商人でいこう!

八神

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おまけ

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「…あ、今日こっち泊まるから」


しばらくシーンとした静かな空気が流れた後にお嬢が上半身を起こしてそう告げた。


「突然過ぎない…?ってか良いのか?アイドルに戻ったんだろ?」

「大丈夫大丈夫!バレなきゃオッケーだし」

「バレたらどうすんの?」

「別にパセリ一人暮らしじゃないし、問題無いでしょ」


俺の心配をよそにお嬢はお姉さんを見て楽観的に笑う。


「だといいんだけどさ…」

「あっはっは、パセリは相変わらず心配性だねぇ」

「スキャンダルに巻き込まれたく無いんだよ」


面倒ごとは勘弁…と、俺が言うもお嬢は聞いてるのか聞いてないのか分からない感じでリビングから出て行く。


「じゃあ今日の夕飯はあの子が作ってくれるのね」

「今日はピザを頼もうと思ったのに…まあ、美味いからいっか」


夕飯の予定が変わってちょっとガッカリしたけど、別の美味しい物が食べられるのはちょっとラッキーだったりもする。


…アイドルの手料理なんてそうそう食べれるものでもないし。






…それから一週間後。



ピンポーン。 


「…ん?はいはーい!」


昼過ぎに庭で魔物達に果物をあげてると誰か来たのかインターホンが鳴るので庭から返事をした。


「すみませーん、中に入ってもよろしいですか?」

「…えっ!?」


聞きなれない女性の声に顔を出して見ると…


なんと!そこには美女や美少女といった可愛い女の子から美人なお姉さんまでの女性達がいっぱい集まっているではないか!


「…え、えーと、あの…どういった集まりで?」


急いで庭から家の中へと戻り玄関に行ってからドアを開けて用件を聞く。


「…え?あの…何も聞いてないんですか…?」

「え…?」

「やー、ごめん!遅れた!マスコミがしつこくてさー…」


アイドルのような可愛い女の子が困惑したように聞いてくるので俺も困惑してるといつもの聞きなれた声が。


「…お嬢、もしかして…」

「…あ、そう言えば連絡してなかったかも…」


俺が何かを察して見るとお嬢は何かを思い出したのか気まずそうに視線を逸らす。


「…ま、まあ細かい事はいいじゃん!ほら、みんな入って入って!」

「あ!ちょっ…!」


クーラーボックスを肩にかけたお嬢は何の説明もせずにまるで我が家のように家の中に入っては外の女性達を勝手に招く。


「お、お邪魔します…」

「お邪魔しまーす…」


女性達は、いいのか…?みたいな困惑した様子を見せながらもお嬢を追いかけて家の中に入って行った。
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