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幼少期編
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しおりを挟む逃げた
おでこにチュー事件が勃発した後はヘイリー様から逃げた
屋敷に入り徹底的に逃げた、屋敷はマクレーン家!
そう地の利はこちらにある!明日の朝には旅立つのだ!逃げ切る自信はある!
ずっと逃げたていたクレアだったが母マリアに捕まりサボってたわね、と雷をおとされ、マリアからは逃げられないと悟った
庭師め裏切ったな!マリアに逆らう人は当然いない
王子御一行様との最後の食事である夕食を共にするようマリアにキツく言われ半泣きになったクレアだった
「クレア!ヘイリー王子をお呼びしてきて」
夕食の用意が整うの見計らいマリアがクレアに言った
「いやー!じゃないけどえーっと今手が離せないから」
「そう、ソフィ!ヘイリー王子をお呼びして!」
ふーっと胸を撫で下ろしたクレアだった
しばらくするとソフィと共に金の髪を揺らしながらヘイリーとフィン、レイブンが入ってきた
ヘイリーはクレアの顔を見るとまんべんの笑顔になった
それを見たマクレーン家やフィン、レイブン、セバスチャンはあまりの美しさにみな息を飲んだ、違う意味でクレアも息を飲んだ
夕食会はつつがなく進み拍子抜けするどにこやかに過ぎていった
「いやしかしヘイリー王子は笑顔が素敵ですな、成人されればそれはもう美丈夫になられるだろう将来の楽しみが増えました」
オルガナは無表情と噂されていたヘイリーのにこやな態度をみてマクレーン領が気に入ったのだと勘違いし気を良くしていた
「いえ、顔立ちでは政治はできません」
「ほう…そうですな、ではどうすれば良き王になるとお考えかな?」
下級貴族であるオルガナが王子に聞いていい質問ではない事を、もちろんオルガナもヘイリーも分かっている
しかし、現王は王妃を亡くしてから覇気は薄れ政治もままならず伏せっていたのだ
その事を知っているのは側近や一部の貴族しかおらず、その貴族の中から微かに第一王子派と第二王子派に別れるというものが現れたのだ
オルガナの指す所はまず王が伏せっているのを知っている事、つまり王の側近と近い位置にいるという事、さらにヘイリーの考えを聞いてヘイリーにつくかつかないかという事だ
オルガナは目を細め、柔らかくほほ笑んだ
ヘイリーは姿勢を正しオルガナに目線をしっかり合わせた
「僕は...いえ私は今まで至らない王子でした。何も努力せず、なるように、なればいいと思っていたほどです」
「しかし、今は違います。民を思い、国をよくしたいという気持ちを偉いと褒めて貰えたのです」
「ほう」
「まぁ」
まさか恋かとオルガナとマリアは目を見合わせた
「私はあらゆる事に努力をします。人より何倍も、足りなければもっと努力します。すぐには結果の出ない事だと分かります、ですが努力する姿を民や臣下、そして婚約者に見てほしいのです」
ガタッ
「クレア?」
「すっすみません失礼致しました」
「ごめんなさいヘイリー王子クレアはそそっかしくて、続けて下さい」
オホホと一張羅の扇子で口元を隠しながらマリアは笑った
「どうゆう国。の問いには不十分な答えだな」
「分かっています、まずは力をつけ国にとって必要か不必要かを理解するのがせんけつかと、その為にはまず知るための努力が必要です。」
「なるほどそして努力はおしまないと、いい事を聞いたなマリア」
「ええお若いのに素晴らしいお人柄ですわ」
「ヘイリー王子もしお困りの際は是非!マクレーン家をお頼り下さい」
「ヘイリー王子からお声をかけて頂けるのを楽しみにしておりますわ」
「ありがとう、マクレーン夫妻」
「そうだ!私の成人の儀には是非お二人に来ていただきたい」
「もちろんですヘイリー王子!必ず伺います」
アッハハオッホホと笑い声が木霊した
「ところでヘイリー王子婚約者とは?」
カシャン
「クレア?」
「すみませんフォークを落としました」
マリアはクレアに冷たい目線をおくった
「すみませんヘイリー王子続きを」
オホホと一張羅の扇子で口元を隠しながらマリアは笑った
「今はまだ発表出来ないのです。婚約者が恥ずかしがってしまって、私もまだ半人前で臣下達に現を抜かしていると怒られそうなので」
とハニカミ笑うヘイリーをほうっとみな見惚れた
「ヘイリー王子の婚約者だ、さぞかし美しく聡明なご令嬢に違いない」
「ふふふ、ヘイリー王子も男の子でしたのね、そこまで好いておいででしたら離したらだめですよ」
「応援...して下さいますか?」
「もちろんです」
「応援致しますわ」
「マクレーン夫妻に言って貰えるとは、心強い限りです」
ヘイリーは今まで最高の笑顔を見せた
はーっとフィン、レイブン、クレアは聞こえないようにため息を吐いた
ヘンリー、レイブン以外は気づいていなかった。
ヘイリーの指す成人の儀とは王を継承する年齢になると同時に結婚もできるようになるのだ
男性は18歳女性は16歳で結婚でき成人となる
ヘイリーは成人の儀でクレアと結婚するつもりでいる
つまりは第一王子派につけという事とクレアとの結婚に立ち会ってほしいと二つの意味を含ませていたのだ
夫妻からいい返事聞いたヘイリーは上機嫌だった
皆の視線がヘイリーから離れるとクレアに向けて熱い視線を送った
「ヒッ」
「クレア?」
「どうしたのクレア?」
「いっいえ何でもないです」
ヘイリーは優しく微笑み
「クレア」
「はっはい!」
「2日間ありがとう、とても...とても楽しかったよ、また会ってくれるかな?」
なな何故みんなの前で!
「クレアよかったわね!ヘイリー王子に目をかけて頂けるなんて」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい、ヘイリー様」
渋々クレアは答えだ
「嬉しいよクレア、近いうちに会おうね」
ん?近いうち?
「え?あの」
「マクレーン夫妻楽しい夕食会をありがとう。そろそろ下がります」
「いえヘイリー王子とご一緒できて光栄でした」
ヘイリーとフィン、レイブンは席を立ち寝室へと帰って行った
「まっまさかね」
明くる日
天候に恵まれ、雲一つない晴天になった
門のまえまでお見送りのためマクレーン家は横に1列並んでいた
王子御一行様はオルガナとマリアに挨拶をして姉妹には微笑み呆気なく去っていった
クレアは持ち場の洗濯室に向かいながらつぶやいた
なんだやっぱりからかわれたのね
王子だもん下級貴族のそれもこんな平凡な私なんかを婚約者なんて
それに
好きとか言われてなかった..もう忘れよう
そうしてクレアは少しづつヘイリーの事を忘れる努力を始めた
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