GAKU~神様に想像魔法というチートスキルを貰ったけど俺より強い奴が山ほどいた~

ゆりぞう

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1章 激動の日々

神草

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師匠と別れた後風呂場についたリンは、ここでも驚いていた。



 中央大陸にも風呂はあるものの魔石は安価ではなく、コスト的な問題で裕福な家庭でも毎日お湯をいれるということは出来なかった。



 魔物には魔石というものが体内にあり、それを専門の職人が加工したりして魔導具というものが作り出されている。



 しかし、中央大陸は元々魔物から取れる魔石の質やサイズが小さく、人が1人入れる位の風呂桶にお湯を貯めるのにも結構な金額がかかる。




 この家の風呂は空間自体も広く、何より風呂桶はおとなが3人ほどくつろげる位ありそうだ。

 さらに、風呂には今も絶えずお湯が流れていた。



 魔導具にあまり詳しくないリンでもさすがにこれは異常だとは思いつつも入浴することにした。




 ふぅー。気持ちいい....魔の大陸にきてからあまり日はたってないけど思ったより疲れてたのね。

 まずはこれからの事を考えないと。

 この家の主人であるガクさんに神草の採取の許可を貰わなくちゃ。

 でも、師匠はそろそろ戻ってくるって言ってたけどいつ戻ってくるんだろう?



 風呂に浸かって、今後の事をぼーっとした頭で考えるていると、風呂の扉がガラガラと空いた。

 湯気に包まれていたので誰が入っきたかは分からないが徐々にリンの頭は覚醒してきた。



 あれ?誰か入ってきた.....入ってきた?!この変態師匠!!



 近くにあった風呂桶を掴み思いっきり薄っすら見えている人影に投げ告げる。



「いでっ!!なんだぁ?!」



 てっきり師匠だと思っていたリンは声が師匠とは異なる事に気付いた。



「いきなり物を投げんなよおっさん。というか、珍しいなこんな早い時間に風呂にはいんの。」



 近付いてきた見たことのない男とリンはバッチリ目があった。



「あれ?なんで女がここにいんだ?つーかお前だれ?」




「あ、いや、リンっていいます。一応師匠の弟子です。あ、あのすいません!今あがりますね!」



「あーおっさんの。別に気にしなくていいぞ?ゆっくりしてけよ。あー疲れたぁ。そういや、俺はガク。よろしくな。」



 お前が気にしなくてもこっちが気にすんだよ!いくら湯気で見えにくいとはいえ、男女が一緒に風呂に入るなんてハレンチなこと...。



「こちらこそよろしくデス。のぼせそうなので先にあがりますね?」



 あいよー。と声がしたので急いで脱衣所に向かい、着替えを済まして部屋から出ると、ニヤニヤしている師匠がそこにいた。



「昔っから男っ気なかったのどうせ今も変わらねーだろ?師匠から弟子へのプレゼントだぞ?若い男の身体堪能してきたか?」



 こ、、、コロス!!この!避けるな!男っ気もないし、女らしい所がないのはこっちだって分かってんだよぉ!!



「ぎゃはは!く、口にでてるぞ?分かってんだったら直せばいいだろ!身体強化もまだまだ粗い部分があるな!ほれほれ。」



 くっ...隙がまったくない。師匠の弱点があれば...は!

 秘技 金○潰し



「あっぶねぇ!お前それは反則だぞ!こちとらまだまだ現役なんだよ!」



 ちっ...!!



「オッサン達なにやってんだ?親子喧嘩か?」




「「親子じゃねぇ!(ないです!)」」



 振り返るとそこには、ガクが髪をタオルで拭きながら立っていた。



 先程は湯気で見えなかったが、鍛えられた上半身には無数の傷跡。恐らく魔物に付けられた傷であり、ガクがこれまで熾烈な戦いに見を置いてきたかが分かる。



 そのガクのたくましい身体付きに目を奪われていたリンはボーっとしながらガクの身体を見ていることに気付き、恥ずかしさのあまり慌てて逃げ出したのであった。



「??」



「いや、俺が言えたことじゃないが、若い女が居るんだ、服くらい着てこいよ。」




 苦笑いしながら、ガズールが言う。




「あー...そういえばそうだな。おっさんとアピスだけの生活だったから忘れてたわ...。」




 しまったという顔をしながらどうしようかと考えるガクであった。



「ところで、リンから聞いたか?裏庭に生えてる神草持っていっていいか?」




「神草?いや、あれただの上薬草だぞ?神草なんてここらじゃ手に入らねぇよ。それでいいなら腐る程あるから勝手に持ってけばいいよ。なんであんなのが欲しいんだ?」



「ぇ?あれは神草だろ?ん?違うのか?いや、リンの弟が医者も匙を投げる位の病気らしくてな。神草だったら治るかもしれないって言われたらしいんだよ。」



「あー。そういうことか。多分勘違いか、時代の流れの中で変わってったんだろうな。神草は確かに万病に効くが、この大陸にはなかったはずだぞ?けど、上薬草は確かに病気を治す薬の素材の1つではあるな。効果は神草より一ランク低い位だから大抵は治る。他には古龍の血も欲しいな。」



 古龍の血って絶望的じゃねぇか...というガズールに対し、



「いや、ダンジョンの最深部に居座ってるのが古龍ファフニールって奴。そいつ倒せば素材一式手に入るぞ?」



「ファフニールなんて本当にいたのかよ...猛毒のブレスで島1つが魔物も住めない土地になったっていうやつだろ?てっきり古文書におおげさに書いてるだけだと思ってたんだが。」



「さすがにオリジナルより弱いぞ?所詮、ダンジョンがコピーした魔物だからどうしても劣化しちまうんだよ。まぁ、数日休んだらダンジョンに向かうから、その時持ってくるよ。じゃあ夕飯でも作るか。」



 話しが一段落したので、夕食の準備をすることにしたガク。



 ガクは家の外に行くとアピスは丁度解体が終了したようだった。お疲れと声をかけながら今日の夕飯のメニューを考えていた。



「今日はオオトカゲのハンバーグにするけど、アピスは後は何食いたい?」



「モモウモ!!」



「オッケー。からあげね。あ...そういえばオッサンの弟子と会ったか?話すときはアピスが言語魔法使うんだぞ?」



『あ....そうでしたね。普段使わなくても兄様とガズールさんが使っているので、使用するの忘れてました。ちゃんと言語魔法を使って会話をしていれば、彼女の剣を折らずにすんだかもしれなかったんですね。』



 アピスの言葉に疑問を持ったので聞いてみると、リンがここに来るまでの経緯を話した。



「よくそんなんで意思の疎通?ができたな。これからもそういう事あるかもしれないから気おつけろよ?剣については治すより俺が持ってる物の中から選んでもらった方が良いと思う。まず俺は調理場にいるから後は飯の時間まで休んでな。」



 解体した肉を収納し調理場に向かう。




 新鮮だからそんなに肉自体に臭みはないけど、一応酒で臭みをとっとくか。その間に油と玉ねぎのみじん切りを用意しといてっと。




 半分は唐揚げ用だから特性ダレに漬け込んでおいて、そろそろミンチ肉を作るか。〚ウインドカット〛



 塩胡椒にナツメグもどきにワイルドコッコの卵をいれて混ぜて形を整えて冷蔵庫で寝かす。

 その間に小麦粉をつけて肉を揚げていく。



 ガクは料理人も顔負けのような手際の良さで料理を作っていった。
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