34 / 480
学生期 弐 2
しおりを挟む
「…じゃあ後は任せた。俺は早起きして眠い」
「はいはい」
「お前はホント朝に弱いな」
校舎内から出た後に俺が立ち止まって嘘を吐くと男子生徒達は慣れたように笑い…
「え?え?」
転入生は困惑したように俺と男子生徒達を交互に見る。
「アイツはいつも午前中の授業はサボるんだよ」
「まあいつもの事だから気にすんな」
「サボりって…」
男子生徒達が俺の事を話しながら歩いて行くので俺はそのまま修行場所へと向かう。
すると途中から先生が尾行するように俺の後を付けてきた。
「坊ちゃん、サボりですか?」
「おや、久しぶりだね」
俺がいつもの修行場所に着くと先生が意地悪な笑顔で聞いてくるので俺は振り向きながら挨拶する。
「そうですね。坊ちゃんが入学して以来ですから…一年振りぐらいですか?少し見ない間に大きくなったんじゃないんですか?」
「まあ一年も経てば、ね…ん?」
お姉さんが懐かしむような感じで成長を感じたかのように言ってくるので、俺は肯定したように呟き…
「っていうか先生が縮んだんじゃ?…いや、縮んだと言うより若返ってる?」
「ふふん。流石坊ちゃん。よく気づきましたね」
お姉さんを見ながらたった今気づいた事を聞くと得意げに笑いながら返す。
「坊ちゃんがよくやってた太極拳…八極拳でしたっけ?の、丹田呼吸法とか気とか言うのを調べたんですよ。若返りの効果があるって言ってたんで」
「いや…アレは美容とかに関係した話であって、そんな物理的な若返りの効果は無いと思うんだけど…」
「知ってますよ?」
お姉さんが若返ってる理由を話し始めるので俺がなんとも言えない顔で否定するように言うも笑って返された。
「ちょっと探したらソレと似たようなのを扱ってる武術の資料を見つけたんで、色々と詳しく調べて若返りの研究に取り入れたんですよ。魔石を使って。そしたら見ての通り成功しました!」
「…ごめん、言ってる事が理解できない。太極拳とか丹田呼吸法と魔石?で、なんでそんな物理的に若返ってるの?」
お姉さんは若返った経緯を話してくるが俺には内容がさっぱり分からなかったので不思議に思いながら疑問を尋ねる。
「簡単に言えば『細胞の活性化』です。強化魔法の亜種みたいなものですね」
「…細胞が活性化したら見た目が若返るの?」
「はい!老化したり古くなった細胞を分解して新しい細胞に入れ替えていけばこの通りです。多分今の私は今の坊ちゃんと同年齢ぐらいでしょうね…初めて会った時の年齢と同じかもしれません」
お姉さんの説明に俺が聞き返すと笑顔で肯定して手を広げながら自分の外見年齢を予想しながら告げた。
「…うーん…とても信じられないけど、実際になってるもんなぁ…凄い…」
「…まあ、デメリットっていうか…欠点もありますけど…」
俺はお姉さんを見ながら疑いつつも現実を受け入れるように呟きながら賞賛すると、お姉さんが若干困ったような顔をして言う。
「そうなの?」
「…はい。年齢が戻るという事は…身長も縮みますし、胸も…」
俺が驚きながら確認するとお姉さんは自分の胸に手を当てながら可愛いデメリットを呟く。
「あ、一応気になるんだ」
「当たり前じゃないですか!若返るのは嬉しいですけど、子供っぽい服しか着られないというのは…精神的に、ちょっと…」
せっかく買った服も買い直しですし…と、お姉さんは落ち込んだように男の俺には理解できない悩みを言い始める。
「まあ、確かに…服のサイズが変わって買い直しは面倒かもな…」
「でしょ!?前買った服もまた戻った時の事を考えたら捨てられないんですよ!」
俺が妹の事を思い出しながら少し共感して返すとお姉さんは食い気味で反応した。
「…まあ、でもこの若返りの秘法を生み出したおかげで色んな夫人達からの依頼が凄い事になってますが」
「だろうね。ソレって女性限定?」
「いえ、まだ試した事はありませんが多分男性の方にも有効だと思います。問題は女性よりも必要な魔力量が増えるので、魔石の消費量も増える点ですが」
お姉さんは気持ちを切り替えたように急に自慢し始めるので俺が確認すると否定しながら予想を説明する。
「へー。男女問わずに若返らせるって凄いじゃん」
「えっへっへ…門外不出の秘法ですからね。坊ちゃんと一緒に居たからこその技ですので、私達の血と汗と技術と知識の結晶ですよ」
俺が褒めるとお姉さんは照れたように笑いながら謙遜し始めた。
「…あ。坊ちゃん、私はそろそろ…一応初日ですので、仕事の段取りを聞いておかないといけませんので…」
「あ、うん」
…話がひと段落して変な間が空くとお姉さんが何かを思い出したように腕時計を見て予定があるかのようにそう話して校舎の方へと歩いていく。
「はいはい」
「お前はホント朝に弱いな」
校舎内から出た後に俺が立ち止まって嘘を吐くと男子生徒達は慣れたように笑い…
「え?え?」
転入生は困惑したように俺と男子生徒達を交互に見る。
「アイツはいつも午前中の授業はサボるんだよ」
「まあいつもの事だから気にすんな」
「サボりって…」
男子生徒達が俺の事を話しながら歩いて行くので俺はそのまま修行場所へと向かう。
すると途中から先生が尾行するように俺の後を付けてきた。
「坊ちゃん、サボりですか?」
「おや、久しぶりだね」
俺がいつもの修行場所に着くと先生が意地悪な笑顔で聞いてくるので俺は振り向きながら挨拶する。
「そうですね。坊ちゃんが入学して以来ですから…一年振りぐらいですか?少し見ない間に大きくなったんじゃないんですか?」
「まあ一年も経てば、ね…ん?」
お姉さんが懐かしむような感じで成長を感じたかのように言ってくるので、俺は肯定したように呟き…
「っていうか先生が縮んだんじゃ?…いや、縮んだと言うより若返ってる?」
「ふふん。流石坊ちゃん。よく気づきましたね」
お姉さんを見ながらたった今気づいた事を聞くと得意げに笑いながら返す。
「坊ちゃんがよくやってた太極拳…八極拳でしたっけ?の、丹田呼吸法とか気とか言うのを調べたんですよ。若返りの効果があるって言ってたんで」
「いや…アレは美容とかに関係した話であって、そんな物理的な若返りの効果は無いと思うんだけど…」
「知ってますよ?」
お姉さんが若返ってる理由を話し始めるので俺がなんとも言えない顔で否定するように言うも笑って返された。
「ちょっと探したらソレと似たようなのを扱ってる武術の資料を見つけたんで、色々と詳しく調べて若返りの研究に取り入れたんですよ。魔石を使って。そしたら見ての通り成功しました!」
「…ごめん、言ってる事が理解できない。太極拳とか丹田呼吸法と魔石?で、なんでそんな物理的に若返ってるの?」
お姉さんは若返った経緯を話してくるが俺には内容がさっぱり分からなかったので不思議に思いながら疑問を尋ねる。
「簡単に言えば『細胞の活性化』です。強化魔法の亜種みたいなものですね」
「…細胞が活性化したら見た目が若返るの?」
「はい!老化したり古くなった細胞を分解して新しい細胞に入れ替えていけばこの通りです。多分今の私は今の坊ちゃんと同年齢ぐらいでしょうね…初めて会った時の年齢と同じかもしれません」
お姉さんの説明に俺が聞き返すと笑顔で肯定して手を広げながら自分の外見年齢を予想しながら告げた。
「…うーん…とても信じられないけど、実際になってるもんなぁ…凄い…」
「…まあ、デメリットっていうか…欠点もありますけど…」
俺はお姉さんを見ながら疑いつつも現実を受け入れるように呟きながら賞賛すると、お姉さんが若干困ったような顔をして言う。
「そうなの?」
「…はい。年齢が戻るという事は…身長も縮みますし、胸も…」
俺が驚きながら確認するとお姉さんは自分の胸に手を当てながら可愛いデメリットを呟く。
「あ、一応気になるんだ」
「当たり前じゃないですか!若返るのは嬉しいですけど、子供っぽい服しか着られないというのは…精神的に、ちょっと…」
せっかく買った服も買い直しですし…と、お姉さんは落ち込んだように男の俺には理解できない悩みを言い始める。
「まあ、確かに…服のサイズが変わって買い直しは面倒かもな…」
「でしょ!?前買った服もまた戻った時の事を考えたら捨てられないんですよ!」
俺が妹の事を思い出しながら少し共感して返すとお姉さんは食い気味で反応した。
「…まあ、でもこの若返りの秘法を生み出したおかげで色んな夫人達からの依頼が凄い事になってますが」
「だろうね。ソレって女性限定?」
「いえ、まだ試した事はありませんが多分男性の方にも有効だと思います。問題は女性よりも必要な魔力量が増えるので、魔石の消費量も増える点ですが」
お姉さんは気持ちを切り替えたように急に自慢し始めるので俺が確認すると否定しながら予想を説明する。
「へー。男女問わずに若返らせるって凄いじゃん」
「えっへっへ…門外不出の秘法ですからね。坊ちゃんと一緒に居たからこその技ですので、私達の血と汗と技術と知識の結晶ですよ」
俺が褒めるとお姉さんは照れたように笑いながら謙遜し始めた。
「…あ。坊ちゃん、私はそろそろ…一応初日ですので、仕事の段取りを聞いておかないといけませんので…」
「あ、うん」
…話がひと段落して変な間が空くとお姉さんが何かを思い出したように腕時計を見て予定があるかのようにそう話して校舎の方へと歩いていく。
216
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
無自覚人たらしマシュマロ令嬢、王宮で崇拝される ――見た目はぽっちゃり、中身は只者じゃない !
恋せよ恋
ファンタジー
富豪にして美食家、オラニエ侯爵家の長女ステファニー。
もっちり体型から「マシュマロ令嬢」と陰口を叩かれる彼女だが、
本人は今日もご機嫌に美味しいものを食べている。
――ただし、この令嬢、人のオーラが色で見える。
その力をひけらかすこともなく、ただ「気になるから」と忠告した結果、
不正商会が摘発され、運気が上がり、気づけば周囲には信奉者が増えていく。
十五歳で王妃に乞われ、王宮へ『なんでも顧問』として迎えられたステファニー。
美食を愛し、人を疑わず、誰にでも礼を尽くすその姿勢は、
いつの間にか貴族たちの心を掴み、王子たちまで惹きつけていく。
これは、
見た目はぽっちゃり、されど中身は只者ではないマシュマロ令嬢が、
無自覚のまま王宮を掌握していく、もっちり系・人たらし王宮譚。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 エール📣いいね❤️励みになります!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる