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懐かしいは月単位
しおりを挟む「ふーん、また懐かしい写真を探し出してきたわね」
小指を立てて優雅に紅茶を啜るギルドマスターは懐かしそうな愛おしそうな視線を落とす。
「どれくらい前のなのですか?」
「魔王討伐に行く直前に描いてもらったのだから・・・・・・」
10年前か?50年前か?100年前か?
「3か月前ね」
伝説になるのに時間はいらないようだ。国の復興力と、人の底力を垣間見た。
「それでは、全員無事なのですか?」
「ええ、少女達は」
「青年達は無事ではないのです?」
「こっちの青年、年上の方ね。彼が魔王との一騎討ちに勝利したものの行方知れずに。でこっちの彼、年下の方が魔王の心臓を持ち帰ったので戦争は終結したって訳」
「成程なのです。で、こっちの青年の居場所を知りたいのです」
ここの冒険者なのでしょう。そういうと、ギルドマスターはとても残念そうな顔をした。
「彼に会うのは難しいわ。旅に出たもの」
続く
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