クラスまるごと異世界転移

八神

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「…けっこーあるんだ。意外」

「いや、俺らもずっとゲームばっかしてるワケじゃねーからな?」

「流石に四六時中ゲームばっかじゃ飽きるし身体が鈍るからたまには運動もするし」


自分から遊びに誘ったくせに驚いたような反応をしながら呟く小林に藤原と柴田がツッコむように反論した。


「あはは。それもそっか。じゃあバスケやろ!」

「バスケだと…2on2とシュート勝負どっちが良い?」

「えーっと…最初はシュート勝負!」


俺は小林に遊びの内容を確認しながら外に出て兵を召喚し、バスケ用のリングを組み立てさせて設置させる。






ーーーーーー






「くっ…!」

「パスパス!」

「小林!」

「させるか!」

「あっ!」


シュート勝負の後に2on2をしてると柴田のパスを藤原が弾き、ボールがラインの外に出た。


「…ふぅ。そろそろ昼飯の時間だな」

「じゃあちょうど良い区切りだし、終わるか」

「そだね。午後は卓球しよ!」

「ふっ、はたして小林に俺のサーブが返せるかな?」


一時中断中に時計を見て俺がそう伝えると柴田が賛同して小林は午後の予定を立て始め…それを聞いた藤原が得意げに返す。



…翌日。



「今日は何する?フットサル?バドミントン?」


朝食後に俺らがゲームをしようとしてると小林がまたしても遊びの誘いにやって来た。


「今日は俺らは普通にゲームして過ごす予定だけど」

「えー!ゲームなんていつでもできんじゃん!」

「…じゃあサッカーやるか」


藤原が予定を話すと小林が不満そうに言い、柴田はしょうがなさそうに立ち上がる。


その翌日。


「今日こそは負けないよ!シュートしょーぶ!」

「…今日もやんのかよ…」

「俺らそろそろゲームしたいんだけど」

「えー…」

「はいはい。分かったよ」


連日の誘いに俺がため息を吐いて呟くと藤原がやんわり断るように言うも、小林は不満そうな顔で悲しそうな声を出すので柴田が誘いを受けるように了承した。


更に翌日。


「ねー、今日はダンジョンに行ってみない?」

「…なあ小林、そんなに外で遊びたいのか?」

「当たり前じゃん!身体動かしてる方が楽しいし気持ちいいでしょ?」


朝食後にやって来た小林の提案に俺が尋ねると小林は元気が有り余ってるかのように笑顔で返してくる。


「でもほら…斉藤達とは遊ばなくていいのか?」

「うーん…ご飯の時とか夜に喋るぐらいなら良いんだけど、ソレがずっとってなると…スミーは気にならないみたいだし、もしかして私がおかしいのかな…?」

「いや、おかしくはねーけど…つーか外で遊ぶ分には全然構わねーんだが、ダンジョンに行くのはまた別の問題だからな…」


藤原が遠回しに断るように聞くと小林は察したかのように顔を曇らせながら聞き返すので柴田が言葉を選びながらやんわりと拒否った。
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