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戦闘天使ひびき 1話 「始まり」
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「これより、組織フィンによる作戦会議を行う」
威勢の良い壮年の男の声が部屋に響く。
壮年の男は短髪の髪に顎髭を生やした厳つい顔をしていた。そんな顔にふさわしい体格の良さを伴っていたが、その身なりは整ったグレーのスーツに身を包んでいた。
男は教壇の上に立っており、部屋には学校の教室同様机と椅子が教壇の前に立ち並ぶ。
但し、教壇の後ろ……つまり、男の後ろには黒板ではなく、大型のビジョンがあり、世界地図が映されていた。
そして、壮年の男の視界には、学校の生徒のように椅子に座って男の話を聞く二人の女性の姿があった。
一人は銀髪で外国人のハーフ。豊満な胸を持った美少女で、頬杖をついて座っている。
そして、もう一人は長い美しい黒髪を後ろで一本に束ねた髪を持つ女性。目つきが少し吊り上がり知的に見える。大人びた印象を持つ美女が背筋を伸ばして姿勢正しく座っていた。
「現在、我々地球人類は、突如宇宙から飛来した地球外生命体「インパイア」によりかつてない危機を迎えている。奴らは宇宙からやってきて、我々に敵対している。また、会話をすることは現時点では不可能。よって、排除する他方法はない。だが、奴らは人間よりも遥かに高い能力を持っており、苦戦を強いられている」
壮年の男は小さく収納されていた棒を伸ばし、背後の大型ビジョンに当てる。すると、インパイアの襲撃を受けて被害を被っている箇所が赤い点となって記される。それは、世界地図をほぼ埋め尽くすほどの物であった。
「世界は混沌。しかし、他国と比べて日本の被害は圧倒的に小さい。奴らは海を超えられないのも一つの理由に挙げられるだろうが君たち「戦闘天使」の活躍があってのことだ」
壮年の男が二人を見て褒めると、銀髪の少女は嬉しそうに、まんざらでもない顔をする。
「しかし、今回不測の事態が起こった。新たなインパイアの個体の確認だ」
再び壮年の男が大型ビジョンに棒を当てる。そこには、斑模様の気味の悪いトカゲが映し出された。
「今まで確認されているインパイアの個体は二種類。しかし、前回クリス君の任務中に新たなこの『トカゲ型』のインパイアが確認された。このインパイアは先の二種類と違い、人類を殺すのではなく、辱める事を目的とする全く今までにないタイプのインパイアだ」
「辱める……どういった目的でそのような行動を?」
黒髪の美女が壮年の男に対して質問をする。
「分からん。だが、奴らの行動は君たち戦闘天使のスーツを無効化するような方法をしてくる。現状この問題に対してこちらも対策を考えているが、現時点ではどうすることもできない。この個体は一体の強さはさほどでもないらしいが、数で襲ってくるため囲まれると厄介だ。そうなると、最悪凌辱をされてしまう」
「凌辱……ですか」
「ああ。前回クリス君が経験をしてしまったが、凄まじいものだったようだ」
緊張した面持ちで、黒髪の美少女の喉が一度ゴクリ、と鳴る。
「ミタ。一体どれほど凄いものだったのだ?」
隣で頬杖をついていたクリスに美少女が話しかける。それに「ええっ!?」と慌てふためくクリス。
「そ、そんなことアタシに聞くなよ!」
「すまない。だが、実際に経験をしたのはミタだけだ。少しでも情報は多い方が良い」
言われて、クリスは当時の事を思いだしたのか、頬を赤らめて俯き加減の顔を伏せると、下半身をもじもじさせた。
「は、ハッキリ言うけど……相当スゴイぞ。あれに囲まれない事を優先した方がいい」
「スゴイ? 一体どれほどスゴイと――――」
「翼君! それ以上の追及はよせ! 仮にもクリス君は被害者だぞ!」
壮年の男の怒号が飛ぶと、翼と呼ばれた美女はハッとする。
「――――失礼しました司令官、配慮の欠けた言動でした」
「それでいい。今は日本以外に確認はされていないが、また新しいのが出ないとも限らない。今後の対策が急務となるだろう。二人とも気をつけろ!」
二人が威勢よく、ハイ! と返事をする。
「それから、クリス君には当分の間暇を与える」
「な!? どういう意味だよ!」
席を立ちあがり、そのまま司令官の場所まで歩いていく。
「アタシは必要ないって事か!」
「そうではない。君は先の戦いで心身共に傷が深い。それを回復するための休みと思ってくれ」
「何言ってるんだ! アタシは出来る!」
「ミタ、司令の言う通りだ」
「ツバサ先輩まで! 何でそんな事言うんだよ!」
「現在、日本における被害は極めて少ない。これならば自衛隊と私、そして『立川』が居れば凌げる」
「立川……ああ、あのバカの事か。そう言えば、姿が見えないけど?」
「響君ならば、少し前に戦闘があった時に伝えた。だから心配するな」
「そう言う事だ。司令、私も用事があるのでこれで失礼します」
翼は席から立ち上がる。座っていた時は分かりにくかったが、その細身と高い身長はモデル並みであり、平均的な胸の大きさとキュッと引き締まった小尻が目に付く。
「分かった。何かあればこちらから連絡する」
「承知しました」
部屋の入口に設置してある自動扉を抜けて翼は部屋を後にする。
残ったのはクリスと、司令と呼ばれる壮年の男だけになる。
「言っておくけど、アタシは戦うからな」
「気持ちは嬉しい。だが、時には休息も必要だという事を覚えておいてくれ」
「だから、そんな必要――――あっ」
司令がクリスの腕を掴むと、その腕は小刻みに震えていた。心を見透かされた為か、クリスは気まずそうな表情を浮かべる。
「すまない。君がこのような事になったのは俺の責任だ」
「は、はぁ!? か、勘違いにもほどがあるんだよ! 別にアンタのせいじゃ……」
「俺にできる事は無いか? 少しでも君の力になりたい」
真っすぐにクリスを見つめる瞳に、クリスは頬を染めて司令から視線を外す。
「わ、分かったよ! 今回は休ませてもらうよ……但し、今度の日曜日に……あ、アンタには買い物に付き合ってもらうからな!」
「そんな事で良いのか?」
「そ、それと! 食事も付き合えよ! それで手を打つから」
司令はスーツの内側にあるポケットから黒い手帳を取り出し、パラパラとページをめくる。
そこにはタイトなスケジュールが組まれた文字でびっしり埋まっていた。
そして、携帯でどこかへと電話する。
「ああ、私だ。今度の日曜日にあったスケジュールだが、全てキャンセルだ」
クリスはその言葉に驚く。電話の向こうから怒鳴り声のようなものがクリスにも聞こえてくる。
ただ、司令はその言い分を一通り聞いた後。
「すまないな。全てのスケジュールよりも優先すべき用事が出来た。それだけだ」
向こうの声は続いていたが、司令は電話を切る。
「……良いのかよ、司令。アタシの為なんかに」
「アタシの為、というのは違うな。君だからだ」
司令が笑顔を見せると、クリスは照れながら「バカ」と一言呟いた。
威勢の良い壮年の男の声が部屋に響く。
壮年の男は短髪の髪に顎髭を生やした厳つい顔をしていた。そんな顔にふさわしい体格の良さを伴っていたが、その身なりは整ったグレーのスーツに身を包んでいた。
男は教壇の上に立っており、部屋には学校の教室同様机と椅子が教壇の前に立ち並ぶ。
但し、教壇の後ろ……つまり、男の後ろには黒板ではなく、大型のビジョンがあり、世界地図が映されていた。
そして、壮年の男の視界には、学校の生徒のように椅子に座って男の話を聞く二人の女性の姿があった。
一人は銀髪で外国人のハーフ。豊満な胸を持った美少女で、頬杖をついて座っている。
そして、もう一人は長い美しい黒髪を後ろで一本に束ねた髪を持つ女性。目つきが少し吊り上がり知的に見える。大人びた印象を持つ美女が背筋を伸ばして姿勢正しく座っていた。
「現在、我々地球人類は、突如宇宙から飛来した地球外生命体「インパイア」によりかつてない危機を迎えている。奴らは宇宙からやってきて、我々に敵対している。また、会話をすることは現時点では不可能。よって、排除する他方法はない。だが、奴らは人間よりも遥かに高い能力を持っており、苦戦を強いられている」
壮年の男は小さく収納されていた棒を伸ばし、背後の大型ビジョンに当てる。すると、インパイアの襲撃を受けて被害を被っている箇所が赤い点となって記される。それは、世界地図をほぼ埋め尽くすほどの物であった。
「世界は混沌。しかし、他国と比べて日本の被害は圧倒的に小さい。奴らは海を超えられないのも一つの理由に挙げられるだろうが君たち「戦闘天使」の活躍があってのことだ」
壮年の男が二人を見て褒めると、銀髪の少女は嬉しそうに、まんざらでもない顔をする。
「しかし、今回不測の事態が起こった。新たなインパイアの個体の確認だ」
再び壮年の男が大型ビジョンに棒を当てる。そこには、斑模様の気味の悪いトカゲが映し出された。
「今まで確認されているインパイアの個体は二種類。しかし、前回クリス君の任務中に新たなこの『トカゲ型』のインパイアが確認された。このインパイアは先の二種類と違い、人類を殺すのではなく、辱める事を目的とする全く今までにないタイプのインパイアだ」
「辱める……どういった目的でそのような行動を?」
黒髪の美女が壮年の男に対して質問をする。
「分からん。だが、奴らの行動は君たち戦闘天使のスーツを無効化するような方法をしてくる。現状この問題に対してこちらも対策を考えているが、現時点ではどうすることもできない。この個体は一体の強さはさほどでもないらしいが、数で襲ってくるため囲まれると厄介だ。そうなると、最悪凌辱をされてしまう」
「凌辱……ですか」
「ああ。前回クリス君が経験をしてしまったが、凄まじいものだったようだ」
緊張した面持ちで、黒髪の美少女の喉が一度ゴクリ、と鳴る。
「ミタ。一体どれほど凄いものだったのだ?」
隣で頬杖をついていたクリスに美少女が話しかける。それに「ええっ!?」と慌てふためくクリス。
「そ、そんなことアタシに聞くなよ!」
「すまない。だが、実際に経験をしたのはミタだけだ。少しでも情報は多い方が良い」
言われて、クリスは当時の事を思いだしたのか、頬を赤らめて俯き加減の顔を伏せると、下半身をもじもじさせた。
「は、ハッキリ言うけど……相当スゴイぞ。あれに囲まれない事を優先した方がいい」
「スゴイ? 一体どれほどスゴイと――――」
「翼君! それ以上の追及はよせ! 仮にもクリス君は被害者だぞ!」
壮年の男の怒号が飛ぶと、翼と呼ばれた美女はハッとする。
「――――失礼しました司令官、配慮の欠けた言動でした」
「それでいい。今は日本以外に確認はされていないが、また新しいのが出ないとも限らない。今後の対策が急務となるだろう。二人とも気をつけろ!」
二人が威勢よく、ハイ! と返事をする。
「それから、クリス君には当分の間暇を与える」
「な!? どういう意味だよ!」
席を立ちあがり、そのまま司令官の場所まで歩いていく。
「アタシは必要ないって事か!」
「そうではない。君は先の戦いで心身共に傷が深い。それを回復するための休みと思ってくれ」
「何言ってるんだ! アタシは出来る!」
「ミタ、司令の言う通りだ」
「ツバサ先輩まで! 何でそんな事言うんだよ!」
「現在、日本における被害は極めて少ない。これならば自衛隊と私、そして『立川』が居れば凌げる」
「立川……ああ、あのバカの事か。そう言えば、姿が見えないけど?」
「響君ならば、少し前に戦闘があった時に伝えた。だから心配するな」
「そう言う事だ。司令、私も用事があるのでこれで失礼します」
翼は席から立ち上がる。座っていた時は分かりにくかったが、その細身と高い身長はモデル並みであり、平均的な胸の大きさとキュッと引き締まった小尻が目に付く。
「分かった。何かあればこちらから連絡する」
「承知しました」
部屋の入口に設置してある自動扉を抜けて翼は部屋を後にする。
残ったのはクリスと、司令と呼ばれる壮年の男だけになる。
「言っておくけど、アタシは戦うからな」
「気持ちは嬉しい。だが、時には休息も必要だという事を覚えておいてくれ」
「だから、そんな必要――――あっ」
司令がクリスの腕を掴むと、その腕は小刻みに震えていた。心を見透かされた為か、クリスは気まずそうな表情を浮かべる。
「すまない。君がこのような事になったのは俺の責任だ」
「は、はぁ!? か、勘違いにもほどがあるんだよ! 別にアンタのせいじゃ……」
「俺にできる事は無いか? 少しでも君の力になりたい」
真っすぐにクリスを見つめる瞳に、クリスは頬を染めて司令から視線を外す。
「わ、分かったよ! 今回は休ませてもらうよ……但し、今度の日曜日に……あ、アンタには買い物に付き合ってもらうからな!」
「そんな事で良いのか?」
「そ、それと! 食事も付き合えよ! それで手を打つから」
司令はスーツの内側にあるポケットから黒い手帳を取り出し、パラパラとページをめくる。
そこにはタイトなスケジュールが組まれた文字でびっしり埋まっていた。
そして、携帯でどこかへと電話する。
「ああ、私だ。今度の日曜日にあったスケジュールだが、全てキャンセルだ」
クリスはその言葉に驚く。電話の向こうから怒鳴り声のようなものがクリスにも聞こえてくる。
ただ、司令はその言い分を一通り聞いた後。
「すまないな。全てのスケジュールよりも優先すべき用事が出来た。それだけだ」
向こうの声は続いていたが、司令は電話を切る。
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