商人でいこう!

八神

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…街で買って、村に売る。


そして近くの別の街に行って、近くの他の村へ行く。


…近隣の村や街でふらふらと旅をするかのように回って売買を続ける事、一週間。


ついに所持金が100万ゼベルを超えた。


日本円に換算すると一億円。


金持ちになった実感は全くといっていいほどないけど、流石にこんな大金を持ち歩くのははっきり言って怖い。



いつ賊に襲われるかビクビクだが、街道を通ってる限りは襲われる可能性は低いらしい。


今はもう初日のように近道だから…といって山道を通れる気がしない。


…まあ、たかが一週間といえど値段交渉の方は少しは慣れて来たが。


そんな今、ネックなのが馬車代。


出来るならば自分で馬に乗って移動したい…けども一般的な日本人に馬術の経験なんてあるわけもない。


馬になんて乗れないし、乗った所で落ちて怪我するのが目に見えている。


「うーむ…なにか良い方法はないものか…うん?」


久しぶりの図書館で本を探していると気になるタイトルが目にとまる。


『スキルと資格はどう違う』


「…スキル?…ん?」


『失敗しないためのスキルと職業の選び方』


ゲームの単語のようなタイトルに興味を持った俺は二冊手に取り、とりあえず読んでみる事にした。


…ふむふむ、なるほど…スキルっていうのは要は技術か。


へぇ…専門学校みたいな所で簡単に取れるんだ。


…ん…?スキル、レベル…?一級、二級みたいなものか…?


漢検三級とか英検準二級とか…あ、え?資格とはちが……うん?どういう…?


「…はぁ…」


二冊とも流し読みした結果…結局『スキル』というのが何か分からなかった。


とりあえず分かった事はスキルを覚えるための指南場っつー所がある事ぐらい。


…多分だけど、そろばん塾とかピアノ教室とかそんな感じのものだと思う。


…どうやら俺が馬に乗れるようになるには結局のところ…


元の世界と同じく乗馬クラブ的な所で練習するしかないみたいだ。


そして馬に乗れるようになったら乗馬スキルだか馬術スキルだかを覚えるんだろうな。


想像で言うならば…ただ馬に乗るだけがスキルレベル1で、リヤカーを引けるようになってようやくレベル2ってとこか。
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