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戦闘天使ひびき 3話 「新たなるインパイア」
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響と美玖は公園でひとしきり話した後、二人は別れた。
その日は何事もなく時間が進み、響は家で母親と二人で夕飯を頂く。
食卓に並ぶオカズの山と山盛りの白米を、年頃の女の子とは思えぬ勢いで、口の中に掻きこんでいく。
何時もながらに食べるスピードが速い響きに母親は目が点になっていた。
「響はよく食べるわね」
「勿論! 身体は資本だからね」
よく食べる我が子を見て、優しく微笑む母親。
「最近、戦いの方はどうなの? 危険じゃない?」
「大丈夫だよ、お母さん。私だけじゃなくて、クリスちゃんや翼さんが居るから」
「そう。でもね、私は心配なの。響は女の子なんだから」
「これでも立川流空手のお父さんの娘だから!」
ぐっ、と腕を曲げて力こぶを作り、笑みを零す響。
そんな響を見て、母親は床の間に飾ってある写真を見る。そこには父、母を含めた三人が笑っている写真があった。
響が中学に入った頃、響の父は病気で他界していた。
父のいない二人暮らしになったが、響が父親に似た真っすぐで正義感ある立派な子供になってくれたことを母親は嬉しく思っていた。
そんな食事中に、響の携帯が鳴る。画面を見た響の表情が一瞬強張り、直ぐに電話に出る。
「響です……ハイ、分かりました! 直ぐに向かいます!」
食事も途中で響は箸を置く。
「お母さん、ごめん! インパイア達が出たらしいから出てくる!」
「気をつけなさい。危険だと思ったら、直ぐに逃げるのよ」
はい、はーい! と響は軽く返事をする。
家を出ると、近くに置いてあったスポーツバイクに跨り、現場へ急行する。
インパイア達が出現した場所は、奇しくも昼間に響と美玖が居た公園であった。自転車を使えば一瞬で辿り着く距離。
響は携帯片手に走りながら会話をする。
「司令、敵の数は?」
『分からん。とりあえず一般人の被害の報告はない。それから、公園の半径10kmに住む人間達は既に非難が完了している。周囲を気にすることなく存分に暴れてこい!』
「了解しました!」
猛スピードで公園へ急行する響。
現場に着くと、多数のインパイアの姿を響は肉眼で確認する。そのどれもが、今まで戦ってきたアメーバタイプとローパータイプの二種類であった。
インパイアは獲物を探すようにその周辺をウロウロと徘徊していた。
(クリスちゃんがやられたトカゲタイプはいないみたい)
やがて、インパイアは響の姿を捉える。
やっと見つけた食料に、インパイアの群れは我先にと響に押し寄せてくる。
「フッ! ハッ! ハァアアアア! 着装!」
空手の型や演武のような流れる動きを見せた後、着装の掛け声。その一連の動作には全く意味はないが、彼女自身がカッコいいという理由で取り入れた変身するまでの動きである。
響の身体を光の粒子が包み込む。
肌に密着する光沢ある衣装。上半身は肩を露出し、形の良い大きい胸を、艶のある滑らかな橙色のピッチリとしたへそ出しスーツが包みこむ。
背中にはジェット戦闘機が搭載するようなブースターを身に着け、下半身はお尻の形が綺麗に浮き上がる布地の薄い黒のショートスパッツを着用。
最も注目すべきは、両手に填められた白い大掛かりな手甲と、膝下から足先までを覆ったプロテクター。
特に、腕の方は拳銃の回転式弾倉のような太いものが覆っており、異様なものであった。
「響、行きます! やってみせます!」
掛け声と共に、向かってくるインパイアの群れの中に突っ込む。
自殺行為と思われるその行動だったが。
「そぉおおおおりゃあああ!!」
響の咆哮と共に、真っすぐ繰り出された正拳突き。それが一体のインパイアに当たると、その衝撃で周りのインパイア共も弾け飛んでいく。
響の家は空手道場を営んでおり、物心ついた時から響は空手を習っていた。
そのため、普通の女の子がスーツを着用しても凄まじいパワーを発揮する「リベリオン」は、響の地力と重なり、圧倒的な火力を有する。
スーツ自体も彼女に合わせたものになっており、得意とするのは接近戦。
響の拳が当たれば、手甲に付属された回転式弾倉が回り、更なる力を加える。そのため、衝撃が波と伝わり周囲全てを弾き飛ばす。
たったの一撃で、インパイア達に恐怖を植え付ける響の攻撃。
ならば数で勝負と、インパイア達が響に対して一斉にとびかかる。だが。
「甘い!」
スーツによって身体能力が圧倒的に向上した響には、インパイア達の動きはコマ送りのように遅く見える。
目の前に迫るものから順々に、素早く的確に拳や蹴りをお見舞いし、それらは無残にも散っていく。
あれだけいたインパイア達は、響が到着してものの数分で跡形もなく命を散らしていった。
はぁあああ、と響は息を整えた後。手を合わせて試合終了の礼を行う。
「これでよし、と」
インパイアを倒し、緊張から解放された響の顔に爽やかさが戻る。
クリスにも搭載されていた、通信機器を兼ねた金属製の耳当てに手を当てる。
「もしもし、響です。こっちはもう大丈夫です!」
本部と連絡を取る響。だが、通信機器から聞こえるのは司令の声ではなく、ザーザー、という音だけだった。
(ノイズ? こんな事一回も無かったのに……そういえば)
響はクリスの話を思いだす。
彼女が酷い目にあわされる前、通信機器に対して何らかの干渉があった事を。
直ぐに響は周囲に気を配る。トカゲのインパイアがどこかに隠れているのではないか、と。
だが、そのような様子はまるでない。見通しの良い公園で、響の周囲には隠れられる物陰などは無かった。
(大丈夫……かな)
気を緩めようとした瞬間だった。
上空からボトリ、と何かが響の前に落ちてくる。
それは黒い塊で、モゴモゴと蠢いていた。
「な、なにコイツ!?」
咄嗟に構えを取る響。
その黒い物体は激しく形を変身させていき、それは最終的に黒い人型となった。
顔の部分には何もなく卵の殻のように滑らか。その上半身は明らかに成人男性の骨格を持っており、中肉中背でやや筋肉質の体型。下半身も同じように良い体つきだが、最も目を奪われるのは股間の部分であった。
男性の生殖器に当たる部分は本来のそれとは違うが、黒い勃起した棒のような物を備えていた。
衣服を一切纏わぬ裸の男性。その身体は黒一色で不気味であった。
(ひょっとして、新しいインパイア?)
謎の敵は歩き出すと、響の方に近寄ってくる。
「動かないで! 貴方は一体、何者なの!」
その返事はない。ただ、何の警戒もなく響に近づいてくる。
仕方ないので、響は応戦することを決める。
背中のブースターを吹かすと、一瞬にして距離を縮める。その勢いを利用して、響は敵の胸に蹴りをお見舞いした。
「でりゃあああ!」
敵は響の攻撃をモロに受けると、威力で後ろへ吹き飛ばされて倒れた。
よし! という響の声。手応え十分で、勝利を確信したものだった。
だが、次の瞬間、倒れた敵は何事も無かったようにムクリと起き上がる。
「うそぉ! あれ効いてないの?」
蹴りを受けて、平然としている敵に動揺する響。
そして再びゆっくりと近づいてくる敵に、響は少しずつ嫌な予感を感じていた。
その日は何事もなく時間が進み、響は家で母親と二人で夕飯を頂く。
食卓に並ぶオカズの山と山盛りの白米を、年頃の女の子とは思えぬ勢いで、口の中に掻きこんでいく。
何時もながらに食べるスピードが速い響きに母親は目が点になっていた。
「響はよく食べるわね」
「勿論! 身体は資本だからね」
よく食べる我が子を見て、優しく微笑む母親。
「最近、戦いの方はどうなの? 危険じゃない?」
「大丈夫だよ、お母さん。私だけじゃなくて、クリスちゃんや翼さんが居るから」
「そう。でもね、私は心配なの。響は女の子なんだから」
「これでも立川流空手のお父さんの娘だから!」
ぐっ、と腕を曲げて力こぶを作り、笑みを零す響。
そんな響を見て、母親は床の間に飾ってある写真を見る。そこには父、母を含めた三人が笑っている写真があった。
響が中学に入った頃、響の父は病気で他界していた。
父のいない二人暮らしになったが、響が父親に似た真っすぐで正義感ある立派な子供になってくれたことを母親は嬉しく思っていた。
そんな食事中に、響の携帯が鳴る。画面を見た響の表情が一瞬強張り、直ぐに電話に出る。
「響です……ハイ、分かりました! 直ぐに向かいます!」
食事も途中で響は箸を置く。
「お母さん、ごめん! インパイア達が出たらしいから出てくる!」
「気をつけなさい。危険だと思ったら、直ぐに逃げるのよ」
はい、はーい! と響は軽く返事をする。
家を出ると、近くに置いてあったスポーツバイクに跨り、現場へ急行する。
インパイア達が出現した場所は、奇しくも昼間に響と美玖が居た公園であった。自転車を使えば一瞬で辿り着く距離。
響は携帯片手に走りながら会話をする。
「司令、敵の数は?」
『分からん。とりあえず一般人の被害の報告はない。それから、公園の半径10kmに住む人間達は既に非難が完了している。周囲を気にすることなく存分に暴れてこい!』
「了解しました!」
猛スピードで公園へ急行する響。
現場に着くと、多数のインパイアの姿を響は肉眼で確認する。そのどれもが、今まで戦ってきたアメーバタイプとローパータイプの二種類であった。
インパイアは獲物を探すようにその周辺をウロウロと徘徊していた。
(クリスちゃんがやられたトカゲタイプはいないみたい)
やがて、インパイアは響の姿を捉える。
やっと見つけた食料に、インパイアの群れは我先にと響に押し寄せてくる。
「フッ! ハッ! ハァアアアア! 着装!」
空手の型や演武のような流れる動きを見せた後、着装の掛け声。その一連の動作には全く意味はないが、彼女自身がカッコいいという理由で取り入れた変身するまでの動きである。
響の身体を光の粒子が包み込む。
肌に密着する光沢ある衣装。上半身は肩を露出し、形の良い大きい胸を、艶のある滑らかな橙色のピッチリとしたへそ出しスーツが包みこむ。
背中にはジェット戦闘機が搭載するようなブースターを身に着け、下半身はお尻の形が綺麗に浮き上がる布地の薄い黒のショートスパッツを着用。
最も注目すべきは、両手に填められた白い大掛かりな手甲と、膝下から足先までを覆ったプロテクター。
特に、腕の方は拳銃の回転式弾倉のような太いものが覆っており、異様なものであった。
「響、行きます! やってみせます!」
掛け声と共に、向かってくるインパイアの群れの中に突っ込む。
自殺行為と思われるその行動だったが。
「そぉおおおおりゃあああ!!」
響の咆哮と共に、真っすぐ繰り出された正拳突き。それが一体のインパイアに当たると、その衝撃で周りのインパイア共も弾け飛んでいく。
響の家は空手道場を営んでおり、物心ついた時から響は空手を習っていた。
そのため、普通の女の子がスーツを着用しても凄まじいパワーを発揮する「リベリオン」は、響の地力と重なり、圧倒的な火力を有する。
スーツ自体も彼女に合わせたものになっており、得意とするのは接近戦。
響の拳が当たれば、手甲に付属された回転式弾倉が回り、更なる力を加える。そのため、衝撃が波と伝わり周囲全てを弾き飛ばす。
たったの一撃で、インパイア達に恐怖を植え付ける響の攻撃。
ならば数で勝負と、インパイア達が響に対して一斉にとびかかる。だが。
「甘い!」
スーツによって身体能力が圧倒的に向上した響には、インパイア達の動きはコマ送りのように遅く見える。
目の前に迫るものから順々に、素早く的確に拳や蹴りをお見舞いし、それらは無残にも散っていく。
あれだけいたインパイア達は、響が到着してものの数分で跡形もなく命を散らしていった。
はぁあああ、と響は息を整えた後。手を合わせて試合終了の礼を行う。
「これでよし、と」
インパイアを倒し、緊張から解放された響の顔に爽やかさが戻る。
クリスにも搭載されていた、通信機器を兼ねた金属製の耳当てに手を当てる。
「もしもし、響です。こっちはもう大丈夫です!」
本部と連絡を取る響。だが、通信機器から聞こえるのは司令の声ではなく、ザーザー、という音だけだった。
(ノイズ? こんな事一回も無かったのに……そういえば)
響はクリスの話を思いだす。
彼女が酷い目にあわされる前、通信機器に対して何らかの干渉があった事を。
直ぐに響は周囲に気を配る。トカゲのインパイアがどこかに隠れているのではないか、と。
だが、そのような様子はまるでない。見通しの良い公園で、響の周囲には隠れられる物陰などは無かった。
(大丈夫……かな)
気を緩めようとした瞬間だった。
上空からボトリ、と何かが響の前に落ちてくる。
それは黒い塊で、モゴモゴと蠢いていた。
「な、なにコイツ!?」
咄嗟に構えを取る響。
その黒い物体は激しく形を変身させていき、それは最終的に黒い人型となった。
顔の部分には何もなく卵の殻のように滑らか。その上半身は明らかに成人男性の骨格を持っており、中肉中背でやや筋肉質の体型。下半身も同じように良い体つきだが、最も目を奪われるのは股間の部分であった。
男性の生殖器に当たる部分は本来のそれとは違うが、黒い勃起した棒のような物を備えていた。
衣服を一切纏わぬ裸の男性。その身体は黒一色で不気味であった。
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その返事はない。ただ、何の警戒もなく響に近づいてくる。
仕方ないので、響は応戦することを決める。
背中のブースターを吹かすと、一瞬にして距離を縮める。その勢いを利用して、響は敵の胸に蹴りをお見舞いした。
「でりゃあああ!」
敵は響の攻撃をモロに受けると、威力で後ろへ吹き飛ばされて倒れた。
よし! という響の声。手応え十分で、勝利を確信したものだった。
だが、次の瞬間、倒れた敵は何事も無かったようにムクリと起き上がる。
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