269 / 556
269
しおりを挟む
「おおー、腕が生えてきた。ってより戻った?」
「こ、コレは…!?」
「…っ!?」
「傷が…!?」
「ありがとな、深山」
深山のスキルのおかげでみんな全快したようなので俺はお礼を言った。
「ううん。怪我したらいつでも来てね」
「ありがたい事だ。詳しい話は家でするから俺は戻るわ…あいつら待たせてるし」
「うん。バイバイ」
「今度は怪我しないようにね」
「へいへい」
用は済んだので女子三人に見送られながら教会を出て家に戻り、藤原に電話してスキルの連携で三人をあっちに送った後…
俺は一旦血まみれの服を着替えてからダンジョンへと戻った。
「お、戻って来たか。んじゃ行くか」
「おう」
「おめーら絶対余計なことすんなよ。委員長ちゃんと見張っててくれ」
「わ、分かった」
柴田が俺を見て合図をするので賛同すると藤原はもう一度釘を刺して飯島にそう頼む。
「にしても綺麗に元どおりになったな」
「まあ知ってた事とはいえ自分が治される側になるとなんか変な気分だぜ?」
「俺らは深山の世話にならない事を祈っとくか」
「死んでも死体さえあれば生き返るらしいから死ぬならそこらへん気をつけろよ」
「おい!縁起でもねーこと言うんじゃねー!」
俺らは適当に雑談しながらいつも通り敵とのエンカウントを避けながらダンジョンの奥へと進んで行く。
…それから一時間ほどで最深部っぽい遺跡のような場所に着いた。
「…ココが最深部か?」
「見た感じ、だろうな」
「でも直ぐにボスが出て来ねーって事は…リッチなのか永江なのか…」
部屋の四方の隅に石で出来た柱があり、直線の石畳のような道の横にも等間隔で柱が立っていて…
奥に石で出来た神殿のような建物を見ながら俺が聞くと柴田が周りを見て肯定し、藤原はボスの出現条件を考える。
「ん?なんだこの棺?」
「開けたらボスが出てくるとか?」
「いや、流石に象がこの中には入らねぇだろ」
神殿のような建物の入口に石で出来た棺みたいなのを発見したのでとりあえず兵達に開けさせてみる事に。
「…何も入ってねー…」
「とりあえずリッチん時みたいにリンゴでも入れてみるか?」
『…ふぉっふぉっふぉっ』
棺の中は空っぽだったので供え物を入れると急に棺が光ってどこからともなく笑い声が。
「…なんか出たわ」
「「魔獣!?」」
「海」
「おう」
入口のところに浮いている魔獣を見て柴田が呟くと飯島達のパーティが慌てて臨戦態勢を取るが藤原と俺のスキルの連携で即隔離した。
「なんかアイツ、腕4本無かった?頭もピンクだったし…ガネーシャってあんなんだっけ?」
「分からん。俺らの世界の神とはまた別なんじゃね?」
「あー…それもそうか」
藤原の疑問に柴田が適当な感じで返すと藤原は少し考えて納得する。
「こ、コレは…!?」
「…っ!?」
「傷が…!?」
「ありがとな、深山」
深山のスキルのおかげでみんな全快したようなので俺はお礼を言った。
「ううん。怪我したらいつでも来てね」
「ありがたい事だ。詳しい話は家でするから俺は戻るわ…あいつら待たせてるし」
「うん。バイバイ」
「今度は怪我しないようにね」
「へいへい」
用は済んだので女子三人に見送られながら教会を出て家に戻り、藤原に電話してスキルの連携で三人をあっちに送った後…
俺は一旦血まみれの服を着替えてからダンジョンへと戻った。
「お、戻って来たか。んじゃ行くか」
「おう」
「おめーら絶対余計なことすんなよ。委員長ちゃんと見張っててくれ」
「わ、分かった」
柴田が俺を見て合図をするので賛同すると藤原はもう一度釘を刺して飯島にそう頼む。
「にしても綺麗に元どおりになったな」
「まあ知ってた事とはいえ自分が治される側になるとなんか変な気分だぜ?」
「俺らは深山の世話にならない事を祈っとくか」
「死んでも死体さえあれば生き返るらしいから死ぬならそこらへん気をつけろよ」
「おい!縁起でもねーこと言うんじゃねー!」
俺らは適当に雑談しながらいつも通り敵とのエンカウントを避けながらダンジョンの奥へと進んで行く。
…それから一時間ほどで最深部っぽい遺跡のような場所に着いた。
「…ココが最深部か?」
「見た感じ、だろうな」
「でも直ぐにボスが出て来ねーって事は…リッチなのか永江なのか…」
部屋の四方の隅に石で出来た柱があり、直線の石畳のような道の横にも等間隔で柱が立っていて…
奥に石で出来た神殿のような建物を見ながら俺が聞くと柴田が周りを見て肯定し、藤原はボスの出現条件を考える。
「ん?なんだこの棺?」
「開けたらボスが出てくるとか?」
「いや、流石に象がこの中には入らねぇだろ」
神殿のような建物の入口に石で出来た棺みたいなのを発見したのでとりあえず兵達に開けさせてみる事に。
「…何も入ってねー…」
「とりあえずリッチん時みたいにリンゴでも入れてみるか?」
『…ふぉっふぉっふぉっ』
棺の中は空っぽだったので供え物を入れると急に棺が光ってどこからともなく笑い声が。
「…なんか出たわ」
「「魔獣!?」」
「海」
「おう」
入口のところに浮いている魔獣を見て柴田が呟くと飯島達のパーティが慌てて臨戦態勢を取るが藤原と俺のスキルの連携で即隔離した。
「なんかアイツ、腕4本無かった?頭もピンクだったし…ガネーシャってあんなんだっけ?」
「分からん。俺らの世界の神とはまた別なんじゃね?」
「あー…それもそうか」
藤原の疑問に柴田が適当な感じで返すと藤原は少し考えて納得する。
10
あなたにおすすめの小説
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
二重異世界行ったり来たりの付与魔術師 ~不幸な過去を変えるため、伝説のダンジョンを攻略して神様の武芸試合で成り上がる~
けろ壱
ファンタジー
佐倉三月(さくらみづき、28歳男)は二重の異世界転移に巻き込まれる。
あるときは伝説のダンジョンを攻略する使命を背負った勇者として。
中世ファンタジー世界を舞台に、エルフの美女二人と深き迷宮の彼方を目指す。
あるときは落ちぶれた女神を救うため、神々の奉納試合を戦う戦士として。
和風な神の世界を舞台に、数多の神々との戦いを勝ち抜いて成り上がる。
授かったスキルはかなり特殊なチート付与魔法。
様々な能力を自分だけでなく、他の人や物に与えることができる。
やがて二つの異世界転移は、現実世界で恋人を失った過去に繋がっていると判明。
各異世界でのクリア条件を満たせば過去を変えられるらしい。
恋人を取り戻し、希望の未来を掴むため──。
和洋の異世界と現実世界を股に掛ける過去改変二重異世界物語。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる