大東亜架空戦記

ソータ

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インド方面攻略戦

第79話 デンカナル攻防戦

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披露宴を終え諸々の用事を済ませた隆雄は
義雄と共にコルカタへ戻ったが
司令室は異臭を放っておりボロボロの加藤が副官の机で野垂れ死ぬように突っ伏していた

「いやぁ、サッパリしました!」
「うん、臭くない」
「で!これからどうされるのです?」
「陸のクーデターも収まったゆえ作戦を再開するとのことだ」
「おお、血が滾りますな」
「そうだな」
司令室に足音が近づいてくる
「失礼致します!」
「おぉ忘れていました、隊長たちが帰ってくる2日前に到着した増援部隊です」
「「!?」」
「8月9日付で空軍付陸軍武官として着任致しました!
陸軍第64戦隊吉川直貴中佐であります!」
「空軍第一皇軍航空隊隊長兼印度方面軍陸海空軍総司令部司令官山本隆雄少将である」
「またお会いしましたな」
「お知り合いで?」
「姉婿です」
「また身内....」
「今回は俺が前線にと頼み込んだからだ」
「高野少佐」
「ん、...はっ!」
「吉川中佐を基地内を案内してやれ粗相のないように」
「はっ!」
「よろしく頼む」
「お任せ下さい」
そしてふたりは司令室を退出した
「俺の家族は全員死に急ぎらしい」
「兄弟だけでなく義兄もですか...」
「義父もだ」
「奥さんのお父上もですか」
「階級は少尉だがな」
「小隊長中隊長ぐらいならなれるでしょう」
「それも全員印度方面軍ときた」
「それは死に急ぎですな」
「困ったものだ」

2日後軍令部より打電が送られる
「隊長!」
「なんだ?」
「本土より入電!」
「なんと?」
「桜島山収マル、次ハ富士山ナリ」
「来たぞ!全機発進準備!」
続々と六戦が滑走路に現れる
「これが六戦...」
「そら六戦が出るぞ!」
「発進!」
轟音を奏でながら六戦が空へ駆け昇る
そして最後の六戦が地から足を離した
それに五式戦闘機狗鷲が続く

英領インドに近づき軍事国境線を超えると
イギリス空軍、スピットファイアMarkVIIが上がってくる
「敵機はスピットだ、格闘戦で引けをとるなよ
かかれ!」
狗鷲を駆る吉川中佐は六戦を駆る空軍を見て呆気にとられる
「なんだあの緻密なれども荘厳な連携...
狗鷲隊!遅れを取るな!かかれ!」
しかし陸軍航空隊も負けじとついて行く


「敵機はニュータイプ!MIKEです!」
「後ろにHenryもいる!」
「慌てるな!ペアで一機だ!GO!」
「奴らを基地に近づけるな!」
ここにデンカナル攻防戦が始まる
この戦いは日本軍3個師団、航空機140機、英国軍4個師団航空機160機が投入される大規模攻防戦となる

「イギリスもなかなかやるな...」
加藤が呟く
六戦一機に対し2機、3機で襲いかかる
英国軍もヨーロッパ戦線で空戦を経験した手練を集結させた精鋭部隊でこの戦いに挑んでいるため空は乱戦を極める

「空軍機より入電!」
コルカタにある日本陸軍の通信士が自軍機からの通信をキャッチする
「我乱戦ヲ極メル、陸軍航空隊ノ援護ヲ求厶」
「疾風隊を直ぐに出せ!目標地点はデンカナル!」
三好航空参謀からの出撃許可を求められた山下中将は即決で出撃を許可し、爆撃隊も後続として出撃を求めた

陸軍航空隊の主力は五式戦闘機狗鷲の他四式戦闘機疾風三一型、三式戦闘機飛燕五三型があり
戦闘隊として第65戦隊通称疾風隊を出し
爆撃隊護衛として第66戦隊通称飛燕隊を出した
両機は航続距離が隼や狗鷲と比べやや短いため制空権が取れた状態での攻撃または基地護衛のための邀撃部隊として用いられることが多い

「こちら疾風隊!目標空域に到達!空戦は終わっている模様!」
しかしスピットファイアは上がってくる
「敵機を目視で確認!我戦闘に突入!」
「くそ!こいつらやるぞ!」
すぐに乱戦になり後ろを取られる疾風が続出する
「3機につかれた!助けてくれ!」
直後後ろにいた3機の内2機が黒煙を吹いて落ちていく
「疾風じゃない!?」
そこに居たのは六戦であった
「こちら空軍第2陣攻撃隊、陸軍航空隊の援護に回る」
「助かった!諸君らの隊長は誰か!」
「こちら空軍少将山本隆雄機である」
「一皇隊の隊長....」
「今は空戦に集中されたし、以上」
「了解!」
通信が終わった直後日本軍航空隊の優勢に変わる
(空軍が来るだけでこうも違うか。実力....か)
「こちら制圧隊、制空権確保、繰り返す制空権確保攻撃隊は進路に着け」
「こちら攻撃隊、進路に着きます」
空軍攻撃隊は新鋭七式中型爆撃機、
陸軍攻撃隊は四式重爆撃機飛龍この2機種が
混合して編隊を組みデンカナルを目指す
途中デンカナルから5キロの地点で攻撃隊が友軍戦闘隊を発見し高度を落とす
「爆撃進路よし!爆弾槽開け!」
右舷銃手が爆弾槽がしっかり開いているかを確認し報告する
「爆弾槽よし!」
「投下用意!」
「右!もう少し!ヨーソロー!」
「高度よし!機体水平!あとは任せたぞ!」
「そのまま!そのまま!投下!」
「投下よし!爆弾槽閉じろ!よし!」
「投下した機は直ちに待避!」
左旋回ですぐさま爆撃隊は離脱する
しかし簡単にイギリス軍も逃がしてはくれない
「左後方!スピットファイア!」
「防護機銃頑張れ!」
戦闘隊が爆撃機の後ろに着く敵機を撃ち落としているが間に合わない
「1機撃墜!」
「でかしたぞ!鈴木!」
「真横から敵!来る!来る!」
「なっ!?」
「ぎゃああああ!撃ってきたあああ!」
「黙れ!当たり前だろ!戦闘中だぞ!」
「右発動機!被弾!」
「隊長!二番機が!」
「.....振り返るな....」
「前見たら二番機なんですが!?」
「鈴木!揚げ足取るな!」
爆撃隊の1番機は戦域を離脱することが出来たが、二番機と四番機はデンカナルで散った。

日本軍の攻撃でデンカナル飛行場は損害を受けたが稼働不能に陥らせることは出来ず、
イギリス軍は耐えてしまった。
結果的にこの戦いはイギリス軍に軍配が上がった
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