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「裏から行っていいか?」
「じゃあ私は先行ってるから後から私の部屋に来てね」
「オッケー」
俺の確認に佐藤は察したように気を利かせてくれるので城門の所で一旦分かれて俺はいつものように裏庭を通る。
「おおっ!ウミハラ殿!久しぶりですな!」
「そうか?」
「ウミハラ殿、戻っておられたのですね」
「まあちょっと用があるから」
「おっ!兄ちゃん、久しぶりだな!」
毎回の巡回兵の声かけに適当に返して中に入ると料理長がやって来た。
「そうか?この前来たばっかじゃね?」
「『この前』と言うほど期間が空いてりゃ『久しぶり』とも言いたくなるさ」
「そんなもんか?…とりあえず10体で足りる?」
「ああ、十分だ。いつもありがとよ!」
「じゃ、頑張って」
俺は手伝い兼ワイン作りの作業員としての魔導兵を料理長に預けて佐藤の部屋へと向かう。
「海原、やっぱコッチ」
「は?まあどこでもいいが」
佐藤の部屋へと向かってると廊下で佐藤が別の場所へと案内するようなので俺はとりあえずついて行く。
「…失礼します」
佐藤はどっかの部屋のドアをノックすると挨拶しながら中へと入る。
「おっ。今回は王妃が対応してくれるんだ」
「旦那や他の者達は忙しくて手が空きませんので」
俺が中に入ってソファに座ってる人物を見て話しかけると佐藤がめっちゃ睨んでくるが王妃はにこやかな笑顔で返す。
「お忙しい中お手を煩わせてしまい申し訳ありません。私が対応できていれば…」
「構いませんよ。コレも仕事の一つですからね。では…」
佐藤の謝罪にも王妃は笑顔で返してテーブルの上に書類を広げた。
「メルゲン公国を含む5カ国の土地建物を金貨1400万枚相当を用意しました。ご確認を」
「…おっ、アンダルもあんじゃん」
「ソレで思い出した」
「なるほどね…オッケー。じゃあ……はい」
「では…」
王妃から渡された書類を見ながら言うと佐藤が急に行動に思い立った理由を話すので、俺は納得しながら書類にサインをして渡すと王妃が確認し始める。
「…確かに。これで契約による報酬の受け渡しは完了、という事でよろしいですね?」
「多分」
「…『多分』じゃなくて『ありがとうございました』でしょ」
「ほほほ…では私はこれで」
王妃の確認に何て言えばいいのか分からず適当に返すと佐藤から小声で注意され、王妃はその様子を見て笑うと退室して行った。
「もう。王妃様の前なんだからもうちょっとちゃんとしてよ」
「別に他に誰もいねーから良くね?王妃も慣れた事だから気にしねぇだろ」
「…海原のそーいうトコさぁ…ホント…」
王妃が居なくなった後にも佐藤が注意するように言うので俺がそう返すと佐藤は呆れたようにため息混じりに呟く。
「公的な場では気をつけてよ。王妃とか王様も人の目があると処罰せざるを得なくなるんだからね」
「大丈夫大丈夫。そーいう場には行かねーから」
「…まあ確かに来ないでくれた方が何も問題は起きないからその方がいいのかもしれないけど…」
佐藤の三度目の注意と釘刺しに俺が楽観的に言うと微妙な顔をしながら呟いた。
「とりあえず用は済んだし帰るか。今ならまだデザートには間に合うだろうし」
「うん」
俺は時間を見て予想しながら話し、佐藤と共に新大陸の家へと帰宅する事に。
「じゃあ私は先行ってるから後から私の部屋に来てね」
「オッケー」
俺の確認に佐藤は察したように気を利かせてくれるので城門の所で一旦分かれて俺はいつものように裏庭を通る。
「おおっ!ウミハラ殿!久しぶりですな!」
「そうか?」
「ウミハラ殿、戻っておられたのですね」
「まあちょっと用があるから」
「おっ!兄ちゃん、久しぶりだな!」
毎回の巡回兵の声かけに適当に返して中に入ると料理長がやって来た。
「そうか?この前来たばっかじゃね?」
「『この前』と言うほど期間が空いてりゃ『久しぶり』とも言いたくなるさ」
「そんなもんか?…とりあえず10体で足りる?」
「ああ、十分だ。いつもありがとよ!」
「じゃ、頑張って」
俺は手伝い兼ワイン作りの作業員としての魔導兵を料理長に預けて佐藤の部屋へと向かう。
「海原、やっぱコッチ」
「は?まあどこでもいいが」
佐藤の部屋へと向かってると廊下で佐藤が別の場所へと案内するようなので俺はとりあえずついて行く。
「…失礼します」
佐藤はどっかの部屋のドアをノックすると挨拶しながら中へと入る。
「おっ。今回は王妃が対応してくれるんだ」
「旦那や他の者達は忙しくて手が空きませんので」
俺が中に入ってソファに座ってる人物を見て話しかけると佐藤がめっちゃ睨んでくるが王妃はにこやかな笑顔で返す。
「お忙しい中お手を煩わせてしまい申し訳ありません。私が対応できていれば…」
「構いませんよ。コレも仕事の一つですからね。では…」
佐藤の謝罪にも王妃は笑顔で返してテーブルの上に書類を広げた。
「メルゲン公国を含む5カ国の土地建物を金貨1400万枚相当を用意しました。ご確認を」
「…おっ、アンダルもあんじゃん」
「ソレで思い出した」
「なるほどね…オッケー。じゃあ……はい」
「では…」
王妃から渡された書類を見ながら言うと佐藤が急に行動に思い立った理由を話すので、俺は納得しながら書類にサインをして渡すと王妃が確認し始める。
「…確かに。これで契約による報酬の受け渡しは完了、という事でよろしいですね?」
「多分」
「…『多分』じゃなくて『ありがとうございました』でしょ」
「ほほほ…では私はこれで」
王妃の確認に何て言えばいいのか分からず適当に返すと佐藤から小声で注意され、王妃はその様子を見て笑うと退室して行った。
「もう。王妃様の前なんだからもうちょっとちゃんとしてよ」
「別に他に誰もいねーから良くね?王妃も慣れた事だから気にしねぇだろ」
「…海原のそーいうトコさぁ…ホント…」
王妃が居なくなった後にも佐藤が注意するように言うので俺がそう返すと佐藤は呆れたようにため息混じりに呟く。
「公的な場では気をつけてよ。王妃とか王様も人の目があると処罰せざるを得なくなるんだからね」
「大丈夫大丈夫。そーいう場には行かねーから」
「…まあ確かに来ないでくれた方が何も問題は起きないからその方がいいのかもしれないけど…」
佐藤の三度目の注意と釘刺しに俺が楽観的に言うと微妙な顔をしながら呟いた。
「とりあえず用は済んだし帰るか。今ならまだデザートには間に合うだろうし」
「うん」
俺は時間を見て予想しながら話し、佐藤と共に新大陸の家へと帰宅する事に。
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