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第6章 片想いは辛すぎるから

No,80 LGBTってどうだろう③

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【これは現在のお話】

 こんにちは、現在の理久りくです。

 ここ2回、LGBTについて思うがままに書いています。
 今回が最後です。

 あちこちで言われている事ですが、僕達はとても高性能なアンテナを持っていて、同じ性的指向を持った相手を敏感に察知する感覚に優れています。 
 これは事実だと、僕は自分の体験上からも確信しています。

 何を言いたいのか? 

 はい。 
「普通の男性が女性と交わる人数は一生で何人?」
「普通の女性が男性と交わる人数は一生で何人?」
 と考えた時、ゲイはその数では桁違いだろうと、僕は予測しています。 

 但し上記は「交わる」と表記した場合です。 
「恋愛する」でもなければ 
「結ばれる」でもありません。 
 そこがゲイの難しいところかも知れません。
 つまりSEXに至ることは簡単なのですが、その後が長続きしにくいのです。

 男女の性差は大きいと考えます。
 僕の信じる説があります。
「射精は男性にとって完了だが、受精は女性にとって開始」
──と言う説です。

 動物の多くがこの説を本能としていますが、人間は違います。
 済ませて離れようとする男を、出産を控えた女が子供を守るために引き止めます。
 そこに夫婦が成立するとする説です。

 ところが男同士はどうでしょう?
 この説にのっとるなら──射精で完了した二人は、即→離れるのが当たり前です。
 そこには紙切れ一枚の重みである「婚姻」が成立しない事も大きいかも知れません。 

 もちろん個人差も大きいとは思います。 
 が、往々にしてオスと言う生き物は「射精→即終了」の本能に生きています。
 もっと言うなら、あちこち複数のメスに精液をばらまき、沢山の子孫を残したがるのがオスの本能です。

「でも、人間は違うでしょう?」と言うのも真実です。
 男女の性差がそれぞれの凹凸を微妙に調整して、現在の文明国の主流が「一夫一婦制」となりました。

 でもこの説を踏まえるなら、
「一夫多妻制」もあながち男の身勝手と決めつけられず、それなりに本能的な形なのかな?と言えないこともありません。
 一夫多妻制が成し得るなら
(それだけの甲斐性を持ち得る男なら)少子化の歯止めになるかもしれません。
──あ、これはちょっと乱暴でしたね。お許しください。

 ちなみにゲイの僕など「一婦」も持てないのに「多妻」など到底無理です。
 実は「一夫多妻制」と言うのは男の天国でも何でもありません。富や力の持てない男は一生結婚など出来ない、過酷な競争社会なのです。

──で、ゲイの話です。
 ばら撒きたい者同士なのでSEXへの発展には簡単に合意しますが、済ませた後にとっとと離れる事にも合意が生じます。
 中々カップルの成立は困難です。

 女性目線で創作されたBLなら、まるで普通の男女の恋愛のように男同士でも深く愛しあう関係が築けるのに、どうにもゲイから見ると違和感を覚え、嘘くさいと感じる──正にその点です。
 いえいえ、そこを乗り越えての仲好しゲイ・カップルも沢山いますよ!そこは誤解の無いように。

 そしてなぜ、 今になって僕はこんな小説をつらつらと書き始めたのか? 
=それは僕にとってのカタルシスだからです。 

 これまでの様々な経験をこの小説で吐露して、そして改めて自分の人生を肯定したいなと、そう思うようになったのです。

 だからこの私小説みたいなものは、僕にとってのカタルシスなのです。 



★以上は全て僕の私見です。
 決してゲイを代表しての発言ではありません。
 ご理解下さい。


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