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マジかよ🐈⬛猫になれる学校だって!
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は?なにイッテンノ、この人?
この人って言ったけど、話してる人が誰なのか、暗くて全然見えない。
でもたしかに人の声、大人の声だった。数メートル離れた場所に、その存在感だけは感じ取れる。
「ぼくが見えませんか?…まあ、そうでしょうね。猫になれたら見えるようになりますが。。。まだあなたは人間ですからね、失礼しました」
意味不明のクセがすごい。もしかして、なんかワケのわからないアトラクションかなにか?
ここが夢の国なら思いっ切り楽しめるはずなのに、そうじゃない。
なんの国かもわからないし、わたしは図書館に来ただけだから、、、
てゆーか、ここは学校のはずだけど…。。
「そう、ここは学校ですよ、未玖さん」
こわっ!
完全にわたしの心の声が聞こえてるし!しかも名前も知ってるし!なんでよ?
「そっか、初めてだからちゃんと説明しないとわからないですよね。これはこれは申し訳ない。ここはあなたが思ってる通り、学校です。学校といっても、国語や算数を勉強したり、体育でドッヂボールをしたり、給食で嫌いなものが食べられなくて掃除の時間まで給食と孤独な戦いを繰り広げるような学校ではありません」
わたしも低学年の頃にそんなことあったなぁ、大嫌いな牛乳とのにらみあい。。。
あれはいつだったかなぁ、、、、、、、、
いやいや、そんなこと今はどーでもいい。
今、ここがどこなのか、見えないヤツは一体だれなのか?そしてなぜわたしがココにいるのか?
それだけが知りたい。
「ですよね、ここがなんの学校か気になりますよね。では発表しましょう。ドゥルドゥルドゥルーーーー」
自分でドラムロールやってる。なんかめんどくさい人だ。(人かどうかまだ分からないけど)
「ドゥルドゥルーーーーダンッ!
ここは、“猫になれる学校”です!」
は?
なにそれ?
わたしはまだハッキリとまわりが見えない薄暗い世界でいろんな表情をしながら、頭の中で今の状況を理解しようと、ひとり、心でもがいていた。
「あなた、学校のとある男子と仲良くなりたいんですよね?お付き合いしたいんですよね?それだけじゃない、心の奥底ではモテたいという想いと、クラスの人気者になりたいという大きな希望がうずまいている。分かってます。だから今日、あなたはこの場所に来たんです。それを叶えてくれる学校へ」
「…どういうこと?」
「今まさにこの学校に入学したんです、『猫になれる学校』に。あなたも猫になれば、学校で一番、いや、日本で一番の人気者になれます。おめでとうございます!パチパチぱちぱちー」
めでたいのかどうかよく分からない「ヤツ」の言葉にちょっとだけイラっとした。
「では、照明の方、そろそろお願いします」
ほぼ黒だった目の前が、徐々に明るくなってきた。テーマパークのお化け屋敷でようやくゴールが見えてくるように光が広がって行く。しばらくすると夕方ぐらいの明るさになっていた。
わたしがいたのは、洞くつの入口のような岩がゴツゴツした壁にかこまれた空間。エレベーターぐらいの広さしかない狭い場所にひとりだけ。
だれもいないけど、どこからか声は聞こえてくる。なんで、こんなところにわたしは来てしまったんだろう?
なんで・・・
♪キーンコーン カーンコーン~
いかにも学校らしいチャイムが聞こえてきた。
まわりを見てもただの洞くつだからめっちゃ違和感しかない。
…だが、このチャイムで無理やり「学校感」を出しているのかもしれない。
「おっと、さっそく授業が始まるようですね。さあ、未玖さん、教室に向かいましょう。みなさん、お待ちです。こちらへどうぞ」
その言葉をきっかけに、洞くつの壁がゴゴゴゴっと開くと学校の教室のような世界が目に飛び込んできた。
「未玖さん、授業が始まっちゃいますよ!急いで!」
わたしは言われるがまま案内された場所に入る。そこは普通の教室。机とイスがズラっと並んで、一番奥には黒板があり先生の机がある。どこにでもあるおなじみの光景だ。
すでにほとんどの席がわたしと同年代らしい女の子たちで埋まっている。空席はほとんどない。
わたしは一番後ろの端っこに空いている席を見つけ、腰を下ろした。
う~ん、、、言われるがままに座ったはいいけど、なんかの詐欺?ダマされてないよね?もうすぐ塾の時間だから早く帰らないとお母さんに怒られちゃうんだけどな、、、どうしよ?
そんなわたしの不安なんかおかまいなしに、教室の空気はピリっとした感じで、まわりの誰もが積極的にこれから始まる授業を待ち望んでいるようだった。
全員がまじめそうな姿勢で前を向いている姿は、やんちゃでうるさい男の子がいないお嬢様だらけの女子校みたいだった。
女子だけの学校って初めてだ。女子校ってドラマやマンガでは見たことあるけど、実際どんな感じなんだろ?派ばつとかグループ同士の対立とかあるのかな?かわいい娘は靴をかくされたり、陰口を言われたり…そんな出来事がホントにあったりするのかな?今まで経験したことのない世界に、なんとなく物語の登場人物になった気がして、わたしの口角はきゅっと上がった。
この人って言ったけど、話してる人が誰なのか、暗くて全然見えない。
でもたしかに人の声、大人の声だった。数メートル離れた場所に、その存在感だけは感じ取れる。
「ぼくが見えませんか?…まあ、そうでしょうね。猫になれたら見えるようになりますが。。。まだあなたは人間ですからね、失礼しました」
意味不明のクセがすごい。もしかして、なんかワケのわからないアトラクションかなにか?
ここが夢の国なら思いっ切り楽しめるはずなのに、そうじゃない。
なんの国かもわからないし、わたしは図書館に来ただけだから、、、
てゆーか、ここは学校のはずだけど…。。
「そう、ここは学校ですよ、未玖さん」
こわっ!
完全にわたしの心の声が聞こえてるし!しかも名前も知ってるし!なんでよ?
「そっか、初めてだからちゃんと説明しないとわからないですよね。これはこれは申し訳ない。ここはあなたが思ってる通り、学校です。学校といっても、国語や算数を勉強したり、体育でドッヂボールをしたり、給食で嫌いなものが食べられなくて掃除の時間まで給食と孤独な戦いを繰り広げるような学校ではありません」
わたしも低学年の頃にそんなことあったなぁ、大嫌いな牛乳とのにらみあい。。。
あれはいつだったかなぁ、、、、、、、、
いやいや、そんなこと今はどーでもいい。
今、ここがどこなのか、見えないヤツは一体だれなのか?そしてなぜわたしがココにいるのか?
それだけが知りたい。
「ですよね、ここがなんの学校か気になりますよね。では発表しましょう。ドゥルドゥルドゥルーーーー」
自分でドラムロールやってる。なんかめんどくさい人だ。(人かどうかまだ分からないけど)
「ドゥルドゥルーーーーダンッ!
ここは、“猫になれる学校”です!」
は?
なにそれ?
わたしはまだハッキリとまわりが見えない薄暗い世界でいろんな表情をしながら、頭の中で今の状況を理解しようと、ひとり、心でもがいていた。
「あなた、学校のとある男子と仲良くなりたいんですよね?お付き合いしたいんですよね?それだけじゃない、心の奥底ではモテたいという想いと、クラスの人気者になりたいという大きな希望がうずまいている。分かってます。だから今日、あなたはこの場所に来たんです。それを叶えてくれる学校へ」
「…どういうこと?」
「今まさにこの学校に入学したんです、『猫になれる学校』に。あなたも猫になれば、学校で一番、いや、日本で一番の人気者になれます。おめでとうございます!パチパチぱちぱちー」
めでたいのかどうかよく分からない「ヤツ」の言葉にちょっとだけイラっとした。
「では、照明の方、そろそろお願いします」
ほぼ黒だった目の前が、徐々に明るくなってきた。テーマパークのお化け屋敷でようやくゴールが見えてくるように光が広がって行く。しばらくすると夕方ぐらいの明るさになっていた。
わたしがいたのは、洞くつの入口のような岩がゴツゴツした壁にかこまれた空間。エレベーターぐらいの広さしかない狭い場所にひとりだけ。
だれもいないけど、どこからか声は聞こえてくる。なんで、こんなところにわたしは来てしまったんだろう?
なんで・・・
♪キーンコーン カーンコーン~
いかにも学校らしいチャイムが聞こえてきた。
まわりを見てもただの洞くつだからめっちゃ違和感しかない。
…だが、このチャイムで無理やり「学校感」を出しているのかもしれない。
「おっと、さっそく授業が始まるようですね。さあ、未玖さん、教室に向かいましょう。みなさん、お待ちです。こちらへどうぞ」
その言葉をきっかけに、洞くつの壁がゴゴゴゴっと開くと学校の教室のような世界が目に飛び込んできた。
「未玖さん、授業が始まっちゃいますよ!急いで!」
わたしは言われるがまま案内された場所に入る。そこは普通の教室。机とイスがズラっと並んで、一番奥には黒板があり先生の机がある。どこにでもあるおなじみの光景だ。
すでにほとんどの席がわたしと同年代らしい女の子たちで埋まっている。空席はほとんどない。
わたしは一番後ろの端っこに空いている席を見つけ、腰を下ろした。
う~ん、、、言われるがままに座ったはいいけど、なんかの詐欺?ダマされてないよね?もうすぐ塾の時間だから早く帰らないとお母さんに怒られちゃうんだけどな、、、どうしよ?
そんなわたしの不安なんかおかまいなしに、教室の空気はピリっとした感じで、まわりの誰もが積極的にこれから始まる授業を待ち望んでいるようだった。
全員がまじめそうな姿勢で前を向いている姿は、やんちゃでうるさい男の子がいないお嬢様だらけの女子校みたいだった。
女子だけの学校って初めてだ。女子校ってドラマやマンガでは見たことあるけど、実際どんな感じなんだろ?派ばつとかグループ同士の対立とかあるのかな?かわいい娘は靴をかくされたり、陰口を言われたり…そんな出来事がホントにあったりするのかな?今まで経験したことのない世界に、なんとなく物語の登場人物になった気がして、わたしの口角はきゅっと上がった。
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