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エピソード1、始まりの町スターター
FGO【フリーゲームオンライン】プレイ中
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始まりの町はかなり混雑していた。知り合いから勧められて始めた初心者とそこそこ慣れてきた経験者で混みあっているのだ。とりあえず私が向かったのは訓練所だった。訓練所での練習でレベルが上がることはないが、命中をある程度までなら上げることができる。初心者でなくても新しい武器を手に入れた時の練習に活用するといい。1人ずつで区切られたベースの一つで早速試し打ちを開始する。もちろん、弾を消費して。初期設定時に貰える所持金は1200G。この辺も優しくない仕様になっている。
「うーん、真っ直ぐのみだから軌道は想定しやすいけれど、反動が結構あるわね」
余り無駄打ちできないので5発程度にしておいた。まだ使い慣れていないからか手振れ(撃った後の硬直時間)が長い。思っていた以上に標準が安定しない。真中を狙ったはずなのに1発も当たっていない。弾数の半分を使い練習し終えるとダガーの練習に入る。こっちは特に何もなかったので省略。初心者推奨の武器らしく、癖がなくて使い易い。あえて言うなら近距離武器の中でも攻撃範囲が短いのくらいだろうか。これくらいにしようかなとダガーを仕舞った時、銃声が辺りに響いた。隣のベースからだった。1発、立て続けに3発。ひょこっと顔を覗かせると背丈の低い渋いおじさんがレバーアクションの猟銃で的を撃っていた。構える姿が様になっている。穴が1つしかないので全弾があそこを貫通していったのだろう。
「凄い腕ね」
そんな言葉がつい出てしまうほどに。
「褒めても何も出んぞ。坊・・・・お嬢・・・・・・」
やっぱりそこで迷われるか。長身だから男かと思われ、細身だから女と思われ、胸がないから男と思われ、腰にクビレが少しあるから女と思われる。顔も何と言おうか、服装もどっちつかずになっている。
「オカマ・・・よりはオネエか」
訓練所のガラスに映った顔は整ってはいるが、髪は中途半端に長く、女装している男とも男装している女とも取れる顔、いわゆる中間顔である。作った本人もどっちか確認し忘れていたことに気付く。
「どっちでもいいわよ。些細なことだし」
「・・・本人がそう言うのなら構わんが。見学するのもヤジを飛ばすのも自由だが、ワシの邪魔をするでないぞ」
「やっぱり銃系って風当り厳しいの?」
「初心者だったか。ならなおさら止めておいた方がいい。銃でのPKPが多用しておるので無法者の武器だと言われておる。狙いを定めるのは簡単だが、撃つ時が難しい。慣れが必要じゃが、大抵はその前に弾と金が切れる。派手なのは音だけでスキルも取扱店も少ない。遠距離武器を使いたかったら弓やボーガンにしておけ」
仕入れた情報以上を聞けた。
「PKPって何かしら?」
「プレイヤーキラープレイヤーの略じゃ。この町では行われることはないが、地方ではまれに見かけるから地方に行くなら気を付けるんじゃぞ」
「ありがと、注意するわ」
お礼を言うと黙々と撃ち続けている背中に向かって手を振ってその場を後にする。金欠からの開始なので当分はこの町に世話になると思う。初心者向けの施設が充実しているし、何と言っても食費と宿代が安い。だが、所持金0Gでは何も買えない。空腹を訴えてくる前に依頼を受けてお金を稼がなければならない。このゲーム、空腹システムも存在しているので、GAMEOVERの条件に餓死がある。普通にプレイしていたらまずないGAMEOVERなので、これになると結構恥ずかしい。ゲーム時間で2週間飲まず食わずになった時に発生する。ゲーム時間で1日食べなかったら空腹によるマイナス補正もある。
まだ時間に余裕があったので町をブラブラして施設などを覗いて回った。これで買い食いができればもっと楽しいのにと思いながら、表通りから少し離れた場所、NPCがクラス住宅街にて腰を下ろす。鍛冶屋、薬屋、本屋、マーケット、宿屋は見つかったが、ギルドがどこにもない。このままでは依頼を受けられない。
「・・・財布が軽いのは虚しいわね」
あまり好きな方法ではないが、仕方がないか。町から出てフィールド、始まりの草原に立った。RPGと言えば、モンスターを倒して落とすアイテムを売ってお金を得る、である。私はこれを“勇者による逆強盗”と呼んでいる。確実に倒していくのだから並の強盗より性質が悪い。
考えが甘かったとすぐに後悔した。口コミや反響で第二次ラッシュを迎えていたFGO。始まりの草原は人で溢れかえっていた。モンスターより人の数が多い。あちらこちらでモンスターの取り合いが勃発している。バーゲンセールのおばちゃん達が我先にと群がっているような感じだ。あれに加わる気力は・・・さすがに持ち合わせていない。諦めて訓練所に戻った。見つからなかったが、どうせギルドも似たような感じだろう。
「・・・蹴りの練習でもしましょうか」
身長があるので体術もいけるが、二丁拳銃で両手が塞がり、薄っぺらいので組技や壁技にも向かないから選択肢は蹴りしか残ってなかった。訓練中お腹が空いたと言っているが、まだ猶予はある。そう思ったところで、セットしておいたアラームが鳴った。どうやら、今日はここまでのようである。空腹ゲージはまだ余裕がある。大丈夫だと判断して、タイトルに戻るとパソコンをシャットダウンした。
「うーん、真っ直ぐのみだから軌道は想定しやすいけれど、反動が結構あるわね」
余り無駄打ちできないので5発程度にしておいた。まだ使い慣れていないからか手振れ(撃った後の硬直時間)が長い。思っていた以上に標準が安定しない。真中を狙ったはずなのに1発も当たっていない。弾数の半分を使い練習し終えるとダガーの練習に入る。こっちは特に何もなかったので省略。初心者推奨の武器らしく、癖がなくて使い易い。あえて言うなら近距離武器の中でも攻撃範囲が短いのくらいだろうか。これくらいにしようかなとダガーを仕舞った時、銃声が辺りに響いた。隣のベースからだった。1発、立て続けに3発。ひょこっと顔を覗かせると背丈の低い渋いおじさんがレバーアクションの猟銃で的を撃っていた。構える姿が様になっている。穴が1つしかないので全弾があそこを貫通していったのだろう。
「凄い腕ね」
そんな言葉がつい出てしまうほどに。
「褒めても何も出んぞ。坊・・・・お嬢・・・・・・」
やっぱりそこで迷われるか。長身だから男かと思われ、細身だから女と思われ、胸がないから男と思われ、腰にクビレが少しあるから女と思われる。顔も何と言おうか、服装もどっちつかずになっている。
「オカマ・・・よりはオネエか」
訓練所のガラスに映った顔は整ってはいるが、髪は中途半端に長く、女装している男とも男装している女とも取れる顔、いわゆる中間顔である。作った本人もどっちか確認し忘れていたことに気付く。
「どっちでもいいわよ。些細なことだし」
「・・・本人がそう言うのなら構わんが。見学するのもヤジを飛ばすのも自由だが、ワシの邪魔をするでないぞ」
「やっぱり銃系って風当り厳しいの?」
「初心者だったか。ならなおさら止めておいた方がいい。銃でのPKPが多用しておるので無法者の武器だと言われておる。狙いを定めるのは簡単だが、撃つ時が難しい。慣れが必要じゃが、大抵はその前に弾と金が切れる。派手なのは音だけでスキルも取扱店も少ない。遠距離武器を使いたかったら弓やボーガンにしておけ」
仕入れた情報以上を聞けた。
「PKPって何かしら?」
「プレイヤーキラープレイヤーの略じゃ。この町では行われることはないが、地方ではまれに見かけるから地方に行くなら気を付けるんじゃぞ」
「ありがと、注意するわ」
お礼を言うと黙々と撃ち続けている背中に向かって手を振ってその場を後にする。金欠からの開始なので当分はこの町に世話になると思う。初心者向けの施設が充実しているし、何と言っても食費と宿代が安い。だが、所持金0Gでは何も買えない。空腹を訴えてくる前に依頼を受けてお金を稼がなければならない。このゲーム、空腹システムも存在しているので、GAMEOVERの条件に餓死がある。普通にプレイしていたらまずないGAMEOVERなので、これになると結構恥ずかしい。ゲーム時間で2週間飲まず食わずになった時に発生する。ゲーム時間で1日食べなかったら空腹によるマイナス補正もある。
まだ時間に余裕があったので町をブラブラして施設などを覗いて回った。これで買い食いができればもっと楽しいのにと思いながら、表通りから少し離れた場所、NPCがクラス住宅街にて腰を下ろす。鍛冶屋、薬屋、本屋、マーケット、宿屋は見つかったが、ギルドがどこにもない。このままでは依頼を受けられない。
「・・・財布が軽いのは虚しいわね」
あまり好きな方法ではないが、仕方がないか。町から出てフィールド、始まりの草原に立った。RPGと言えば、モンスターを倒して落とすアイテムを売ってお金を得る、である。私はこれを“勇者による逆強盗”と呼んでいる。確実に倒していくのだから並の強盗より性質が悪い。
考えが甘かったとすぐに後悔した。口コミや反響で第二次ラッシュを迎えていたFGO。始まりの草原は人で溢れかえっていた。モンスターより人の数が多い。あちらこちらでモンスターの取り合いが勃発している。バーゲンセールのおばちゃん達が我先にと群がっているような感じだ。あれに加わる気力は・・・さすがに持ち合わせていない。諦めて訓練所に戻った。見つからなかったが、どうせギルドも似たような感じだろう。
「・・・蹴りの練習でもしましょうか」
身長があるので体術もいけるが、二丁拳銃で両手が塞がり、薄っぺらいので組技や壁技にも向かないから選択肢は蹴りしか残ってなかった。訓練中お腹が空いたと言っているが、まだ猶予はある。そう思ったところで、セットしておいたアラームが鳴った。どうやら、今日はここまでのようである。空腹ゲージはまだ余裕がある。大丈夫だと判断して、タイトルに戻るとパソコンをシャットダウンした。
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