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青年期 70
「いえーい、俺の勝ちだ!」
「…やれ!」
「しかし…!」
「命令だ!」
分身の俺が一騎打ちの勝利を宣言すると…
何やら敵兵達の囲いの後ろの方で揉めているような声が聞こえてきた。
「くっ…!止むを得ん…!攻撃命令が出た!攻撃せよ!」
「あ、そう来ちゃうか」
なにやら揉めていた人が渋るように命令を下し、俺は意外な展開に少し驚く。
すると周りを囲んでいた敵兵の一人が無詠唱の属性魔法を発動させて分身の俺に攻撃し、次々と周りの敵兵達が魔法での攻撃を開始する。
「…あの囲いの兵達…魔法使いだったんですね」
「ってか代表者の味方をも巻き込んで攻撃してるけど…」
お姉さんの驚いたような呟きに俺は敵の代表者を心配しながら返す。
「敗者は用無し…って事でしょうか」
「…それにしたって…こんな事したら後から大変になる事ぐらい分からないものかねー?」
お姉さんがヒいた様子で相手に同情するかのように言い、俺は命令を下した敵を馬鹿にしながら呆れたように言った。
「周りからの信用も支持も…兵の士気さえも急落すると思いますけど…」
「ホントにこの後どうすんだろうね?どうやっても挽回出来ないと思うけど」
お姉さんと俺は敵が取った悪手の代償の大きさとその後始末について話す。
…敵兵達は詠唱の隙を消すように無詠唱の魔法を挟みながら絶え間なく攻撃し続け…
分身の俺が居た所は爆発や粉塵で、もはやどういう状態なのか分からない状態になっている。
…それから約15分ほど、敵兵達の絶え間ない魔法攻撃が分身の俺に降り注いだ。
「…攻撃やめ!」
流石にもう生存は無理だと感じたのか敵の指揮官が兵に攻撃を止めさせた。
「…っ…!」
「お。生きてる。…ってかまさかノーガードでアレ食らってたのかよ」
「…あの状況から生還できるんですか…?」
粉塵や煙が晴れると分身の俺は四つん這いの状態でしゃがんでいて、俺が意外に思いながら言うとお姉さんは信じられないものを見るかのように驚愕しながら呟く。
「といってもやっぱり軽傷では済まなかったか…」
「いや、あの猛攻を受けて生きてるだけで奇跡ですって」
流石にあの猛攻撃でのダメージが大きいのか、立ち上がれないほどにボロボロの状態になってる分身の俺を見ながら呟くと…
お姉さんはツッコミを入れるように返してくる。
「というか…相手の代表者の方も生きてません?」
分身の俺がなんとか立ち上がるとその下に倒れていた人を見てお姉さんがまたしても驚く。
「分身が庇ったんだろうね。俺なら当然助けるよ…ちょっと耳塞いでて」
俺は理由を話して変化魔法を使い、分身してからお姉さんに指示を出して喉をセイレーンに部分変化させた。
そしてモスキート音のような高音波を大音量で放つと敵陣にいた分身の俺が合図に気づき、隣にいた分身の姿が消える。
「…なにを?」
「分身の体力を回復させた」
…急に立ち姿が変わった分身の俺を見てお姉さんが俺を見ながら不思議そうに聞くので、俺は簡単に今やったことを説明した。
「流石にあのままだといつ死んでもおかしくないからね。あの衆人環視の中で敵に殺されると面倒だし」
「…確かに」
俺がわざわざ分身の体力を全快させた理由を話すとお姉さんは少し考えて納得する。
「…はー死ぬかと思った…俺の機転に感謝だな」
「…これはどういう事だ?何故攻撃した!」
分身の俺が安堵の息を吐くと相手の代表者が立ち上がって怒りながら兵達に理由を尋ねた。
「貴様が不甲斐ないからだろうが!大事な勝負でこんな奴に負けおって!」
「だからといってこのような事をして恥は無いのか!」
「黙れ!貴様誰に向かってそのような口をきいている!」
…やっぱり代表者の男もあの命令は容認できなかったのか、多分一番偉いであろうおっさんと口論して内輪揉めを始める。
「じゃ、俺は戻るから今日中に撤退よろしく」
「…!逃すな!やれ!」
分身の俺が手を上げて余裕の態度で戻ろうとするとおっさんが命令を出し、兵達が囲むような行動をし始め…
「やめろ!これ以上は更なる恥の上塗りだ!このような命令に従う必要は無い!」
代表者の男が分身の俺を庇うように周りの兵達を制止させた。
「やれ!」
「しかし…!」
「貴様らも命令に逆らう気か?どうなるか覚悟は出来てるんだろうな?」
多分公爵であろう偉そうなおっさんが命令するも兵達は戸惑い、おっさんは脅しをかける。
「……全軍、撤退!撤退せぬ者は置いていく!直ちに準備にかかれ!」
「なっ…!貴様…!」
が、さっき俺への攻撃命令を出した指揮官が離反するような命令を下す。
「貴様ら誰に従うべきか分かっているのか!?」
…兵達は構えた武器を下ろして撤退準備を始め、おっさんがうろたえるように叫ぶが誰も聞いていないかのような反応をした。
「ははは!速攻で離反されてんじゃん!やっぱ味方を巻き込んでの攻撃がダメ押しだったな」
「ですね」
その様子を見ながら俺が指をさして笑って馬鹿にするとお姉さんも笑いながら同意する。
「…やれ!」
「しかし…!」
「命令だ!」
分身の俺が一騎打ちの勝利を宣言すると…
何やら敵兵達の囲いの後ろの方で揉めているような声が聞こえてきた。
「くっ…!止むを得ん…!攻撃命令が出た!攻撃せよ!」
「あ、そう来ちゃうか」
なにやら揉めていた人が渋るように命令を下し、俺は意外な展開に少し驚く。
すると周りを囲んでいた敵兵の一人が無詠唱の属性魔法を発動させて分身の俺に攻撃し、次々と周りの敵兵達が魔法での攻撃を開始する。
「…あの囲いの兵達…魔法使いだったんですね」
「ってか代表者の味方をも巻き込んで攻撃してるけど…」
お姉さんの驚いたような呟きに俺は敵の代表者を心配しながら返す。
「敗者は用無し…って事でしょうか」
「…それにしたって…こんな事したら後から大変になる事ぐらい分からないものかねー?」
お姉さんがヒいた様子で相手に同情するかのように言い、俺は命令を下した敵を馬鹿にしながら呆れたように言った。
「周りからの信用も支持も…兵の士気さえも急落すると思いますけど…」
「ホントにこの後どうすんだろうね?どうやっても挽回出来ないと思うけど」
お姉さんと俺は敵が取った悪手の代償の大きさとその後始末について話す。
…敵兵達は詠唱の隙を消すように無詠唱の魔法を挟みながら絶え間なく攻撃し続け…
分身の俺が居た所は爆発や粉塵で、もはやどういう状態なのか分からない状態になっている。
…それから約15分ほど、敵兵達の絶え間ない魔法攻撃が分身の俺に降り注いだ。
「…攻撃やめ!」
流石にもう生存は無理だと感じたのか敵の指揮官が兵に攻撃を止めさせた。
「…っ…!」
「お。生きてる。…ってかまさかノーガードでアレ食らってたのかよ」
「…あの状況から生還できるんですか…?」
粉塵や煙が晴れると分身の俺は四つん這いの状態でしゃがんでいて、俺が意外に思いながら言うとお姉さんは信じられないものを見るかのように驚愕しながら呟く。
「といってもやっぱり軽傷では済まなかったか…」
「いや、あの猛攻を受けて生きてるだけで奇跡ですって」
流石にあの猛攻撃でのダメージが大きいのか、立ち上がれないほどにボロボロの状態になってる分身の俺を見ながら呟くと…
お姉さんはツッコミを入れるように返してくる。
「というか…相手の代表者の方も生きてません?」
分身の俺がなんとか立ち上がるとその下に倒れていた人を見てお姉さんがまたしても驚く。
「分身が庇ったんだろうね。俺なら当然助けるよ…ちょっと耳塞いでて」
俺は理由を話して変化魔法を使い、分身してからお姉さんに指示を出して喉をセイレーンに部分変化させた。
そしてモスキート音のような高音波を大音量で放つと敵陣にいた分身の俺が合図に気づき、隣にいた分身の姿が消える。
「…なにを?」
「分身の体力を回復させた」
…急に立ち姿が変わった分身の俺を見てお姉さんが俺を見ながら不思議そうに聞くので、俺は簡単に今やったことを説明した。
「流石にあのままだといつ死んでもおかしくないからね。あの衆人環視の中で敵に殺されると面倒だし」
「…確かに」
俺がわざわざ分身の体力を全快させた理由を話すとお姉さんは少し考えて納得する。
「…はー死ぬかと思った…俺の機転に感謝だな」
「…これはどういう事だ?何故攻撃した!」
分身の俺が安堵の息を吐くと相手の代表者が立ち上がって怒りながら兵達に理由を尋ねた。
「貴様が不甲斐ないからだろうが!大事な勝負でこんな奴に負けおって!」
「だからといってこのような事をして恥は無いのか!」
「黙れ!貴様誰に向かってそのような口をきいている!」
…やっぱり代表者の男もあの命令は容認できなかったのか、多分一番偉いであろうおっさんと口論して内輪揉めを始める。
「じゃ、俺は戻るから今日中に撤退よろしく」
「…!逃すな!やれ!」
分身の俺が手を上げて余裕の態度で戻ろうとするとおっさんが命令を出し、兵達が囲むような行動をし始め…
「やめろ!これ以上は更なる恥の上塗りだ!このような命令に従う必要は無い!」
代表者の男が分身の俺を庇うように周りの兵達を制止させた。
「やれ!」
「しかし…!」
「貴様らも命令に逆らう気か?どうなるか覚悟は出来てるんだろうな?」
多分公爵であろう偉そうなおっさんが命令するも兵達は戸惑い、おっさんは脅しをかける。
「……全軍、撤退!撤退せぬ者は置いていく!直ちに準備にかかれ!」
「なっ…!貴様…!」
が、さっき俺への攻撃命令を出した指揮官が離反するような命令を下す。
「貴様ら誰に従うべきか分かっているのか!?」
…兵達は構えた武器を下ろして撤退準備を始め、おっさんがうろたえるように叫ぶが誰も聞いていないかのような反応をした。
「ははは!速攻で離反されてんじゃん!やっぱ味方を巻き込んでの攻撃がダメ押しだったな」
「ですね」
その様子を見ながら俺が指をさして笑って馬鹿にするとお姉さんも笑いながら同意する。
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