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王宮編
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しおりを挟む「私は...」
「もういいよクレア、もういんだ、今までとても楽しかった...ありがとう」
「...............」
「クレアから届く手紙が待ち遠しくて、届いた日は何も手につかなかった、連絡を断つと決めた時は辛かった、今でも辛い気持ちが蘇るよ」
「ヘイリー様...........」
「けれど...今が一番辛い、でもこの傷が一生俺に自信を与えてくれる、大切で最愛の人を守った証だ」
「ヘイリー様!!」
「............」
「私は...リーが好きです...愛しています!!他の誰かなんて言わないで!!私と一生傍にいて!」
「.....」
「リー?」
「何て...今何て...好き?」
「リー...好きです…」
ヘイリーは両膝をついたままゆっくりとクレアを抱きしめた、長く話した、時刻は夕方に差し掛かり
オレンジの夕日が二人を包んでいた
「クー...嬉しいよ...俺も愛してる、諦めるなんて絶対に出来ない」
「はい、私もです。ずっと前から好きでした、今はもっと好きです、傷があってもなくても、リーはカッコよくて私の勇者様です」
「それは...一番?」
「はい...もちろんです」
「クーの言葉で俺は幸せにも不幸にも簡単になってしまう、だからどうか俺の事を見捨てないでくれ」
「はい、必ず幸せにしますよ?任せて!」
「クーは頼もしいな、昔と変わらない」
「リーも!執拗さは昔と変わってない!!」
「言うようになったな」
「言いましたよ!」
クレアらしい、二人らしい告白に笑顔になった
憑き物が落ちたように二人は心から安心して
「私、愛称で呼ばないって言ったの」
「うん?別に構わないよ、今呼んでくれた、これから沢山呼んでくれればいい」
笑い合っていた二人
笑みを止めて、ジッとクレアはヘイリーを見つめた
握っていた手をクレアから離した
急に真剣な顔つきになったクレアをん?っと返すヘイリー
ゆっくりとクレアの顔が近づき、クレアが目をつむると、口と口がふわっと音もなく触れ合った
クレアは態勢を元に戻し耳まで真っ赤にした
ヘイリーは目を見開いたまま固まりしばらくしてから尻餅をついた、胡座をかく態勢へ座り直し、しばし考えたように黙り、片手で目を覆った
ヘイリーも耳まで真っ赤にしていた、開いた指の隙間からクレアを見つめた
「クーは...これ以上俺を夢中にさせて...歯止めがきかなくなる」
「私はもうリーに夢中です!」
プイっと顔を背けた
「クー、俺からもしたい」
「ふぇ?だってリーは嘘ついてないでしょ?」
「ついたよ、そうだな、クーって呼ばないって言ったし、会わないとも言った」
「!!」
「二回は出来るね!嬉しいよクー、ずっとしたかった」
「だだだだめーー!!今はだめ!」
「無理だよ、クーからしてくれたのに、俺が我慢出来るわけないだろ!」
「我慢して!」
「煽ったのはクーだ、観念するんだな」
ヘイリーは立ち上がり、クレアを抱き上げた
「きゃっ」
「これで逃げられないね、暴れたら落ちるよ、大人しく俺に口を預けろ」
「リーずるい...です」
「愛してる...初めて会った時から、ずっとこうしたかった」
「私もです、リーと一緒にいれるなんて...幸せです」
二人は見つめ合って、甘い甘い空気をまとった
その後、キスをしたかしなかったかは二人だけの秘密
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