戦爆、二式戦を迎撃にあげた
迎撃隊は出撃から1時間で敵機と会敵、戦闘状態に入る
「こちら零戦隊前田一番!敵戦はヘルキャット!」
前田は報告に気を取られ真後ろを取られる
「零戦を甘く見るなよイギリス!」
左捻り込みで真後ろを取り返す
照準器に敵機を捉えるとすぐに20mmを発射
F6Fは翼の付け根からもげ、機体はくるくると回りながら落ちていく
「次!」
直後上から銃弾の雨が降り注ぐ
「なっ!?」
コックピットへの直撃は免れたものの主翼には大きな穴が空いた
「クソが!こちら前田一番!戦闘不能!帰投する!」
安定しない機体を何とか戦線から離脱させようとするがイギリス軍からしたら飛んで火に入る夏の虫であり、何機かが前田機に向け銃撃をするがそれを前田の僚機が何とか食い止めようとする。
それを繰り返しているうちに前田は戦線から離れ、基地へ戻ることが出来た
その後も僚機や他の隊が奮戦し敵を追い返した
「隊長!無事でしたか!」
二番機の齋藤が駆け寄ってくる
「ああ、なんとかな、ありがとう」
「隊長にけしまれたらおい達もけしんでね」
西郷が笑いながら言ってくる
「お前の薩摩弁はほんっとにわからん」
「勉強せんか」
「しねぇよ!お前が標準語で話せ!」
「わーったよ」
「艦隊はいつ来るんですかね」
「一、二週間ってとこだろ」

次の日、突然空襲警報が鳴り響く
常に厳戒態勢である基地の戦闘機隊はすぐに自機に飛び乗り離陸体制に入る
「おい!前田!それは俺の機だ!」
声がした方向に目をやると同期の中島がこっちに向かって叫んでいる
コックピットの横に書かれた名前を見ると
中島大雅と書かれていた
「やべっ!すまん!借りるぞ!」
前田はそのまま飛び立ってしまった
「あー!クソ!前田の機はどれだ!」
中島は前田の機を見つけるとすぐに飛び乗り離陸する
基地上空で先に上がった戦闘機隊と合流すると真っ先に前田の横につける
「お前後で覚えてろよ!ぶっ殺す!」
聞こえるわけないのに叫んでると前田は思ったがとりあえず手を合わせておく
すぐに敵機が見えた
「爆撃機かぁ...」
目の前にはフェアリー・バラクーダが約60機
「なんだ?こんなもんか?」
中島は首を傾げる
攻撃機しか居ないのは明らかにおかしいと感じた

直後上を見た中島はあるものを見た
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