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エピソード3、フリー依頼
FGO【フリーゲームオンライン】プレイ中
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次の日、ログインすると、マカダミア亭主に討伐、採取、急ぎ以外の依頼がないかと聞きに行った。1週間は泊まれるのでその間に稼がないといけない。この町では主にNPCの依頼を受けることになる。失敗しても大丈夫な依頼のことだ。だが、今の私にできることと言えば、限られている。討伐系や急用系の依頼はメイン武器が使用できるようになるまで控えておいた方がいいだろう。失敗の未来しか見えない。そうなると採取系の依頼なのだが、これにはもれなく鑑定能力が必要となってくる。昨日の手応えからしてレベル5以上にならないと失敗が続くだろう。そのたびに草原と町の間を往復しなければならない。当然モンスターにも襲われる訳で。
「あるわよ」
検索に時間がかからないということは運営側もこのような人がでるのはお見通しだったのだろう。
「あたしからの依頼よ。これを鍛冶屋と薬屋と町長に届けてくれないかい。くれぐれも中身を見ずに。期限は今日中。前金はなし。成功報酬は20Gよ」
「受けるわ」
即答した。
「なら、はいこれ」
そう言って三枚の手紙を渡された。封筒にはどこ宛てかがちゃんと書いてある。これならできそうだ。私は快く引き受けることにした。アイテムボックスにカード化した手紙を入れる。昨日調べるとここに入れておけばNPCとして出現するスリからの被害を防ぐことができるそうだ。鍛冶屋と薬屋に渡し終え、町長の家に向かう途中でスリと書かれたNPCと出会った。こうしてわかりやすく記してくれるのも今のうちなんだな~などと思いつつ(町長はチョウチョウという名前だった)手紙を渡し終えた。
「はい、ありがとうね」
こちらこそありがとうございますと思いながら、成功報酬を受け取る。弾丸が12個セットで20Gだから全部それに消えるが、これで安心してフィールドに出られる。
「まぁ、これなら」
以前のような混雑はなくなっていた。レベルアップするにつれて物足りなくなって他に移っていくように作られているゲームなので少し時間がたてばこの町のPL数は少なくなる。その分NPCが多く生活している。
鷹の目を使い、周囲を見渡す。
「あら」
前は反応がなかった草にも!マークが出ている。
「成長しないスキルがないってこういうことね」
使用するたびにレベルが上がる仕組みなのを忘れていた。草を摘んでカード化させる。未鑑定は?のカードになる。元に戻すと摘んだ草になるが、ステータス欄は???のままである。
少し移動してもう一度試す。まだレベルが低いのでそう何度も使えないのが痛いが、魔法使いではないし、MPを使う技能を他に取っていないからこそできる芸当である。ウサギとカメがいる。近くにオオカミがいないのを確認して二丁拳銃を抜く。
ガン、ガーン
真っ直ぐ飛んで行った弾丸は見事ウサギの眉間に命中した。そして、戦闘レベル射撃が1上がった。
「サイレンサーってあったかな?」
発射音が結構耳に来る。鍛冶職を取れば自分でも武器を作れるようになる。銃は種類が少ないので取るのも手かもしれない。でも、リボルバーにはあまり有効ではない。そもそも、ガラじゃないけれどそんなこと言っていられないかしら、と考えながらカード化されたウサギ肉を手に入れた。
「あとでちょっと試してみましょう。あとこれもね」
石を拾い上げてみる。手にした途端カード化した。どうやら手に入れたと認識した時とモンスターを撃破した時にカード化するようである。石は石(鑑定済み)のカードとなった。戻す時は念じる(選択してダブルクリック)すればいい。射撃の技能で石を投擲することができるのでちょっとだけ拾っておいた。一緒に売ろうとしてみたが、値段はつかなかった。運営側としてもこんなせこいやり方で稼いでほしくないのだろう。
「マカダミア亭主ちょっといいかな」
「あら、おかえりなさい。どうかしたの?」
「武器作れるシステムがあるでしょう。作りたいものがあるんだけれど、どこで作ればいいのかしら?」
「鍛冶屋に頼めば場所を貸してくれるわよ。薬を作りたい時は薬屋ね。売りたい時はマーケットだけれど、ここではあまり売れないと思うわ」
初心者向けの武器や消耗品は鍛冶屋で売っている。どんな感じのができるかわからないが、初期レベルでは大差ないのができるだろう。鍛冶屋に相談する。顔見知りに直っていたので交渉はスムーズにいった。ただ、問題が。
「材料なのよね・・・」
武器を製作するためには鉱物が必要なのだが、この近くにある鉱山の推奨レベルは5。夜並みとまでは言わないが、ちょっと強い敵が出る。
「もうちょっと草原にお世話になろうかしら」
とりあえず薬屋で場所を借りて薬草の調合に入った。何回か失敗しながらも薬品調合レベル3になり、ヒーリングポーションを2つ手に入れた。そして、やっぱりと言おうか。薬草で売るよりもポーションにした方が高い値段で売れた。場所代もとられたが、ウサギ肉を売った値段で何とかなった。
こうして、訓練場と草原と薬屋を行き来する日々が続いた。銃の威力は銃身と弾の種類によって決まるので個人改造で上がるのは命中力だけ。流派に入ってある程度成長すると師範から奥義を学べるのだが、銃にはそれがない。とことん不遇な武器である。
それはそうと、新しいスキルを身に着けた。危機感知というもので、行動によって得られるスキルの一つである。ウサギ肉を自力で調理して食べていたことが原因のようだ。内容は字の如く、危険が迫ると知ることできるというものである。ついでに料理技能が上がった。美味しく食べたいとは人間の性で、岩塩を砕いたのや香りのいい薬草などを振りかけたり、売られている他の野菜を付け合せにしていたりしたら自然に上がった。それに野菜や果物などもそのまま食べるよりも満腹度が上がる。運動量が増えたら重宝しそうだ。
始まりの草原に住むカメにも挑んでみたが、甲羅で弾かれた。ダガーでもダメだったので完全に魔法練習用のモンスターである。甲羅が鉱物の代わりになりそうなので残念である。魔法は初期設定時に登録していないと覚えるのにある程度イベントが必要となると説明書にしっかり明記してあった。演唱中無防備になる防御に難がある職だが、協力プレイがやりどころのこのゲームでは、あまり欠点とならない。
「あるわよ」
検索に時間がかからないということは運営側もこのような人がでるのはお見通しだったのだろう。
「あたしからの依頼よ。これを鍛冶屋と薬屋と町長に届けてくれないかい。くれぐれも中身を見ずに。期限は今日中。前金はなし。成功報酬は20Gよ」
「受けるわ」
即答した。
「なら、はいこれ」
そう言って三枚の手紙を渡された。封筒にはどこ宛てかがちゃんと書いてある。これならできそうだ。私は快く引き受けることにした。アイテムボックスにカード化した手紙を入れる。昨日調べるとここに入れておけばNPCとして出現するスリからの被害を防ぐことができるそうだ。鍛冶屋と薬屋に渡し終え、町長の家に向かう途中でスリと書かれたNPCと出会った。こうしてわかりやすく記してくれるのも今のうちなんだな~などと思いつつ(町長はチョウチョウという名前だった)手紙を渡し終えた。
「はい、ありがとうね」
こちらこそありがとうございますと思いながら、成功報酬を受け取る。弾丸が12個セットで20Gだから全部それに消えるが、これで安心してフィールドに出られる。
「まぁ、これなら」
以前のような混雑はなくなっていた。レベルアップするにつれて物足りなくなって他に移っていくように作られているゲームなので少し時間がたてばこの町のPL数は少なくなる。その分NPCが多く生活している。
鷹の目を使い、周囲を見渡す。
「あら」
前は反応がなかった草にも!マークが出ている。
「成長しないスキルがないってこういうことね」
使用するたびにレベルが上がる仕組みなのを忘れていた。草を摘んでカード化させる。未鑑定は?のカードになる。元に戻すと摘んだ草になるが、ステータス欄は???のままである。
少し移動してもう一度試す。まだレベルが低いのでそう何度も使えないのが痛いが、魔法使いではないし、MPを使う技能を他に取っていないからこそできる芸当である。ウサギとカメがいる。近くにオオカミがいないのを確認して二丁拳銃を抜く。
ガン、ガーン
真っ直ぐ飛んで行った弾丸は見事ウサギの眉間に命中した。そして、戦闘レベル射撃が1上がった。
「サイレンサーってあったかな?」
発射音が結構耳に来る。鍛冶職を取れば自分でも武器を作れるようになる。銃は種類が少ないので取るのも手かもしれない。でも、リボルバーにはあまり有効ではない。そもそも、ガラじゃないけれどそんなこと言っていられないかしら、と考えながらカード化されたウサギ肉を手に入れた。
「あとでちょっと試してみましょう。あとこれもね」
石を拾い上げてみる。手にした途端カード化した。どうやら手に入れたと認識した時とモンスターを撃破した時にカード化するようである。石は石(鑑定済み)のカードとなった。戻す時は念じる(選択してダブルクリック)すればいい。射撃の技能で石を投擲することができるのでちょっとだけ拾っておいた。一緒に売ろうとしてみたが、値段はつかなかった。運営側としてもこんなせこいやり方で稼いでほしくないのだろう。
「マカダミア亭主ちょっといいかな」
「あら、おかえりなさい。どうかしたの?」
「武器作れるシステムがあるでしょう。作りたいものがあるんだけれど、どこで作ればいいのかしら?」
「鍛冶屋に頼めば場所を貸してくれるわよ。薬を作りたい時は薬屋ね。売りたい時はマーケットだけれど、ここではあまり売れないと思うわ」
初心者向けの武器や消耗品は鍛冶屋で売っている。どんな感じのができるかわからないが、初期レベルでは大差ないのができるだろう。鍛冶屋に相談する。顔見知りに直っていたので交渉はスムーズにいった。ただ、問題が。
「材料なのよね・・・」
武器を製作するためには鉱物が必要なのだが、この近くにある鉱山の推奨レベルは5。夜並みとまでは言わないが、ちょっと強い敵が出る。
「もうちょっと草原にお世話になろうかしら」
とりあえず薬屋で場所を借りて薬草の調合に入った。何回か失敗しながらも薬品調合レベル3になり、ヒーリングポーションを2つ手に入れた。そして、やっぱりと言おうか。薬草で売るよりもポーションにした方が高い値段で売れた。場所代もとられたが、ウサギ肉を売った値段で何とかなった。
こうして、訓練場と草原と薬屋を行き来する日々が続いた。銃の威力は銃身と弾の種類によって決まるので個人改造で上がるのは命中力だけ。流派に入ってある程度成長すると師範から奥義を学べるのだが、銃にはそれがない。とことん不遇な武器である。
それはそうと、新しいスキルを身に着けた。危機感知というもので、行動によって得られるスキルの一つである。ウサギ肉を自力で調理して食べていたことが原因のようだ。内容は字の如く、危険が迫ると知ることできるというものである。ついでに料理技能が上がった。美味しく食べたいとは人間の性で、岩塩を砕いたのや香りのいい薬草などを振りかけたり、売られている他の野菜を付け合せにしていたりしたら自然に上がった。それに野菜や果物などもそのまま食べるよりも満腹度が上がる。運動量が増えたら重宝しそうだ。
始まりの草原に住むカメにも挑んでみたが、甲羅で弾かれた。ダガーでもダメだったので完全に魔法練習用のモンスターである。甲羅が鉱物の代わりになりそうなので残念である。魔法は初期設定時に登録していないと覚えるのにある程度イベントが必要となると説明書にしっかり明記してあった。演唱中無防備になる防御に難がある職だが、協力プレイがやりどころのこのゲームでは、あまり欠点とならない。
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