商人でいこう!

八神

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俺の欲しかった情報が得られたわけじゃないけどそれなりに成果はあったので居候先へと戻る事に。


「…戻ったか」

「あ、はい」

「ちょっと待て」


入口でおじさんが誰かと話してたので邪魔しないように軽く会釈して中に入ろうとしたら呼び止められた。


「…何か?」

「ちょうど良いからお前にも紹介しておこう」


俺が振り向くとおじさんは良く分からない事を言う。



「へぇ、初めまして。私は情報屋をしております」

「情報屋…?」

「分からない事があれば訪ねると良い。金が必要になるが、知る事が出来るだろう」


男がへこへこしたように自己紹介するので、なんだそれ…と疑問に思うとおじさんが説明してくれた。


「旦那には世話になっていますからね、初めてのご利用は無料とさせていただきますよ。場所は直ぐそこの路地に入ったところでございます」


合言葉は毎週変わりますので、お気をつけください…と男が聞いてもいないのに勝手に説明を始める。



「直ぐそこの…?」

「一応簡易的な地図がこざいますが…ほら、ココがココになります」

「…ああ、なるほど…ソコか」


場所の見当が付かないので頭の中で考えていると男は地図を取り出して場所を教えてくれる。


「では、私はこれで…今週は『空』ですのでお忘れなく…」


男は最後に合言葉を言い、建物から出て行く。


「…商売をやる上で『情報』と『信頼』は命綱だ。覚えておけ」


おじさんも意味不明な格言めいた言葉を残して奥へ引っ込んだ。


…情報屋か…ちょうど良い、馬に乗るスキルとやらがあるのか聞いてみよう。


乗馬スキルっつーのがあるんならどこで教えて貰えるのかも聞かないと。


ちょうど知りたい事があったので、俺は早速情報屋ってところを訪ねる事にした。






「…えーと、ココか」


さっき地図で見た…路地に入って角を曲がった所にある建物のドアをノックする。


が、なんの反応もないのでドアノブに手をかけると…


なんと、カギがかかっていない。


「おじゃましま…」

「…合言葉をどうぞ」


ドアを開けて中に入ろうとすると奥に人が立っており、俺を見てそう告げた。


「えーと、空」

「…どうぞ」


アメフトでもやってんのか?と思うようなガタイの良い外人…っぽい人は合言葉を聞いて奥のドアを開ける。


…もしかして用心棒かな?情報屋っていうぐらいだからヤクザとかマフィアに狙われる事もあったりして…


「おっ、随分とお早いご利用で。今回のみ料金はタダでご利用できますよ」


中にはいるとガラスのテーブルを挟んだソファの上で男が寝っ転がっていた。
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