クラスまるごと異世界転移

八神

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「…もしかして抜け殻から復活したら装備も復活すんのか?」

「…だとしたら装備取り放題じゃね?」

「なんだその永久機関」


藤原の疑問に柴田が何かに閃いたように確認してくるので俺はツッコむように返す。


「いやでも初回限定とかだったりするかもな…こればっかりは次も見てみねーとなんとも言えねーけど」

「でも復活の条件ってなんだ?」

「そもそも抜け殻から復活したのが本当かどうかも分かんねーんだろ?」

「…これは原因の究明が待たれるな。まあ復活が本当だったらネタ抜きにやべーと思うけど」


結局俺らには今回の件について分かってる事がほとんど無いのでゲームをしながら適当な予想で雑談をする。



…翌日。



朝食後に帝都で装備の鑑定、解呪をして帰宅すると…


家の近くで第三王子を発見した。


「なんか用?」

「え?あ、ウミハラ殿。状況はいかがですか?」


俺と同じ方向に向かっているので後ろから  声をかけると立ち止まって尋ねてくる。


「ああ、リッチならもう倒したよ。昨日の夜に」

「そうでしたか!帝国に良い報告が出来てありがたいです!」


…ただ単に進捗状況の確認に来ただけだったのか俺の報告を聞いて王子は別の所へと歩いて行く。


「たでーまー」

「おう、おかえり。どうだった?」

「どうもこうもいつも通りよ」

「そりゃそうだ」


家の中に入ると藤原が確認してくるので適当に返すと柴田は笑って同意した。


「多分今日で傷病者の治療は終わりそうだな」

「流石に何万もいると時間かかんな」

「死人とか重体の奴らを先に集めてたからだろ?普通に軽傷者は後回しよ」

「しっかし、リッチが現れて一時間足らずでの被害者を治すのに3日もかかるなんてな」

「帝都だから、とかじゃねーの?普通の町や村なら教会に集めて終わりだし」

「…ん?」


俺らがいつものようにゲームしながら適当に雑談してると訪問者を報せるチャイムの音が。


「誰か来たな」

「…知らん奴らだな」

「来客かよ。どーする?」


柴田の呟きに俺が兵に対応させて訪問者について話すと藤原が対応を聞いてくる。


「別に俺らはこのままで良くね?どうせ話は海が聞くだろうし」

「また俺かよ」

「だって家主だし?頼んだぜ、海」

「へいへい」


柴田が笑いながら面倒事を押し付けてくるので反発するように返すと藤原も弄るように笑いながら俺に対応を押し付けた。


…なので、ちょっとした嫌がらせって事で柴田と藤原を巻き込むために俺は来客者達をこの部屋へと通す事に。
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