ハルヒカゲ

葉生

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一章

五話 - 一

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 瑞矢が執務室に戻れば、暁が設楽さがらと話しているところだった。紀平きだいら設楽は数年前に十三天王に入ったまだ歳若い隊士であるが、十三天王の総取締である紀平穂積の長男で、祇矩藤に対する忠誠が厚い。本来であれば暁と直接言葉を交わす身分ではないものの、本人のつよい希望と、紀平の御令息を無下には扱えないという政治的な理由により、〔春日〕への連絡係を任されている。
 十三天王自体は一〇の隊と二人の副長、一人の局長による実力者のみで構成された組織であるが、総取締は紀平家の世襲制で成り立っている。紀平家は祇矩藤に長く仕えてきた家だ。重臣としての矜持と自負があり、代々の跡継ぎは徹底的に臣下としての教育を叩きこまれる。設楽はそんな自分の立場を利用しつつ、隊内ではほかの隊士たちと変わらぬ扱いを受け、うまく立ち回っているようだ。
「では万事そのようにいたします。失礼いたします」
 愛嬌のある表情で、爛々と黒目を輝かせながら設楽が暁に頭を下げた。皺ひとつない隊服、ぴんと伸びた背筋、無駄のない所作。まさに好青年である。瑞矢は自身の机につき、威から受けとった書類を整理する。紀平は波良よりも本来上の家柄だ。暁に至ってはもともと祇矩藤に仕える身分ではない。
「瑞矢さま。失礼いたします」
 きちりとお辞儀をしてくる設楽に、瑞矢はああ、と生返事をする。設楽は気にせずにこにことしたまま出ていった。
 彼の父である穂積は人格者で、家柄にとらわれず努力を重ね、自身の地位にあぐらをかくようなことがない。いわば「ぽっと出」である瑞矢と暁のことも、立場は立場と敬う。それは威が祇矩藤内で認められるよりもずっと前、威が当主に就き瑞矢を家令に抜擢してからずっとである。
「瑞矢さん、お茶飲みます?」
 聞きながら、すでに湯呑を手に持っている。頷くと暁は茶葉を急須に入れ始めた。
「そーんなに苦手っすか?」
 何を、とは暁は言わないし、瑞矢も聞かない。
 警戒していないという態度を見せるのが肝要すよ、と、以前設楽について暁が言った。暁の勘は癪だが当たる。そして長く威とともに祇矩藤の陰謀の渦中にあった瑞矢も、悪意を感じとることには一定の自信があった。
 設楽は愛想のよさでごまかしているつもりだろうが、瑞矢と暁にはその下に隠された妬みが透けて見える。自分こそが威の側にいるべきだという嫉妬だ。
「どうぞ」
 湯呑とともに、折りたたまれ指に挟まれた紙を受けとる。瑞矢は片手でこそりと開いて中身を確認すると、湯呑を持ちあげるタイミングでさり気なく袖口に落とした。
「威さまのもとへ仄羽をけしかけたのはお前だろう」
「ああ、どうなりました?」
 あっさり認めて笑う暁に、瑞矢は大仰に溜息をつく。
「威さまの部屋に出入り自由だそうだ。髪でも切り落とされたらどうするつもりだったんだ」
「その場合は間に入って、俺が唆したと罰でもなんでも受けますよ」
 嘘だ。この男は威が仄羽を罰するはずがないとほとんど確信を持っていたはずだ。もし可能性が五分五分であれば、暁はいま自ら言ったように間に入れるよう、部屋までついてきているに違いない。呆れた奴だと思いながら、瑞矢も瑞矢で、仄羽の言動をとめなかった。むしろへたに追い返していれば、どんな嫌味を威から言われたことか。
「期待か」
 ぽつりと呟く。具体的にふたりがどんなやりとりをしたのか、瑞矢は知りようがない。威が仄羽をもはや髪色とは関係なく気に入っているのはわかるが、仄羽が威に祇矩藤家当主に対してとは別の感情を持っているのかまではさっぱりわからない。むしろ暁から話を聞くかぎりは、威は仄羽に非道なことをしているとしか思えなかった。
 そして威の性質を知っていながら、仄羽に何もしようとはしない瑞矢も、充分彼女にとっては非道であると自分でわかっている。見殺しにしていることと同義だ。
「じゃ、もう仄羽ちゃんは部屋に戻ってます?」
「いや。威さまは隣室で待てと命じ、仄羽はそのようにした」
「隣室って、主人の寝室っすか?」
「そうだ」
「相当気に入ってんすね……」
 暁はたん、と音を立てて湯呑を置く。瑞矢とふたり黙りこくり、しんとした静寂が部屋を包んだ。
「湯呑いただきます」
 にっこりと笑った暁が近づいて瑞矢に手を差し伸べる。瑞矢は袖口から先ほどの紙を取り出し、湯呑とともに渡した。暁は湯呑をお盆に置き、マッチに火をつけて煙管をふかす。そのまま受けとった紙を燃やし、文字が見えなくなるまで確認したのち、灰吹きにぱっと落とした。
 暁は瑞矢の反対側、窓の外に向かって煙を吐く。紙には「狄塚仄羽が主人に気に入られている話を」と書いてあった。
「すんません、茶番に付き合わせて」
 執務室の前は基本的に瑞矢と暁以外が通ることはない。襖の向こうで設楽が聞き耳を立てていようと誰かが目撃する可能性は低いということだ。暁の合図に反応がなかったのは、設楽に秘密裏につけている隠密がすでにこの場を離れている証拠である。
 債権者に関する報告書で、狄塚克登の備考欄に仄羽の髪色を書いたのは紀平設楽であると調べはついた。問題はなぜそんなことをしたか、である。設楽は威が黒以外の髪や瞳の色をした者に興味を持つことを知っている。おそらくは仄羽を威に気に入らせるためだろうとおおよその見当はつくものの、彼の利がどこにあるのかわからない。威が報告書を見て仄羽を手に入れると発言をしたあとしばらくして、克登、早彰両名が亡くなったのも不審だ。無論偶然であるのならそれに越したことはないのだが。
「で、ほんとのところ、仄羽ちゃんはどうしてるんすか?」
 すでに灰を落として煙管を片し始めている暁が言った。彼がたまに煙管を吸うのは隠れてやりとりをした紙片を自然な流れで燃やすためであり、嗜好品として好んでいるわけではなかった。
「知らん。逃げていなければ威さまの寝室にいるだろうな」
 言いつつ、逃げないだろう、と思った。威に取り入ろうとしているわけではなく、まして恋情を抱いているふうでもなかった。ただ威と向き合おうとだけしていた。
「えっ、じゃあさっきのマジなんすか」
「嘘はひとつもない」
 うわあ、と暁の顔に書いてあった。瑞矢もほぼ同じ気持ちだ。威ははたして仄羽を気に入っているだけなのか、それとも女性のひとりとして求めているのか。
 言われていないことを忖度して思い悩んでも仕方がない。瑞矢は今日何度目かの嘆息をして、書類に向きなおった。
「暁さま。番頭の光圀です」
 襖の向こうから声がして、暁が返事をする。光圀は長く〔春日〕の出入り口を守る、いわば門番である。
「筈井貫爾と名乗る者が、暁さまに会わせろと叫んでおりまして……。いかがいたしましょう」
 暁とふたり、顔を見合わせて舌を打った。最悪だ。


 呼吸がままならない。離しては求められ、離されそうになっては求め、きりがなかった。絡める舌のどちらが自分のものなのかわからなくなる。腰は抜けて動けない。漏れる吐息が遠くのほうで響く。これ以上はくるしいと思ったところで、威も同じことを思ったのかやっと唇が個のものとして機能する。
 肩で呼吸をしながら、やっと改めて威を見ることができた。白い首は白いまま、一〇の痕はきれいさっぱり消えてなくなっている。ほっとして威の首に手を添えた。
「んう」
 不意に唇を重ねられ、油断していたためか変な声が飛び出した。
「なんだ。また絞める?」
 くっと咽喉の奥で笑われ、反射的に手をどける。戻す途中の仄羽の手を威は器用に掴み、腰を下ろした。
「お前はいつでも僕を殺してくれていい。もちろん殺される気などないが」
「…………」
「その権利はお前にある」
 威が仄羽の手を引いた。仄羽は倒れこむように威の胸に飛びこんだ。鼻腔をくすぐるにおいは威のものであり、ゆっくりと瞬く。抱きとめられていると心地よさに自然と呼吸が深くなった。
 これから何をするのかわかっている。威がああ言っているのだから殴るなり突き飛ばすなりで抜け出すことは可能だ。仄羽は頭のなかで予定を反復する。今日は初名が休みであるから、夜見世前に七嶺のところに手伝いに行くだけだ。間に合わないということはまずありえない、と思う。
 うなじに唇を落とされて、びくりとはねた。やがて首に移り、離れた威が仄羽の顎に溜まった水をぬぐう。柔らかく細められた紅い瞳の向こうに布団が敷いたままになっていることを再認識して、今さら顔が赤くなった。
 臀部をなでられて威の腕を掴む。
「あ、あ、わたし」
 無意識に逃げ出そうとするのを威に許されず、目尻の涙をぬぐわれる。いつまでも弛む涙腺に、この指先を求めてわざと泣いているような気さえしてきた。
「わたし、やらしいんでしょうか」
「なぜ」
「だって、威さまのこと、きらいなのに」
 きらいであるのに、こんなことばかりしている。腕に包まれて気持ちがよくなっている。唇を重ねてもっとと求めている。
 きらいね、と威は呟き、仄羽をなでて抱きしめた。くるしい。仄羽も威の背中に手を回す。
「じゃあ、どこがきらいか言ってごらん」
 髪紐をほどかれ、桃色の髪が落ちる。結びあとがついて不自然にふくらんでいる髪に威が指を通した。
 どこと具体的に聞かれると困った。幼子が口にするその場しのぎの悪口に近く、威さまなんて、の続きがなかなか出てこない。酸素を求めて首をあげ、仄羽は言葉が出てくるに任せた。
「威さまなんて、乱暴だし、勝手だし、やさしく触れてくるくせに、わ、わたしのことなんてないがしろにする」
 知らず手に力が入った。威の着物を握りしめる。
「きらい、きらいです」
 体が浮きあがったと思うと、背中に柔らかい感触があった。仄羽のうえに影ができる。影の正体である威は、薄く笑いながら仄羽を見つめた。本心で言っているはずなのに何がかなしいのか、ぽろぽろと涙が落ち続けた。耳に流れていって気持ちが悪い。
「これも、売上になるんですか」
 かすれた声で聞けば、威が首を小さく横に振った。
「いいや。仄羽がいやがるから、金は発生しない」
「ほかにも」
 間髪入れずに続ける。
「ほかにも、同じように花魁を抱いてきたんですか」
「花魁はない。祇矩藤に用意された女を抱いたことはある」
「わたしと、同じように……」
「同じ? 最初のときは同じかもね」
 最初。威を威とは知らず、暗闇のなか乱暴を働かれた夜のことだ。背筋が震えた。いま目の前にいる男はあのときの男と同一人物だと知っているのに、おそろしいのはもはや記憶のなかで正体不明の化け物になっていた。おそらくは威の首を絞めたとき、仄羽はあの化け物を自らの手で殺してしまったのだ。
 二回目は、と威は仄羽をなでた。
「……あんなふうに抱いたのは初めてだ」
 それだけですべてが伝わって、仄羽の全身が朱に染まる。あんなに香っていた甘いにおいがいまは一切しないことや、明らかにゆっくりと進んでいる行為に、勘違いをしそうになる。
 威を前にすると正気を失う。困惑と混乱が先に立って、まともな思考回路が成り立たない。
「目が充血しています」
 手を伸ばして頬に触れると、威はおとなしく受け入れた。核心をつくことは言えず、場をごまかすために思わず出てきた言葉だったが、口にすると伝えたかったことだと気づいてそのまま続けた。
「ちゃんと休んでください。睡眠は万病の薬です」
 威は答えず、覆いかぶさるように唇を落とした。重ねるだけの口づけだったが仄羽はこのあとを予想して、威の首に手を回す。
「威さま」
 背中側に通された腕に仄羽は腰を軽く持ちあげる。しゅるりと帯のほどかれる音がした。
「威さま、約束してください」
「わかった、うるさい。そんなに言うのならお前が呼びに来い」
 返事はふさがれて叶わなかった。帯は布団の外に放り投げられ、威の手は仄羽の脇腹をなでる。首根を噛まれて、いた、と声が出た。威は歪んだ仄羽の表情を愉快そうに笑い、顔のいたるところに唇を落とす。
 袖から脱がされ、隠しようのない恥ずかしさに体の下に敷かれた毛布を引っ張る。腋を舐められ驚いた拍子に手の力が抜け、あっさりと威に手首を固定されてしまった。
 乳房を形に沿ってなぞられる。ぞわぞわとした感覚が背中を走った。先端を口に含まれ、痛くなるぎりぎりのラインで噛まれる。びくりとはねた腰を威がなでた。
「は、あ」
 仄羽よりも肌の白い手が仄羽の体を蹂躙していく。見えているのに、どう触られているのかわからない。気持ちよさになおさら頭が混乱していく。
 下の繁みをさわさわとなでられて羞恥に顔が熱くなる。表面をなぞるような触れられ方がもどかしく、足をこすり合わせた。期待に胸が高まる。
「急に静かになったね」
 ばかにしたような威の笑いにかっとなり、言い返そうと口を開けば、代わりに嬌声が飛び出した。生き物のように不規則に動く威の指に反応して抑えきれない。
「あ、あっ、あ」
 足の指がもがいて布団を掴もうと必死になる。いつの間にか仄羽の足元に回っていた威が仄羽の脚をがばりと開いて、中心に舌を這わせた。
「ああ、せ、いさま、あ」
 新たな感触と知らない快感に体をひねって逃げようとする。当然威は逃がさず、太腿に手を回して舐め続けた。卑猥な音が仄羽の耳を殺していく。自分の口からも声が漏れ出てとまらない。一際つよい衝撃が走って、体がびくびくとはねた。目の前がちかちかしている。威は顔を上げて、まだ痙攣しているそこを柔らかになでながら、仄羽の膝に唇を落とした。
 体中から湯気が出ているのではないかと思うほど暑い。威の衿元を掴んで口づけをねだれば、言葉がなくとも察した威が仄羽に応えてくれた。絡まる舌となでられる胸に余韻でびくりとまた体がはねる。
「…………」
 威の衿を掴みなおす。こうしていないと自分の感情に溺れてしまいそうだった。誰が相手でもそういうことをできるんですか、と暁に聞いたとき、何を思っていたか。すきなのは貫爾であり、威のことはきらいだと口にしながら、いまのこの状況はどうか。
 体を重ねて、普段人に見せない裸を晒して威に攻められていると、思考は霧散し、明らかにされたはずの輪郭はやがて威と一体となってなくなり、目の前のことにしか集中できなくなる。その心地よさだけを求めているのだろうか。
「威さま」
 つくりもののように滑らかな威の輪郭をなぞり、唇に触れる。
「普段、もっと、お話をしに来ても、いいですか」
 自分の気持ちを見極めるしか先に進む方法はなかった。認めるしか前に進む道はない。覚悟。変化。これまで言われた言葉がぐるぐると渦を描く。もはや思い出でしかなくなりつつある居住区での暮らしと、考えずにはいられない、紅い瞳の男について。
 威は平素と同じようにゆるやかに笑った。
「かまわない」
 開かされた足の間に宛がわれて、小さく震える。とにかく力を抜かなければと、呼吸を意識して耐えた。顔を隠すようにしていた手が捕まれ、唇を捉えられる。いい加減腫れそうだと仄羽は内心笑い、結果として深く重ねられた口づけのおかげで力が抜け、驚いてびくりとはねた。
「ん、ああ、あっ」
 痛みはだいぶなくなっていた。脱力しているためなのか、威に対する信頼の問題なのかわからないが、かすかに気持ちいいと実感できる場所があった。胸をいじられて意識が分散し、脳みそがばかになっていく。威のにおいを全身で浴びて安堵する。この香りになら、ずっと包まれていても大丈夫だ。
 仄羽の様子を見て前より問題ないと判断したのか、威は動くのをやめない。ほんのり汗ばんだ威の顔を見ながら、仄羽は威の手に手をそっと重ねた。ぐ、と腰を押しつけられ、仄羽の下にある手に一瞬力が入った。
「……う」
 聞こえるか聞こえないかくらいの呻き声を発し、威は仄羽の上に倒れこんだ。欲を吐き出せたのだと安心しながらも、仄羽は慌てる。どうしたらよいかわからず、おそるおそる後頭部をなでた。手入れなどしていそうもないのに、以前には気づかなかった絹のような手触りに一驚する。どこまで特別なのだろう。
「ねむい」
 ぽつりと耳元で呟かれ、やっぱり、と言いたくなるのを寸でのところで耐えた。
「寝てください」
 うん、と言いながらも威は体を起こすと思いきや仄羽の胸をもてあそび、すでに正気の世界に立ち返っていた仄羽は耳まで赤くして抵抗する。長い指でくびれをなぞられると嬌声が出て、威にくつくつと笑われる。
 徐々に抜かれるときも小さく声が出て、恥ずかしいことこの上なかった。いっそ前のように疲れ果てて意識が朦朧としていればこんなことはなかったのかもしれないが、後始末をして自室に戻るだけの元気はある。
 今回は反対で、仄羽が威の着物を整えた。いかにもねむそうに左目をこすっている。こすっちゃだめです、と仄羽が言っても、うん、と返事をするだけでやめない。小さな子どものようだった。中身はまったくかわいくないにしても。
 仄羽も長襦袢に着物を重ねて出ていこうとすれば、威に腕を掴まれる。
「ここにいろ」
 ずるずると布団のなかに引きずりこまれて、仄羽はなし崩し威の横に寝転がった。
 威はほどけたままの仄羽の髪をなでる。瞼が重いのか徐々に紅い瞳は見えなくなっていく。
「まだ仕事は溜まっている。適度なところで起こせ」
 言うと、やがて瞼が完全に閉じられ、すぐに穏やかな吐息を奏で始めた。仄羽はいま威にされたのと同じように、威の側頭をなでる。
 つながっているのは行為中だけかと思っていたのに、なんでもないときにやさしくされては困ってしまう。祇矩藤家当主というより、もはや威個人にしか見えなくなる。
 仄羽より少なくとも一〇は年上のはずだが、それでも二〇代だ。少し目元が落ちくぼんでいる。どれほどの重責を長く肩にのせてきたのだろう。せめていまくらいはよい夢を見られるよう願わずにはいられない。
 つられて寝てしまわないように気をつけながら、仄羽は威を眺める。このときの仄羽は、まさか貫爾が〔春日〕に乗りこんできているなど、まるで想像もしていなかった。
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