商人でいこう!

八神

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「…なるほど。まさかあんな短時間で襲われるとは…悪意や視線を感じなかったから平気だと思っていたのだが…」

「まあ、でも…まさかこんな大通りで、堂々と犯罪しようとするなんて…普通は想像できないよ」

「…世の中には普通から外れた奴らも存在する。今回のように、な」


もし目撃者がいたのなら手配されてるはずだ。と、おじさんは料理を注文すると店を出て行った。


…ええ…一人になったらまた狙われるんじゃ…


店の中だから犯罪者もそうそう行動に移せない、って考えてもいいのか?


どうしよう…とドキドキするも結局、おじさんが戻って来るまで何も起きなかった。


「…やはり手配書が追加されていた。二人組の強盗未遂だ」


おじさんは紙を二枚俺に見せるように差し出す。


「…あ、多分…さっきの…」


目撃者の情報を元に描いたんであろう似顔絵は意外と特徴を捉えていて、見て直ぐに気づけた。


「…もしかしたら、もう一度狙ってくる可能性がある」

「…本当に?」

「ああ、おそらく…夜だ。みんなが寝静まった後に宿屋に忍び込む」


経験則からの考えなのかおじさんは犯人の行動を読んだかのような事を言い出した。


「じゃあ早く食べて村を出ないと…」

「…いや、奴らはココで捕まえて置いた方が良い」


じゃないとまたいつ狙われるか分からんからな。と俺を囮にして誘きよせるかのような発言をする。


…あー、まあ…一理あるといえばあるけど…もしおじさんが遅れたりしたら…俺、危ないんじゃ…


「…大丈夫?」

「ああ、怪我一つ負わさないから安心しろ」

「…じゃあ、まあ…」


おじさんの謎の説得力に押し切られ、今日はこの村に泊まる事に。




…翌朝。



不安で寝れないかと思ったが、そうでもなく普通に寝て朝起きたら…


おじさんが昨日の強盗二人を縛り上げて警察みたいな所に引き渡していた。


なんでも深夜に来ると思ってたのに、まさかの夜明けに来たらしい。


ちょうど俺が起きた時にはおじさんが帰って来た時だった。


おじさんは一睡もしてないそうなので、みんなで朝食を食べたあとに昼までおじさんを寝かせてから村を出る事に。


…流石に寝不足のままじゃ護衛とかに支障をきたしそうだし…


俺も眠かったからちょうど良かった。


…その後。


昼過ぎに遅めの昼飯を食べて市場で仕入れをして拠点である街へと帰宅。


…奴隷の子供達はコンテナの中に入れたのでいつも通りスムーズに時間のロスなく移動出来た。


とはいえ、着いたのは夕方…ギリギリ市場が閉まった後だったので一旦家へと帰る事に。


…ちなみにあの家の掃除や手入れといった管理は情報屋を介して雇ったメイド達に頼んである。


「お帰りなさいませ。その子達は?」

「…あー…世話を、お願い…できる?」

「かしこまりました」


雇った三人のメイドの内の一人に挨拶がてらに質問されたので、説明せずに頼むと何も聞かずに了承してくれた。


「では今から夕飯の準備を致します」

「…お願い、します」


メイドがそう報告するので料理を任せて俺は子供達の部屋を決める事に。


「…でっかいおうち…」

「あなた…まさか貴族なの?」

「いや…最近買ったばかりだから…」


子供達がキョロキョロと見渡しながら俺の後についてきて、その中でも年長者っぽい女の子の的外れな質問を否定する。


「…とりあえず、部屋はいっぱいあるみたいだし…どこでも好きな部屋を選んでいいよ」

「ほんと!?」

「本当!?」


正直俺自身この家の部屋の数とかの詳細を知らないので適当に言うと子供達が嬉しそうに食いつく。
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