クラスまるごと異世界転移

八神

文字の大きさ
501 / 556

501

しおりを挟む
「で、小林お前これからどうすんの?」

「鍛冶屋に行って拾った装備を直してもらってから売る」

「…逞しいな…無人島でも生きてけそーだ」

「そう?藤原達は?」


柴田の問いに小林は金を稼ぐ方法を話すので藤原が微妙な表情で言うと逆に聞き返される。


「俺らはそのまま新大陸に戻るけど」

「えっ!新大陸って今話題の?」

「多分」

「…新大陸かぁ……私も連れてってくれない?どんな所か興味あるんだ」

「だってよ。どうする?」


藤原がこの後の予定を話すと小林は同行を申し出てくるので柴田が俺に確認してきた。


「お前らが良いんなら別に良いんじゃね?」

「海がオッケーなら俺らもそれでいいけど」

「…じゃあ帰るか。海」

「はいよ」


俺の許可を出しながらの確認に柴田が賛同すると藤原も同意なのか合図を出すので俺らは小林と一緒に新大陸の家へと帰宅する。


「えっ!?」

「そーいや昼飯どうする?今さっき飯食ったばっかだろ?」

「あ、うん。大丈夫、ありがと」

「じゃあ俺深山に電話しとくわ」

「じゃあ俺は佐藤に電話しとくか。一応誓約書とかあるだろーし」


驚く小林に俺が尋ねるとやっぱり断られ、柴田と藤原がスマホを取り出して女子達へと連絡した。




ーーーーー





「ただいまー」

「あっ!小林さん久しぶり!」

「ユーコ!元気そうで良かった!」

「スミー!良かったー!また会えた!!」


女子達が早めに帰ってくると住吉と小林が再会してすぐに嬉しそうに抱き合う。


「そーいや住吉と小林って同じ陸上部だったっけ?」

「マジ?」

「住吉ってテニスじゃなかったっけ?」


離れた後に手を取って喜ぶ二人を見ながら藤原が確認してくるので俺が聞き返すと柴田も初耳みたいな反応をする。


「本人は陸上部って言ったぜ。テニスは多分中学か小学校の頃だろ」

「だったっけ?」

「あー…そういやそんな話してたっけ。俺には関係ねーから忘れてたわ」

「…お前ほんと…」


藤原の話に柴田が思い出すように言うので俺も思い出したように言うと藤原に呆れられた。



…翌日。



「海原ー。暇なら外で遊ばない?」


朝食後にいつものように野郎三人でゲームをしようとしたら小林が遊びの誘いに来る。


「あ?お前住吉達と教会に行かなかったのか?」

「あー…うん。なんかずっと女子会的なノリで…たまには良いんだけど、毎日アレはちょっと…落ち着かないかなって…」

「じゃあ何する?バスケか?サッカーか?」

「バドかテニスか…あ、卓球もあるぜ?」


俺の問いに小林が気まずそうに言うので柴田は遊びに付き合おうと立ち上がって聞き、藤原も他の球技を提案した。
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。 神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。 『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』 平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

処理中です...