商人でいこう!

八神

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おまけ

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…それから一週間後。


俺が元の世界に戻って来てから色々とあり過ぎた。


つい先日はドラゴンの生体調査という名目で無人島が一つ消し飛んだんだけど…


銃弾、ミサイル、果ては核爆弾…色んな兵器を使って実験したがドラゴンには傷一つ付ける事は出来なかったらしい。


俺も全世界生中継の映像を見ていたが島が跡形も無く消えるまでドラゴンはずっと伏せった状態で寝ていた。 


…人間には少しでも危ない放射能でさえドラゴンに当たると無害になる、というのはもはや生物の域を超えているような気がするが…


ちなみにドラゴンの迎撃能力の実験では戦闘機は火炎弾で軽く撃墜されて空母でさえ呆気なく撃沈されるという大惨事に。


一応攻撃自体は人が脱出した後にさせたので人的被害はゼロ。


あと飛んで来るミサイルも火炎弾で余裕で迎撃出来ていた。


…女神の話では世界が違うから魔法は使えない、って言ってたけど…


山を消し飛ばした魔法やその他の魔法が使えなくなっても、異世界で伝説にまでなったドラゴンは十分にとんでもないスペックを誇る化物だった。


軍の人達が生体実験を行なった事を後悔するぐらいには。


…もし戦争になってもこのドラゴンがいれば俺や家族ぐらいは生き延びれるかも。


…そんな事を思い出しながら歩いていた学校の帰り道。


「…あ」

「…?…あ!!…良かった。やっぱり成功したのね」


…異世界に居たハズのお姉さんがキョロキョロと辺りを見渡しながら歩いて来た…かと思えば俺を見て指差し、安心したように息を吐きながら呟く。


「…もしかしてこの世界の人だったの?外人さん?」

「…いやー、私とした事が結構かかったわー…でも成功して良かった」


俺が家に向かって歩き出すとお姉さんもついて来るので質問するも無視して独り言を呟き出す。


「…なんでココに?」

「なんでって…君に会いに来たに決まってるじゃない」

「…え?」


再度質問すると今度はちゃんと答えてくれたがその意外な内容に俺の足が止まる。


「何も言わずに急に居なくなるんだもの。寂しかったわよ」

「…あー、まあ…でもまだ一週間しか経ってないでしょ?」

「…一週間?…そうなんだ…」


ソレは俺のせいじゃなくて女神のせいでは…?と思いながら返すとお姉さんは不思議そうな顔をした。


「でも異世界から来るなんて…そんな簡単に行き来できるものなの?」

「…もちろん簡単じゃなかったわよ。こっち来るのにアレから400年以上もかかったんだから」

「…え?」

「あと、君のあの国…この400年で世界の8割を占める大帝国にまで発展してね」


驚く俺にお姉さんは更に追い討ちをかけて異世界の状況を話す。


「400年…?ほんとに…?」

「…なに?私が嘘を言ってるとでも?」


この前と見た目が全く変わらないお姉さんを見ながら俺が胡散臭そうに呟くと不機嫌そうに聞いてくる。


「…いや、だって…見た目とか変わらないし」

「ああ…コレは魔法で古くなった肉体を新しくしてるから。一応あっちでは『不老不死の魔女』って呼ばれてたりするんだけど…」

「…どゆこと?」

「クローンを作って肉体を入れ替えてるの。ココに来る前に入れ替えたばかりだから身体はまだ新品よ」

「…ええっ!?」


俺の疑問にお姉さんは説明しながら身体が徐々に縮み始め…


話が終わる頃には20代の大人の女から10代前半の少女にへと若返っていた。


「コレが今の身体の本当の年齢」

「…声までちょっと高くなってる…」

「…このままが良い?」

「…どっちでもいいかな」


正直なところ見た目がお姉さんでも少女でも俺には関係ないので率直に感想を述べた。


「そう?じゃあ戻ろっと」

「…俺に会いに来た、って言ってたけど…何日ぐらいこの世界に居るの?」


お姉さんの見た目に戻ると新居に到着したので俺は玄関前で尋ねた。


「ずっと」

「…ずっと?…それってもう帰らないの?」

「うん。だから…私をお嫁さんにしてくれる?」

「…えっ!?」


…お姉さんのあまりに唐突なプロポーズに鍵を開けようとした俺の動きが止まる。


「いっぱいお金持ってるんだから良いでしょ?10人目でも20人目でも一緒に住めればソレで良いから」


私、同性もイケるようになったから…ね?と、お姉さんは良く分からない事を言って甘えるように上目遣いで首を傾げた。


「…うーん…結婚かぁ…考えたこともなかったな…」

「あ!じゃあまずは同棲から始める?私今さっき来たばっかだから住むアテ無いし」

「…同棲ってか、一緒に住むだけなら前と変わらないんじゃない?」


風呂とか普通に一緒に入ってたし、なんなら人の布団に勝手に潜り込んでたでしょ?と、俺はお姉さんの提案にため息を吐きながら返す。


「…そだね。あの頃が懐かしいなぁ…」

「まあ、この家もちょうどバカみたいにデカくて広いし…一人増えても変わらないかな」

「…ふつつかものですが、よろしくお願いします」


…お姉さんはどこで覚えて来たのか…家の中に入ると廊下でしゃがみ、三つ指をつけて古風な感じの挨拶をした。
















ーーーーーーーー 終 わ り ーーーーーーーー
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