ヤンデレ腹黒王子と私

モゴ

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幼少期編

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ザラダイン王国の北田舎で暮らす下級貴族
マクレーン家
仲のいい父と母、優しい兄と姉、可愛い妹
そして元気が取得で楽天的な私。

クレア・マクレーン 8才

平凡な蜂蜜色の髪に平凡な蜂蜜色の目
顔も平凡とくる 別に劣等感はない、何せ王都に行かなければ金髪銀髪と、色とりどりの綺麗な方々には、なかなかお目にかかれない


ザラダイン王国の北部に位置するマクレーン領
豊かな農地を耕し贅沢をしなければ食べていくには困らない領地

慎ましく・・・いや決して貧乏だとは言わない
いや・・・言わない・・・




窓際に立って空の雲行きを見ている
農家にとって天気は大事だ暑い時期には急に大雨が降ったりする
天気を読むようにとお父様から教育されている
ジーッと窓際で見ていると妹のビクトリアが抱きついてきた


「お肉食べたいよークレアおねいちゃまー」
「ビーお肉は収穫祭で食べれるよ、もうすぐじゃない」

「収穫祭はいや!もっと沢山いっぱい食べたいの!」


そう収穫祭でお肉は食べれるが主に穀物の収穫を祝うものでお肉はおまけ程度
一口ぐらいしか食べれないのだ

私は眉をさげ小さく唇を噛み締めてビーを見つめたふぅと一息つき そして目をキリっとさせてから


「ビー!私が大きくなったら沢山働いて沢山お肉食べれるようにするわ」

ドン!
っと右手に握り拳を作り胸を叩きニコっと笑う


「嬉しいクレアおねいちゃま!約束ね!」
「うん!任せてビー!」
「クレアおねいちゃまそれはいつ?クレアおねいちゃまが何歳になったら?ビーが何才のとき?お肉の量はどれくらい?」
「ちょ!ちょっと待って!何て具体的な」


ビーはまだ5才なのになんて現実的な
貧乏生か・・・じゃない、慎ましい生活の賜物か
約束事はキチンとしないと果たされない事を嫌というほど知っている


「はたっ働けるようになったらよ!」
「クレアおねいちゃま楽しみにしてるね!」


2人で窓の外を見ていると雨がぽつぽつと降り始めて直ぐにザーザーと大雨が襲った

後ろから足音が聞こえてクレアとビクトリアは振り返った
そこに優しく微笑みながら母のマリアが近づいてきた。マリアは蜂蜜色の髪と目をしていてクレアの色は母譲りだ


「これはかなり降りそうね」

「お母様」
「おかあちゃまー」


ビクトリアはマリアの脚に抱きつき笑顔を見せた
マリアは厳しくも聡明で家族を大切にする母性に秀でた母だ。そんな母を兄弟達は大好きなのだ、そして父は何よりもマリアを愛している


マリアは優しい笑顔のまま

「クレアちゃんお手伝いはどうしたの?」
「うっ 今やろうと思って」

乾いた笑いで誤魔化そうと母から目を逸らした

「クレアちゃん」
ニコっと笑うマリア

「はっはい!すぐやります!」
姿勢を正しすぐさま厨房へ向かった


貴族といえども下級で貧乏なのだ学校に通うのも兄だけで姉と私、ビクトリアは主に家事をしたり農地を手伝ったりしている


今日は厨房手伝いの日だった
農地手伝いなら雨が降れば休みになるのについてない


マクレーン家の屋敷仕えは全員で3人いる
家令と料理長そして庭師

今は料理長のお手伝いで鼻歌を歌いながら皮むきをしている。
料理長は身長は高くがっしりとした体格で熊さんみたいなのだが心は乙女で繊細な料理を得意とする可愛い人なのだ

座りながらする皮むきは楽なお手伝いなので上機嫌で皮をむいていく


ガチャ


厨房にある出入り口の扉があいた
あれ?っと扉を料理長とクレアは手を止めて見つめた。そこにはいかにもガラの悪そうな男が2人、真ん中にいる男性の腕を両方から掴み入ってきた


ガラの悪い2人は初めて見たが真ん中の男性は見たことがある


料理長がハッと息を飲み
ガラの悪い2人から目を離さず私に言った

「クレアお嬢様 ナイフを渡して下さい、それからセバスチャンさんをここに」

料理長は私をこの場に居る事を不安がり家令であるセバスチャンを呼ぶように言った

私はナイフを料理長に渡し足早にセバスチャンを呼びに言った




「セバスチャン!今厨房で厨房で」

スカートを託し上げ、息を切らしながらクレアはセバスチャンの前にでた。ロマンスグレーのほっそりとした家令セバスチャンが目を細めクレアを見る


「クレア様、マナーがなっておりません。室内を走るなど」
「それより!セバスチャン!またきたよ・・・」


クレアは息を整えて語尾は小さく言った
セバスチャンは眉間に皺が寄りすぐ様足早に厨房へ向かった


「クレア様はここに」
「行くに決まってるわ!」


セバスチャンは振り返ったが、クレアが呼びに来た時点で事は知られている、いい争うのを諦め足早に厨房へ向かった。止めても無駄なのだ


厨房へ入るとクレアは扉のあたりで身を隠し、中央にいる料理長は両手を組みガラの悪い2人と対面していた。料理長の元へとセバスチャンは向かった

「料理長申し訳ございません。ご迷惑をお掛けしました」

セバスチャンはすぐさま料理長に詫びをいれてからゆっくりとガラの悪い2人に視線を合わせた

「大丈夫だセバスチャンさん俺がここにいる限りこれ以上は中に入らせない」

セバスチャンと料理長はそのまま視線をガラの悪い2人に合わせた
ガラの悪い2人は手を離し真ん中の男性を床に落とした


「おせーじゃねーかじーさん、約束の金はどうした?」


真ん中の見たことがある男性はセバスチャンの1人息子だ
今は結婚もし小さい娘もいる、娘が生まれる前は遊んでくれた優しい人なのだか、これがまた良からぬ所から借金をしてしまい今まさに取り立ての最中である

クレアは最初理解していなかったが数回来るうちに理解してしまった
ガラの悪い男性は代わる代わるくるので顔までは覚えていない

セバスチャンは眉間に皺を寄せ


「今はまだ・・・すぐには用意は出来ないが必ず用意すると言っている。どんな理由であれマクレーン家へ押し入るのは止めて頂きたい!」
「借りた金も工面できないやつの事を素直に聞く馬鹿いるのかよ!あ?」

ニヤニヤと笑いながら話しかけてくる
セバスチャンは拳に固く握りそれでも背筋は伸ばし綺麗な佇まいまま

「三夜・・・空けぬうちにそちらに持っていく」

噛み締めるように吐き捨てた


ガラの悪い2人組はセバスチャンを睨みつけながら
「約束だそー?ハッ」
「じゃあな 可愛いクレアお嬢様」

クレアの名前が出た瞬間セバスチャンと料理長はガラの悪い2人組を睨んだ
そんな睨みを諸共せずガラの悪い2人組はひらひらと手を振り入ってきた出入り口から出て行った




それを見送ったセバスチャンはすぐさま息子に駆け寄った
料理長は頭を抱え後ろからくる視線に気づき振り返った
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