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「…この範囲…地域一帯…?でも、これは…」
「…どうしたの?」
「わからん」
俺とおじさんを無視してボソボソと呟き続けるお姉さんに若干不安になる。
「…ねえ、ちょっとドラゴンの速度を落とす事は出来る?」
…おじさんとどうしよう…とアイコンタクトをしてるとお姉さんがそう確認してきた。
「え?あ、うん…とりあえずホバリングで良い?」
「ほばりんぐ?」
「…空中停止のこと」
「あ、へえ…そういう言い方もあるんだ。お願い」
俺の言い方が悪かったのか一回で伝わらなかったみたいなので言い直すと少し驚かれた。
「……ドラゴンって…私達ね。…えっ!?」
ドラゴンを一旦停止してもらい浮遊させて待機させてると…
お姉さんが顎に手を当てて考えるようなポーズを取りながら呟いたと思えば急に驚く。
「…どうしたの?」
「…説明は後からするから、本題だけ…どうやらあの子がいる国に魔王軍が攻め込んで来たみたい」
「…なんだと?どういうことだ?」
俺の問いにお姉さんは息を吐いた後に良く分からない事を告げておじさんが反応する。
「詳しい事は私も分からないけど…一昨日に暴れ熊の領土に攻め込んで来たみたい。それでさっき魔王軍に敗れたって…」
「…それは、本当か…?」
「ええ…情報屋が緊急信号まで出すぐらいだから信憑性は高いと思う。用件は別だったけどね」
おじさんが険しい顔で確認するとお姉さんも真剣な顔で頷いた…が、直ぐに普通の表情へと戻った。
「なんかあの女の子が君に、暇が出来たらなるべく急いで来て欲しい。って言ってるんだって」
「…俺に?なんで?」
「さあ?でも情報屋を繋げて緊急信号を使うぐらいだから…かなり危ないんじゃない?」
「…ありえるな。あの暴れ熊との間には領土が一つしかない…」
魔王軍がいつ領土に攻め込んで来てもおかしくないはずだ…と、おじさんが珍しく焦ってるかのようにソワソワした様子で予想する。
…おじさんが心配してたけどみんな気持ちは一緒だと思うのでドラゴンにお願いして急いであの隣国へと飛んでもらう。
「…そういえば、さっきのってなに?」
「え?『テレパス』のこと?」
「…テレパス?」
移動中にさっきの独り言をブツブツ呟く危ない人モードはなんだったのか聞くと怪しい答えが返ってきた。
「情報屋として必須の魔法よ。情報屋じゃないと習得出来ないし、転職したら使えなくなるんだけど…そもそもテレパスを使えない人は情報屋になれないの」
「…んん?どゆこと?」
情報屋じゃないと使えないのに、使えないと情報屋になれないとはこれいかに?と疑問に思いながら聞く。
「…素質か。職業固定の魔法については聞いた事あるが…」
「…職業固定って…」
「…私は一応兼業だけどまだ情報屋っていうテイなの。まあ流石に本業には劣るんだけど、差し支えないレベルではあるからね」
おじさんの説明を聞いてお姉さんを見ると視線で俺の言いたい事を察したのか疑問に答えてくれた。
「そんな曖昧でもいいの?」
「…うーん…兼業って説明が難しいのよね…」
「あ、じゃあいいや」
兼業って言葉を聞いて『兼業主婦』って言葉がチラついたが…『専業主婦』の間違いだった。
…俺はその考えに気を取られていたのでお姉さんの困ったような呟きに掘り下げないよう流す感じで返した。
「そう?あ、テレパスっていうのは『遠隔通信魔法』って言って、その名の通り離れた距離の人と連絡を取る手段なの」
使い手の技量によって通信出来る時間や距離も違うけど…と、お姉さんは名前からしてテレパシーだと簡単に予想出来る事をわざわざ説明してくれる。
「へー、ケータイ要らずで便利」
「けーたい…?…でも他の魔法と違って情報屋の時にしか使えない、っていうのが一番のネックね」
「…そうなの?」
「うん。一部の魔法は特定の状況下でしか使用できない…っていう種類のものもあって…」
テレパスもその一つなの。とお姉さんがまたしてもわざわざ説明してくれるが…
商人の俺はおそらく魔法とは無縁だと思うのでその知識が役に立つ事は無い気がする。
「…どうしたの?」
「わからん」
俺とおじさんを無視してボソボソと呟き続けるお姉さんに若干不安になる。
「…ねえ、ちょっとドラゴンの速度を落とす事は出来る?」
…おじさんとどうしよう…とアイコンタクトをしてるとお姉さんがそう確認してきた。
「え?あ、うん…とりあえずホバリングで良い?」
「ほばりんぐ?」
「…空中停止のこと」
「あ、へえ…そういう言い方もあるんだ。お願い」
俺の言い方が悪かったのか一回で伝わらなかったみたいなので言い直すと少し驚かれた。
「……ドラゴンって…私達ね。…えっ!?」
ドラゴンを一旦停止してもらい浮遊させて待機させてると…
お姉さんが顎に手を当てて考えるようなポーズを取りながら呟いたと思えば急に驚く。
「…どうしたの?」
「…説明は後からするから、本題だけ…どうやらあの子がいる国に魔王軍が攻め込んで来たみたい」
「…なんだと?どういうことだ?」
俺の問いにお姉さんは息を吐いた後に良く分からない事を告げておじさんが反応する。
「詳しい事は私も分からないけど…一昨日に暴れ熊の領土に攻め込んで来たみたい。それでさっき魔王軍に敗れたって…」
「…それは、本当か…?」
「ええ…情報屋が緊急信号まで出すぐらいだから信憑性は高いと思う。用件は別だったけどね」
おじさんが険しい顔で確認するとお姉さんも真剣な顔で頷いた…が、直ぐに普通の表情へと戻った。
「なんかあの女の子が君に、暇が出来たらなるべく急いで来て欲しい。って言ってるんだって」
「…俺に?なんで?」
「さあ?でも情報屋を繋げて緊急信号を使うぐらいだから…かなり危ないんじゃない?」
「…ありえるな。あの暴れ熊との間には領土が一つしかない…」
魔王軍がいつ領土に攻め込んで来てもおかしくないはずだ…と、おじさんが珍しく焦ってるかのようにソワソワした様子で予想する。
…おじさんが心配してたけどみんな気持ちは一緒だと思うのでドラゴンにお願いして急いであの隣国へと飛んでもらう。
「…そういえば、さっきのってなに?」
「え?『テレパス』のこと?」
「…テレパス?」
移動中にさっきの独り言をブツブツ呟く危ない人モードはなんだったのか聞くと怪しい答えが返ってきた。
「情報屋として必須の魔法よ。情報屋じゃないと習得出来ないし、転職したら使えなくなるんだけど…そもそもテレパスを使えない人は情報屋になれないの」
「…んん?どゆこと?」
情報屋じゃないと使えないのに、使えないと情報屋になれないとはこれいかに?と疑問に思いながら聞く。
「…素質か。職業固定の魔法については聞いた事あるが…」
「…職業固定って…」
「…私は一応兼業だけどまだ情報屋っていうテイなの。まあ流石に本業には劣るんだけど、差し支えないレベルではあるからね」
おじさんの説明を聞いてお姉さんを見ると視線で俺の言いたい事を察したのか疑問に答えてくれた。
「そんな曖昧でもいいの?」
「…うーん…兼業って説明が難しいのよね…」
「あ、じゃあいいや」
兼業って言葉を聞いて『兼業主婦』って言葉がチラついたが…『専業主婦』の間違いだった。
…俺はその考えに気を取られていたのでお姉さんの困ったような呟きに掘り下げないよう流す感じで返した。
「そう?あ、テレパスっていうのは『遠隔通信魔法』って言って、その名の通り離れた距離の人と連絡を取る手段なの」
使い手の技量によって通信出来る時間や距離も違うけど…と、お姉さんは名前からしてテレパシーだと簡単に予想出来る事をわざわざ説明してくれる。
「へー、ケータイ要らずで便利」
「けーたい…?…でも他の魔法と違って情報屋の時にしか使えない、っていうのが一番のネックね」
「…そうなの?」
「うん。一部の魔法は特定の状況下でしか使用できない…っていう種類のものもあって…」
テレパスもその一つなの。とお姉さんがまたしてもわざわざ説明してくれるが…
商人の俺はおそらく魔法とは無縁だと思うのでその知識が役に立つ事は無い気がする。
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