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青年期 92
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「ふ…ははは!そうなれば4年に一度という事か」
「…年12で20年だとすると…約240回に一回の確率か」
「時期だと遭遇する確率が上がるのでそんなにかからないと思いますよ」
「更に異界化が発生してくれればもっと確率は上がりますね」
おじさん達の予想に俺が訂正するように言うとお姉さんが補足する。
「…降魔の時期にダンジョンに挑み生還する可能性が高いのはマスタークラスぐらいのものだ」
「A級のハンターでさえ自殺志願でもなければ降魔の時期はダンジョンには入れん」
「更に異界化してるダンジョンに入るなどマスタークラスでも自殺行為だぞ…」
「ですね。実際自分も死ぬとこだったので先生が居なければ逃げてましたし」
王様やおじさん達が否定的な感じで微妙だったり呆れたような顔で言い出すので俺も同意しながら体験談を話した。
「…なんだと?」
「あのゼルハイト卿でさえその有様か…やはり降魔の時期のダンジョンに挑むのは棺桶に入るのと同じだな」
「しかしよく倒せたものだ」
「これでも日頃から鍛えてますから」
王様やおじさん達の驚きながらの発言に俺は笑いながらジョークのように返す。
「ははは!流石の余裕だな!」
「命を賭して手に入れたのがこの魔石の数々…というわけか」
「確かにこの魔石には命をかけるだけの価値はある」
「あ、いえ、自分が死にかけたのは油断してアダマンタイタンの一撃を食らったからです。ミスリルのゴーレムや紫のスライムにも一応苦戦はしましたが」
王様が笑い、おじさん達は勘違いして納得したようにテーブルの上の魔石を見ながら言うので俺は訂正するように説明した。
「…そういえば未討伐の魔物であるアダマンタイタンの魔石や素材もあると聞いたが…」
「…この上には無いようだが…どこに保管している?」
「坊ちゃん、お願いします」
やり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんや王様がテーブルの上の魔石や周りを見ながら尋ね、お姉さんが俺に振る。
「はいはい」
俺は変化魔法を使って部分変化でミノタウロスの腕力にして空間魔法の施されたポーチからアダマンタイタンの魔石を取り出し、床に置く。
「「「おお…!!」」」
すると俺とお姉さん以外の人達が魔石に釘付けになってまたしても驚嘆するように呟いた。
「あ。触る際には重いので気をつけて下さい。なんでも200キロ近くあるそうなので」
「200だと!?」
「そこの男爵は軽々と片手で持っていただろう!?」
王様やおじさん達が魔石に近づくのでお姉さんが注意すると結構厳つい感じのおじさんは俺を指差して指摘してくる。
「これでも日頃から鍛えてますので」
「…そうか…強化魔法の、使い手だったのか…」
「…そういう事だったのか…」
俺の笑いながらのさっきと同じ発言におじさん二人は勘違いして察したように呟くが、俺が訂正せずに流すとお姉さんも空気を読んで訂正はしなかった。
「まさか魔石一つでその重量とは…素材や魔石全体の重さで200キロに達すると勘違いしてしまったな…」
「しかしあのアダマンタイタンの魔石がこの目で直接見れるとは…さきほど『一撃で死にかけた』と言っていたが、その状態から良く魔石を取れたものだ」
やり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんが恥ずかしそうに呟くと、王様は魔石をマジマジと色んな角度から凝視しながら俺を褒める。
「先生の回復魔法のおかげです」
「私もまさか坊ちゃんの役に立てるなんて思いもしなかったのでびっくりしました」
「やっぱり『保険は大事』って事だよ。ダンジョン内ではいつなんどき何が起こるか分からないし、何が起きても不思議じゃないからね」
俺の返答にお姉さんが嬉しそうに返すので俺はお姉さんが同行する必要性を話した。
「…素晴らしい…!ここまでの大きさ、品質ともなると厄災の龍の魔石と同クラスかもしれん」
「まさかアレに匹敵するような魔石が他に存在するとは…!…もしや未討伐の魔物は全てこのクラスなのか…?」
「…あの魔石同様コレを使えば一般の魔法使いですら戦略魔法と同等、いや…それ以上の威力が出せるようになるだろう。扱いには気を使わなければ…!」
王様やおじさん達は魔石を囲んで鑑定するように査定を始める。
「…魔石の質、状態共に申し分ない。だが…」
「…やはりそうか…」
「うむ…仕方あるまい」
王様とおじさん達は査定が終わると三人で集まって話し合い、何故か俺を見ながら難しい顔をする。
「…やっぱりですか?」
「…そうだ」
お姉さんの確認に王様が難しい顔のまま頷く。
「坊ちゃん、どうやらまた一時預かりになりそうです」
「へー、先生の予想通りじゃん」
「やはりこのクラスの魔石ともなると上層部全員が査定して結果を出さねば密約に反してしまう。どうかご理解を」
お姉さんがそう告げるので俺が相槌を打つと何故か王様が下手に出て不要な説明をしてきた。
「ああ、どうぞどうぞ。自分は金が貰えればそれでいいので、お好きに」
「感謝する」
「流石はゼルハイト卿、器がデカく懐が広いな」
「毎回のように我々の都合に合わせてくれて、感謝の言葉もない」
俺の適当に了承に王様がお礼を言うとおじさん二人は嬉しそうに俺を褒める。
「あと、コレがアダマンタイタンの素材の一部ですね。見た目以上に重いので気をつけてください」
「…なるほど。確かにズッシリと重い」
「比重は金を超えるか…しかし触っただけで恐ろしく硬い事が直ぐに分かってしまう」
お姉さんが魔物素材である拳大の鉱石だか金属を三つ、テーブルの上に置くとおじさん二人は直ぐに手に取って感想を告げた。
「…年12で20年だとすると…約240回に一回の確率か」
「時期だと遭遇する確率が上がるのでそんなにかからないと思いますよ」
「更に異界化が発生してくれればもっと確率は上がりますね」
おじさん達の予想に俺が訂正するように言うとお姉さんが補足する。
「…降魔の時期にダンジョンに挑み生還する可能性が高いのはマスタークラスぐらいのものだ」
「A級のハンターでさえ自殺志願でもなければ降魔の時期はダンジョンには入れん」
「更に異界化してるダンジョンに入るなどマスタークラスでも自殺行為だぞ…」
「ですね。実際自分も死ぬとこだったので先生が居なければ逃げてましたし」
王様やおじさん達が否定的な感じで微妙だったり呆れたような顔で言い出すので俺も同意しながら体験談を話した。
「…なんだと?」
「あのゼルハイト卿でさえその有様か…やはり降魔の時期のダンジョンに挑むのは棺桶に入るのと同じだな」
「しかしよく倒せたものだ」
「これでも日頃から鍛えてますから」
王様やおじさん達の驚きながらの発言に俺は笑いながらジョークのように返す。
「ははは!流石の余裕だな!」
「命を賭して手に入れたのがこの魔石の数々…というわけか」
「確かにこの魔石には命をかけるだけの価値はある」
「あ、いえ、自分が死にかけたのは油断してアダマンタイタンの一撃を食らったからです。ミスリルのゴーレムや紫のスライムにも一応苦戦はしましたが」
王様が笑い、おじさん達は勘違いして納得したようにテーブルの上の魔石を見ながら言うので俺は訂正するように説明した。
「…そういえば未討伐の魔物であるアダマンタイタンの魔石や素材もあると聞いたが…」
「…この上には無いようだが…どこに保管している?」
「坊ちゃん、お願いします」
やり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんや王様がテーブルの上の魔石や周りを見ながら尋ね、お姉さんが俺に振る。
「はいはい」
俺は変化魔法を使って部分変化でミノタウロスの腕力にして空間魔法の施されたポーチからアダマンタイタンの魔石を取り出し、床に置く。
「「「おお…!!」」」
すると俺とお姉さん以外の人達が魔石に釘付けになってまたしても驚嘆するように呟いた。
「あ。触る際には重いので気をつけて下さい。なんでも200キロ近くあるそうなので」
「200だと!?」
「そこの男爵は軽々と片手で持っていただろう!?」
王様やおじさん達が魔石に近づくのでお姉さんが注意すると結構厳つい感じのおじさんは俺を指差して指摘してくる。
「これでも日頃から鍛えてますので」
「…そうか…強化魔法の、使い手だったのか…」
「…そういう事だったのか…」
俺の笑いながらのさっきと同じ発言におじさん二人は勘違いして察したように呟くが、俺が訂正せずに流すとお姉さんも空気を読んで訂正はしなかった。
「まさか魔石一つでその重量とは…素材や魔石全体の重さで200キロに達すると勘違いしてしまったな…」
「しかしあのアダマンタイタンの魔石がこの目で直接見れるとは…さきほど『一撃で死にかけた』と言っていたが、その状態から良く魔石を取れたものだ」
やり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんが恥ずかしそうに呟くと、王様は魔石をマジマジと色んな角度から凝視しながら俺を褒める。
「先生の回復魔法のおかげです」
「私もまさか坊ちゃんの役に立てるなんて思いもしなかったのでびっくりしました」
「やっぱり『保険は大事』って事だよ。ダンジョン内ではいつなんどき何が起こるか分からないし、何が起きても不思議じゃないからね」
俺の返答にお姉さんが嬉しそうに返すので俺はお姉さんが同行する必要性を話した。
「…素晴らしい…!ここまでの大きさ、品質ともなると厄災の龍の魔石と同クラスかもしれん」
「まさかアレに匹敵するような魔石が他に存在するとは…!…もしや未討伐の魔物は全てこのクラスなのか…?」
「…あの魔石同様コレを使えば一般の魔法使いですら戦略魔法と同等、いや…それ以上の威力が出せるようになるだろう。扱いには気を使わなければ…!」
王様やおじさん達は魔石を囲んで鑑定するように査定を始める。
「…魔石の質、状態共に申し分ない。だが…」
「…やはりそうか…」
「うむ…仕方あるまい」
王様とおじさん達は査定が終わると三人で集まって話し合い、何故か俺を見ながら難しい顔をする。
「…やっぱりですか?」
「…そうだ」
お姉さんの確認に王様が難しい顔のまま頷く。
「坊ちゃん、どうやらまた一時預かりになりそうです」
「へー、先生の予想通りじゃん」
「やはりこのクラスの魔石ともなると上層部全員が査定して結果を出さねば密約に反してしまう。どうかご理解を」
お姉さんがそう告げるので俺が相槌を打つと何故か王様が下手に出て不要な説明をしてきた。
「ああ、どうぞどうぞ。自分は金が貰えればそれでいいので、お好きに」
「感謝する」
「流石はゼルハイト卿、器がデカく懐が広いな」
「毎回のように我々の都合に合わせてくれて、感謝の言葉もない」
俺の適当に了承に王様がお礼を言うとおじさん二人は嬉しそうに俺を褒める。
「あと、コレがアダマンタイタンの素材の一部ですね。見た目以上に重いので気をつけてください」
「…なるほど。確かにズッシリと重い」
「比重は金を超えるか…しかし触っただけで恐ろしく硬い事が直ぐに分かってしまう」
お姉さんが魔物素材である拳大の鉱石だか金属を三つ、テーブルの上に置くとおじさん二人は直ぐに手に取って感想を告げた。
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