104 / 208
103
しおりを挟む
「さて…本題ですが…あのお姉さんもお兄さんに雇われているそうですが、今日居ます?」
「あ、うん。呼んで来るよ」
「ありがとうございます」
なぜかあのお姉さんも一緒に…との事なので呼びに行こうと部屋を出るとメイドが居たのでお願いする。
「…揃いましたね。では用件を済ませましょう…こちらお姉さん方の報酬の1000万ゼベルになります」
「…報酬?…ああ、あのドラゴンの…もう現金化出来たの?」
「…そういえばそんなのもあったな」
男の説明と共にアタッシュケースのような箱から出され、テーブルの上に置かれた現金をお姉さんとおじさんは忘れてたかのような感じで受け取る。
「そして、こちらが…お兄さんへの賞金1億ゼベルになります」
「…多っ」
「1億の現金なんて初めて見た…相当頑張ったんじゃない?」
…男は持ってるアタッシュケースの中から現金を取り出してテーブルの上に置いて行くが…
さっきの金と合わせても絶対中に入りきらないだろ。と思う量がテーブルの上に積み重なっていく。
「私達も相応の分け前は貰ってますからね…参加した情報屋達もみんなお兄さんに感謝してましたよ?」
「え、なんで?」
「少ない労力で期待以上の報酬を得た…と」
「…余った2億の分け前でしょ?末端でも結構な額になったと思うけど…どうなの?」
…そこはノーコメントで。と、お姉さんの問いに男は笑いながら受け流した。
「…これからも変わらぬご愛顧を心待ちにしております。では失礼します」
…暇だと言ってた割に男は用が済んだら直ぐに挨拶をして家から出て行った。
「…うーん…改めて見ると凄い存在感…」
「かなりの世界的大企業の社長にでもならない限りは手に入らなそうな金額を、個人でとは…」
俺たちの1000万ゼベルでさえ霞むな…と、10億円でもかなりの凄い金額なのにおじさんはなんとも言えない顔で現金タワーを見る。
「いやいや、1000万でも十分過ぎるほど凄いって…大国でも平均年収が1万ゼベルみたいだし」
俺でもそんなに稼ぐのは一ヶ月近くかかったと思うよ?と、おじさんの金銭感覚の麻痺を指摘した。
「…ちょっと待って。君…個人の商人で、たった一ヶ月で1000万稼ぐの…?」
「あ、うん…でも最近になってからだけど」
今ならドラゴンも居るしガチれば一週間もかからないかも。と、驚いたお姉さんの質問に訂正と補足を交えて答える。
「…おかしい。どう考えてもおかしくない?個人の商人が稼げる次元を超えてる気がするんだけど…」
「まあ、コイツはこれで自覚は無いが毎日命がけだったからな」
商人が自ら商品を運ぶなど自殺行為もいいとこだ…誰も真似出来んよ。と、頭を抱えて考え込むお姉さんにおじさんがそう告げる。
…そしていつものように地域内や国内…国外で商売をする事、2日後。
ようやく車の納期日になったので…朝食を食べて準備をした。
そしてドラゴンに車を運ばせてメーカーの本社工場がある国へと向かう。
「…ちゃんと出来てるかな?」
「完成してれば良いんだが…」
「楽しみね」
この車も使うのは国内だけか…と、ちょっとだけ感傷に浸りながら景色を見て到着を心待ちにする。
「…あ、お待ちしておりました!」
本社に着いてお姉さんが受付の人に尋ねたら少しして担当のおっさんが走って来た。
「…完成してる?」
「えーと、10分ほど前に最終確認に入った。と連絡がありましたので…おそらくあと3時間ほどでは終わるかと」
俺の問いにおっさんは腕時計を見ながら経過状況を教えてくれる。
「3時間っていうと…ちょうど昼じゃない?」
「…やはり午前中は難しかったか…」
「まあ、少しぐらいは良いんじゃない?…でも本当に間に合わせるなんて職人は凄いね」
かなりの無茶振りだったのに…と、俺は車の開発に携わった人達に感謝するように褒めた。
「では完成を待つまでの間に先に手続きの方を済ませましょうか」
「あ、はあ…」
なにやら書類のなんやかんやがあるみたいなのでこの前と同じ会議室に移動する。
「…え!もう来たんですか!?」
会議室の中には前と同じおっちょこちょいの事務の女性が居て、テーブルの上に大量の書類を広げられている。
「必要な書類の用意は?」
「あ、大丈夫です。少しお待ち下さい」
驚く女性におっさんが問うとテーブルの上の書類を片付け始めた。
「あ、うん。呼んで来るよ」
「ありがとうございます」
なぜかあのお姉さんも一緒に…との事なので呼びに行こうと部屋を出るとメイドが居たのでお願いする。
「…揃いましたね。では用件を済ませましょう…こちらお姉さん方の報酬の1000万ゼベルになります」
「…報酬?…ああ、あのドラゴンの…もう現金化出来たの?」
「…そういえばそんなのもあったな」
男の説明と共にアタッシュケースのような箱から出され、テーブルの上に置かれた現金をお姉さんとおじさんは忘れてたかのような感じで受け取る。
「そして、こちらが…お兄さんへの賞金1億ゼベルになります」
「…多っ」
「1億の現金なんて初めて見た…相当頑張ったんじゃない?」
…男は持ってるアタッシュケースの中から現金を取り出してテーブルの上に置いて行くが…
さっきの金と合わせても絶対中に入りきらないだろ。と思う量がテーブルの上に積み重なっていく。
「私達も相応の分け前は貰ってますからね…参加した情報屋達もみんなお兄さんに感謝してましたよ?」
「え、なんで?」
「少ない労力で期待以上の報酬を得た…と」
「…余った2億の分け前でしょ?末端でも結構な額になったと思うけど…どうなの?」
…そこはノーコメントで。と、お姉さんの問いに男は笑いながら受け流した。
「…これからも変わらぬご愛顧を心待ちにしております。では失礼します」
…暇だと言ってた割に男は用が済んだら直ぐに挨拶をして家から出て行った。
「…うーん…改めて見ると凄い存在感…」
「かなりの世界的大企業の社長にでもならない限りは手に入らなそうな金額を、個人でとは…」
俺たちの1000万ゼベルでさえ霞むな…と、10億円でもかなりの凄い金額なのにおじさんはなんとも言えない顔で現金タワーを見る。
「いやいや、1000万でも十分過ぎるほど凄いって…大国でも平均年収が1万ゼベルみたいだし」
俺でもそんなに稼ぐのは一ヶ月近くかかったと思うよ?と、おじさんの金銭感覚の麻痺を指摘した。
「…ちょっと待って。君…個人の商人で、たった一ヶ月で1000万稼ぐの…?」
「あ、うん…でも最近になってからだけど」
今ならドラゴンも居るしガチれば一週間もかからないかも。と、驚いたお姉さんの質問に訂正と補足を交えて答える。
「…おかしい。どう考えてもおかしくない?個人の商人が稼げる次元を超えてる気がするんだけど…」
「まあ、コイツはこれで自覚は無いが毎日命がけだったからな」
商人が自ら商品を運ぶなど自殺行為もいいとこだ…誰も真似出来んよ。と、頭を抱えて考え込むお姉さんにおじさんがそう告げる。
…そしていつものように地域内や国内…国外で商売をする事、2日後。
ようやく車の納期日になったので…朝食を食べて準備をした。
そしてドラゴンに車を運ばせてメーカーの本社工場がある国へと向かう。
「…ちゃんと出来てるかな?」
「完成してれば良いんだが…」
「楽しみね」
この車も使うのは国内だけか…と、ちょっとだけ感傷に浸りながら景色を見て到着を心待ちにする。
「…あ、お待ちしておりました!」
本社に着いてお姉さんが受付の人に尋ねたら少しして担当のおっさんが走って来た。
「…完成してる?」
「えーと、10分ほど前に最終確認に入った。と連絡がありましたので…おそらくあと3時間ほどでは終わるかと」
俺の問いにおっさんは腕時計を見ながら経過状況を教えてくれる。
「3時間っていうと…ちょうど昼じゃない?」
「…やはり午前中は難しかったか…」
「まあ、少しぐらいは良いんじゃない?…でも本当に間に合わせるなんて職人は凄いね」
かなりの無茶振りだったのに…と、俺は車の開発に携わった人達に感謝するように褒めた。
「では完成を待つまでの間に先に手続きの方を済ませましょうか」
「あ、はあ…」
なにやら書類のなんやかんやがあるみたいなのでこの前と同じ会議室に移動する。
「…え!もう来たんですか!?」
会議室の中には前と同じおっちょこちょいの事務の女性が居て、テーブルの上に大量の書類を広げられている。
「必要な書類の用意は?」
「あ、大丈夫です。少しお待ち下さい」
驚く女性におっさんが問うとテーブルの上の書類を片付け始めた。
1
あなたにおすすめの小説
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
【第一章改稿中】転生したヒロインと、人と魔の物語 ~召喚された勇者は前世の夫と息子でした~
田尾風香
ファンタジー
ある日、リィカの住む村が大量の魔物に襲われた。恐怖から魔力を暴走させそうになったとき前世の記憶が蘇り、奇跡的に暴走を制御する。その後、国立の学園へと入学。王族や貴族と遭遇しつつも無事に一年が過ぎたとき、魔王が誕生した。そして、召喚された勇者が、前世の夫と息子であったことに驚くことになる。
【改稿】2026/02/15、第一章の39話までを大幅改稿しました。
これまで一人称だった第一章を三人称へと改稿。その後の話も徐々に三人称へ改稿していきます。話の展開など色々変わっていますが、大きな話の流れは変更ありません。
・都合により、リィカの前世「凪沙」を「渚沙」へ変更していきます(徐々に変更予定)。
・12から16話までにあったレーナニアの過去編は、第十六章(第二部)へ移動となりました。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
異世界なんて救ってやらねぇ
千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部)
想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。
結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。
色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部)
期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。
平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。
果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。
その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部)
【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】
【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】
【完結】姉に婚約者を奪われ、役立たずと言われ家からも追放されたので、隣国で幸せに生きます
よどら文鳥
恋愛
「リリーナ、俺はお前の姉と結婚することにした。だからお前との婚約は取り消しにさせろ」
婚約者だったザグローム様は婚約破棄が当然のように言ってきました。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
両親からもゴミのように扱われています。そして役に立たないと、家から追放されることが決まりました。
お姉様からは用が済んだからと捨てられます。
「あなたの手柄は全部私が貰ってきたから、今回の婚約も私のもの。当然の流れよね。だから謝罪するつもりはないわよ」
「平民になっても公爵婦人になる私からは何の援助もしないけど、立派に生きて頂戴ね」
ですが、これでようやく理不尽な家からも解放されて自由になれました。
唯一の味方になってくれた執事の助言と支援によって、隣国の公爵家へ向かうことになりました。
ここから私の人生が大きく変わっていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる