ー今度こそは、絶対、成功させます…! ー1ー ~キューティー・プリンセスの、3度目の、正直ー

沙理奈

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 ー今度こそは、絶対、成功させます………! ー1ー ~キューティー・プリンセスの、3度目の、正直~  ー1章ー 

 ー今度こそは、絶対、成功させます……! ー1ー ~キューティー・プリンセスの、3度目の、正直~

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「……………はぁー。」
(…………って、此処は、どこなの……………!?)
ー自分の、リアルな、ため息を聞いたことで、私は、ガバッと、起き上がった。
…………大勢の、国民の前で、処刑されてから、どれくらいの時間が、経っただろう。
ー目の前に、続いていた、暗闇が、いきなり、開けて、目を開けた、と思ったら……………………………………。
ー見るからに、高級な、ふかふかの、ベッドのなかで、眠りに就いていたんだ…………………。
「………もしかして…………、
ー7歳の、時の、
…………シャインティーナ………………っ!?」
ーベッドに、アラウス国の、紋章が、刻まれているのを見て、私は、目を、ぱちくりさせ、次に、大きな、叫び声を上げた。
(ー…………神様…………、)
ー神様、確かに、私は、今度は、と、言いましたよ………………?
ー言いましたけれど……………。
「………よりにもよって、あの、皇太子殿下との、顔合わせの日に、転生してしまうなんて……………。
ーそんな、最悪なパターン、
……………少しも、聞いていないのですけれどおおおおおおおおおおおお………………っ…………………!?」
ー私の声が、廊下に、響いたのだろう。
「………おや、シャイン!
ーやっと、目覚めたのじゃな…………!
ー相変わらず、お寝坊さんな、可愛い、プリンセスじゃなぁ、お前は……………!」
ーがちゃりと、ノックも無しに、扉が開き、
現 アラウス国 国王
ーお爺様ーが、大股で、部屋に、入ってきた。
「………うっ…………!
ー今日は、ちょっと、調子が、良くなくて、ですね……………。」
ー私は、慌てて、ベッドに戻り、毛布を、頭まで被る。

…………今日は、私と、当時、婚約者 候補に、上がっていた、ルーベルト 皇太子殿下との、顔合わせの日。
……………簡単に言えば、お見合いみたいなものだ。
…………今一度、冷静になって、考えると……………。
ー私は、恐らく、あの時から、彼の、端正な顔立ちと、その甘い誘惑だけしか、見えていなかったのだと思う。
ー……………彼の、外見しか、見ておらず、内面や、この、アラウス国に対する、欲望等も、見透かせていなかった…………………………………。
ーああ…………。
ーそこから、3年後の、10歳の時ー
ーその時に、正式に、そんな、最低だった、(見た目だけは、良い)皇太子殿下と、婚約してしまった、前世の自分を、思いっきり、殴ってやりたい………………………!

「………うっ、とか、呻いて、どうしたのじゃ……………?」
ーそんなことを考えて、拳を、ぷるぷると、震わせていた私の顔を、お爺様が、覗き込んできた。
「………ですから、少し、調子が、悪いのです……………っ……………………………!!」
(ー本当は、結構、調子が良いんだけど………………。)
ー嘘をつくことに、内心では、心苦しさを覚えながら、私は、同じ主張を、繰り返した。

ーお爺様は、本歳、59歳とは、思えない程、元気な人だ。
…………そして、相当に、顔立ちの整った、男性でもある。
「わし」と、自分を呼んだり、「~じゃ」という、お爺ちゃんの、口調じゃなければ、だけど………………………………………。
………この前の、前世でも、王位を、82歳で、引退する、ギリギリまで、この、アラウス国を、支えていたんだ……………………………………!
ー勿論、彼も、私と、同じ考えの、国民第1の、政治を、目指していた。
ー誰にでも親切で、何でも、そつなくこなせる、彼は、国民にも、貴族にも、王宮の使用人達にも、心から、慕われていた。
ーそして、恐らく、それは、今世でも……………………………………。

ーそんな、スーパーな、国王の、お爺様だけれどーー、
…………私は、そんな彼が、少し、苦手だ。
…………何故なら……………………………、
ーお爺様は、私に対して、非常に、過保護だから…………………………………!
「………何だって!?
ーそれは、大変だ………!
ーよし、わしが、今すぐ、お医者さんを、呼んでこよう……………………………………!」
ーお前が、わしに、敬語を使うことも、奇妙だしな……………………!
ー私が、そう言った途端、顔を、真っ青にする、お爺様。
ーそして、向こうの廊下へ、飛び出していこうとする、彼に、
「………そ、そこまで、して貰わなくても、
…………大丈夫、大丈夫ですよ…………っ………!!」
ー私は、ベッドから、顔を、少しだけ出して、彼に、必死で、訴える。
「………そ、そうなのか……………?
ーでは、何故、今日は、わしに、敬語を、使うのだ?
ーそなたは、今まで、1度も、使ったことが無かったのに…………………。」
ーギクッ!
ーお爺様に、疑わしげに、そう聞かれて、内心では、ドキリとしつつも、私は、平静を装って、唇を割る。
「…………家族だからこそ、ですわ、お爺様……………!
ーほら、「親しき仲にも、礼儀あり」という諺が、あるでしょう………………?」
「親しき仲にも、礼儀あり」
ーこれは、私が好きな諺だ。
ー意味は、「家族のように、親しい人でも、そんな仲だからこそ、礼儀を尽くすべきだ」
ーという感じ。
「………どうして、7歳の、お前が、そんな諺を、知っているのじゃ……………?」
ー彼に、そう聞かれて、
「………ええっと……………、」
ー咄嗟に、言い訳を、考えようとしてーー、
…………その途中で、私は、思わず、言葉につまった。
ーこの前の、生での、私は……………、
ー………つまり、34歳で、殺された、シャインティーナは……………。
ーこんな、諺のことを、大人になるまで、知らなかった筈………………。)
……………なのに、それを…………、
ーどうして、私が、知っているんだろう……………?
ー毛布の中で、身体を、もぞもぞさせつつ、私が、首をかしげた、その途端ーー、
『ー相変わらず、礼儀正しいわね、佐崎さん!』
ー突然、私の脳裏に、エプロンを付けた、女性の姿が、浮かんできた。
………どくん!
ー心臓が、ばくばくと、激しく、音を立てると同時にーー、
「………っ………!」
ー激しい頭痛がして、私は、頭を抱え込む。
「………ど、どうしたのじゃ、シャイン!
ーシャインティーナよ………!」
ーお爺様が、顔を、更に、青白くして、聞いてきたけれどーー、
………ー今の、私の耳には、彼の声など、全く、入ってこなかった。
(………私、この女性のことを、知っているわ…………!
ーええっと、彼女の名前は、確かーー)
………ー多分、佐崎 薫さん…………。
『………ええ!
「親しき仲にも、礼儀あり」ですから!
ーあなたには、色々と、お世話になっていますしね……………!』
ー私の脳裏で、明るい笑顔で、別の女性に、そう答える、65歳くらいの、女性
ーううん、佐崎 薫さん。

ー彼女は、日本で暮らす、主婦。
ー2人の子供が、巣だったばかり。
ー夫と、二人で、
(ー………二人の仲は、中睦まじい程では、ないけれど……………。)
ー何とか、暮らしている、専業主婦だ。
…………そして、この後すぐ、彼女は、交通事故に、巻き込まれてーー、
…………不幸にも、亡くなってしまう…………………。
(…………どうして、私、この人の、名前を……………、
ー情報までもを、知っているの…………っ………………!?)
ー私は、自分自身に、激しく、突っ込みを入れた。
「………うっ………!」
ーずきん、ずきん…………!
ー又しても、激しい頭痛が、私を見舞う。
ーまるで、何かを、思い出せ、と、本能が、私自身に、知らせているみたいに……………………………。
「………そうかぁ…………!
ー余程、あの、第2王子に、会いたくないのじゃな!
ーそういうことなら、わしは、今すぐ、隣国の国王に、婚約破棄の、手紙を、書いてくる………………………………!」
(…………ん?)
『ー婚約破棄の………、』
ー………その後は、何と、言ったの…………っ…………??
ーついさっき、お爺様が、何か、
……………何か、重要なことを、私に向かって、早口で、仰ったような……………………。
(…………いやいや、今は、それよりも……………………。)
ーどうして、私が、この女性を、こんなにも詳しく、知っているのかーー、
…………その理由を、考えなくては…………!
ーお爺様が、何故か、怒涛の勢いで、私の部屋から、出ていった後ーー、
…………私は、ベッドに座り直して、うーんと、考え込み始めたんだ………………………。

「…………まさか……………!」
ーそうして…………。
ーそのまま、考え込むこと、約1時間半。
ーある可能性に、思い当たった私は、困惑の声を、上げていた。
…………私の、転生は…………。
ー今回で、1回目では、無かったの………………っ……………?
「………私の、1回目の、人生は………、
ー佐崎 薫さん………だった、の……………っ………………………!?」
ー声に出して、自分に、尋ねてみた、私はーー、
…………その瞬間ーー、一気に、全てを、思い出した。
……………信じられないけれど、それで、全てに、納得がいく。
(ーつまり…………。)
ー私は、人差し指で、トントンと、自分の額を、叩きつつ、状況を、整理し始めた。

ー彼女は、
…………いいえ、私は、佐崎 薫だった。
ー私は、何処にでも居る、日本の主婦だった。
ー日本での生活は、
ー決して、楽とは、言えなかったけれどー
………とても、充実して、生き甲斐のある、毎日だった。
ー夫も、
ー余り、家事を、手伝ってくれなかったことだけは、嫌だったけれどー
…………私のことを、大切に、扱ってくれた。

…………そんな私には、好きな言葉が、2つ、あった。
ーそれは、
「親しき仲にも、礼儀あり」
………と…………、
「3度目の正直」。
ー前者は、親しい人にも、礼儀は必要ということを、諭してくれているから、という理由で、好きになった。
ーそして、後者は、
「私自身への、励ましの言葉」
…………みたいなものだった。
ーこの言葉の
ーううん、諺の、意味は………、
ー文字通り、
「物事は、3度目には、期待通りになること。」
ーというもの。
…………言われてみれば、確かに、何事も、三度目になったら、上手くいっている。
ー本当に、その通りだな………、
ーと、納得したことが、私が、この諺を、好きになった理由だ。

…………そんな私だったけれど、ある日、トラックに、ひかれそうになった、子供を、助けた後にーー、
…………トラックと、衝突して、死亡したんだ……………………………………。
(………あぁ、私って、本当に、お人好し………、)
ーって………!
「ー今は、過去のことに、同情している、場合じゃ、ないでしょおおおおおおおお……………っ……………!!!?」
ーと、大声で、自分に突っ込んでからーー、
ー私は、再び、考えを、巡らせ始めた。
(…………そして…………。
ー恐らく、私ー佐崎 薫が、転生したのがーー、)
…………この、世界の、大半の国を統べる、アラウス 国。
ーその、国王の、孫娘ー第1王女、シャインティーナ。
…………その時の、私は………、
「ー確か、0歳の、赤ん坊になって、転生してきたんだったっけ…………………!」
ー当時のことを、思い出し、クスクスと、噴き出してから…………、
ー私は、重要な事実に、気付いた。
(………ちょ…………、
ーちょっと、待って……………!)
……………と、いうことはーー、
………私って、佐崎 薫だった、人生も、含めるとーー、
「…………3回も、転生している、ということ、なのおおおおおおおお…………っ……………!?」
ー混乱の余り、金切り声を上げてしまってーー、パッと、口を覆った時には、遅かった。
「………シャインティーナ様、どうかされましたか!?」
「ー余程、あの、殿下のことが、お嫌だったとか……………!」
ーバタバタと、私の部屋に、メイドさん達や、執事さん達が、駆け込んでくる。
「………だ、大丈夫です………っ………!
ー心配してくださり、あ、有り難う、ございます……………!」
ー彼女達の言葉を、この時の私は、特に、気にも留めずに、とりあえず、彼女達に、お礼を言った。
…………そうしながらも……………。
(…………ど、どうして………………………?)
…………メイドさん達も、執事さん達も…………、
ーどうして、私のことを、気にかけてくれるの……………っ……………………!?
ー私は、心の中で、激しく、動揺していた。
…………こんなに、動揺したのは………、
ー皇太子殿下に、嵌められて、婚約破棄を、告げられた時、以来……………………。

ー何故なら、前世の、シャインティーナの、前では、使用人達は、ただ、淡々と、仕事を、こなすのみ。
ー私のことなんて、誰一人、気にも、留めていなかったから……………………………。
(…………本当に、どうなっているのおおおおおおおお…………っ…………!!!?)
ー頭が、混乱して、真っ白になっていく…………。

「………も………、
ーギブ、です……………っ………!!!!」
(………やっぱり、もう、限界だわ………………!!
ーこれ以上、意識を、保てな………い…………)
「………プリンセス…!?」
ーメイドさん達の、叫び声を、最後にーー、
…………私は、再び、意識を、手放したのだった………………………。


ー続く




ー此処まで、呼んでくださった、読者様に、心から、感謝いたします………!
ー宜しければ、感想を、書いてくださると、嬉しいです……………!
ー作者よりー
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