大東亜架空戦記

ソータ

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第67話 インドへ

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オーストラリア沖海戦の直後隆雄達に上陸命令が降り、豪州西武海軍航空隊へ編入した隆雄達は航空隊の設備を見て回っていた

バン!
飯を食らっていると突然扉が勢いよく開いた
「搭乗員は全員司令部の前へ整列!」
「「おう!」」
食堂にいたパイロットは全員すぐに立ち上がり走って司令部へ向かった
隊ごとに並び小園を待つ
「司令官に敬礼!」
「ご苦労である。
次の作戦が決まった」
その場の全員が唾を飲む
「今度の目標はインドだ、陸軍と共に英国軍の手からインドを奪い取る!」
「質問!」
「よろしい」
「我々の目標は大東亜共栄圏であり、侵略はせぬ物と思っていましたが」
長尾と言う新人将校が小園に問う
「貴様が今立っているこの地はアメリカから奪い取った地であるが?」
「...」
「他にはあるか!」
「陸軍と共にと仰られましたがどのように」
隆雄が口を開く
「君は豪州攻略に従事してたな」
「はっ陸軍を空から援護しておりました」
「ほぼ同じである、だが今回はしっかり作戦を練り、前回のような散発的な援護では無い」
「具体的には」
「詳しくは各隊長を集め話す、全体的な集合は解散とする、各隊長は作戦室まで来るように」
「敬礼!解散!」

司令作戦室
「集まりました」
「うむ、具体的な作戦を話す」
「「...」」
「今回の作戦は英国空軍飛行場並びに英国陸軍陣地を破壊または殲滅することが主な目的である」
「と言いますと他にも目的が?」
含みのある言葉に隆雄が反応する
「英国海軍の殲滅だ、英国海軍はインド洋における我が軍の最もな脅威だ、これを殲滅せしめなければインド洋における制海権、制空権は恐らく取れん」
「しかしそれでは必要な時に陸軍への支援が出来なくなるのでは?両方同時に対処するとなればこの隊の力が半減致します」
前田も疑問を覚え質問する
「何もこの作戦に従事する隊は我々だけでは無い
勿論東部航空隊、陸軍航空隊それに加えラバウルの航空隊も呼び寄せる」
大規模な作戦であることが改めて理解できる規模の話になってくる
「軍令部は良しとしたのですか?」
「これは元々軍令部からの命令だ」
「では小園司令がまとめるのですか?」
「いいや、各基地から選別し改めて隊を結成、そして陸軍と合流した後にまた再編だ」
隆雄は内心ややこしい、面倒くさいと思っていた
それは隆雄だけでなく前田や中島、永井も同じである
「そこでこの統合部隊の隊長を名指しで指名されている者がいる」
この一言で重大な責任を取るものがこの中に1人いることにプレッシャーを覚えた
「山本隆雄大尉、君だ、そして今回の作戦にあたり戦時特例として二階級特進、中佐とする」
「わざわざそこまでしなくても...」
「陸軍に少佐がいるんだ、それより上でなくてはとの海軍上層部の決定だ」
「共同作戦なら見栄を張らなくても...」
昇進なら喜ぶべきだが隆雄はそこまで階級を気にしていない軍人の為、責任が重くなることは嫌なのである

4日後、選抜された隊は、隆雄率いる第一中隊、永井率いる第三中隊、前田率いる第五中隊、中島率いる第六中隊、高野率いる第十中隊だった
その一週間後には新しく出来た陸軍のサバン基地へ飛び立った

途中クバング、デンパサールで給油、小休止を挟みサバン基地へ辿り着いた
「山本中佐殿はどちらでありましょうか!」
「俺が山本だ」
「中濱少尉であります!司令室へご案内致します!その他の皆様は食堂へ!私の部下である山崎軍曹がご案内致します!」
「よろしく頼む」
「はっ!」

「失礼致します!中濱少尉であります!海軍の山本中佐をお連れ致しました!」
「ご苦労、入ってくれ」
「はっ!入ります!」
「豪州西部海軍航空隊第一中隊長山本中佐であります」
「そんな敬礼なんてやめてください
飛行第六十四戦隊長加藤少佐であります」
「あなたが加藤少佐か、お噂はかねがね」
「山本中佐殿も活躍拝聴しております」
「これが正式な部隊名、並びに編成表であります」
「ん、拝見しよう」
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