クラスまるごと異世界転移

八神

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「おおー、腕が生えてきた。ってより戻った?」

「こ、コレは…!?」

「…っ!?」

「傷が…!?」

「ありがとな、深山」


深山のスキルのおかげでみんな全快したようなので俺はお礼を言った。


「ううん。怪我したらいつでも来てね」

「ありがたい事だ。詳しい話は家でするから俺は戻るわ…あいつら待たせてるし」

「うん。バイバイ」

「今度は怪我しないようにね」

「へいへい」


用は済んだので女子三人に見送られながら教会を出て家に戻り、藤原に電話してスキルの連携で三人をあっちに送った後…


俺は一旦血まみれの服を着替えてからダンジョンへと戻った。


「お、戻って来たか。んじゃ行くか」

「おう」

「おめーら絶対余計なことすんなよ。委員長ちゃんと見張っててくれ」

「わ、分かった」


柴田が俺を見て合図をするので賛同すると藤原はもう一度釘を刺して飯島にそう頼む。


「にしても綺麗に元どおりになったな」

「まあ知ってた事とはいえ自分が治される側になるとなんか変な気分だぜ?」

「俺らは深山の世話にならない事を祈っとくか」

「死んでも死体さえあれば生き返るらしいから死ぬならそこらへん気をつけろよ」

「おい!縁起でもねーこと言うんじゃねー!」


俺らは適当に雑談しながらいつも通り敵とのエンカウントを避けながらダンジョンの奥へと進んで行く。



…それから一時間ほどで最深部っぽい遺跡のような場所に着いた。



「…ココが最深部か?」

「見た感じ、だろうな」

「でも直ぐにボスが出て来ねーって事は…リッチなのか永江なのか…」


部屋の四方の隅に石で出来た柱があり、直線の石畳のような道の横にも等間隔で柱が立っていて…


奥に石で出来た神殿のような建物を見ながら俺が聞くと柴田が周りを見て肯定し、藤原はボスの出現条件を考える。


「ん?なんだこの棺?」

「開けたらボスが出てくるとか?」

「いや、流石に象がこの中には入らねぇだろ」


神殿のような建物の入口に石で出来た棺みたいなのを発見したのでとりあえず兵達に開けさせてみる事に。


「…何も入ってねー…」

「とりあえずリッチん時みたいにリンゴでも入れてみるか?」

『…ふぉっふぉっふぉっ』


棺の中は空っぽだったので供え物を入れると急に棺が光ってどこからともなく笑い声が。


「…なんか出たわ」

「「魔獣!?」」

「海」

「おう」


入口のところに浮いている魔獣を見て柴田が呟くと飯島達のパーティが慌てて臨戦態勢を取るが藤原と俺のスキルの連携で即隔離した。


「なんかアイツ、腕4本無かった?頭もピンクだったし…ガネーシャってあんなんだっけ?」

「分からん。俺らの世界の神とはまた別なんじゃね?」

「あー…それもそうか」


藤原の疑問に柴田が適当な感じで返すと藤原は少し考えて納得する。
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