sebunzu警備員の日常

雨木

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セト神とホルス神

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「…なあ我が甥よ」セト神が湯船に浸かりながら体を洗っているホルス神に言った。
「…なんですか?セト叔父さん。」ホルス神が相手にしたくなさそうにセト神に返した。
「…お前傲慢の事が好きだろ。」セト神が死んだ魚の様な目でホルス神に聞いた。
「ほぁ?!」ホルス神が焦って転びそうになった。
「いやいやいや…好きとかそういう気持ちは、ありませんよ…」ホルス神がそう言いながら湯船に浸かる。
その途中、ホルス神はボソリと、「今はまだ…」と言ったことを、セト神は聞いていたが、深掘りはしなかった。
「…その割には顔が茹でダコだがなー」セト神がそう言うと、ホルス神は湯船に顔半分浸かり、ぶくぶくと何か言ったが、セト神には聞こえたが意味が理解出来なかった。
「まあいいがな、」セト神はそれ以上ホルス神に聞きはせず、少しの沈黙が流れた。
「…なら、セト叔父さんは怠惰さんの事、どう思って居るんですか…?」ホルス神がやり返しだ、とばかりにセト神に聞いた。
「…どうなんだろうなあ…」セト神がうーん…と首を傾げる。
「…叔父さんがそんな事を言うなんて…まさかどこか頭でも打ちましたか?!」ホルス神はセト神が普段と違う事に焦りながら言った。
「お前は俺をなんだと思ってるんだよ!!」セト神がホルス神に聞いた。
「周りの女性に片っ端から手を出す淫乱、変態、常に欲情してる、性欲も司っている男神。」ホルス神が死んだ鳥の様な目で即答した。
「…そりゃまあなあ…綺麗な女は傍にはべらせたいし、いい女がいれば行為は自然とやりたくなるもんだろ、ムリヤリでも。」セト神がそう言うと、ホルス神は反論せずに、「…まあ…最後以外は…」と少し納得した。
「あー…でもなんだろうな…怠惰の事は…なんだろうなあ…ムリヤリ行為がしたいとかは、ぜんっっっぜん思わねえんだよなあ…出来るならずっと傍に居たい…みたいななあ…ムリヤリ俺のモノにはしたくない。みたいな感じなんだよなあ…なんだろうなぁ…」セト神が真剣に首を傾げる。
「…うわキモ…」セト神が真剣に考え込んでいるところを見てホルス神は心底気持ち悪そうに言った。
「…お前が聞いてきたんだろうが…」セト神がホルス神の頭を叩いて言った。
「だってまさか、あの!!叔父さんが、あの!!叔父さんがそんな事考えるなんて思わないじゃないですか」ホルス神が叩かれたところをさすりながら言った。
「………そろそろ出るぞ、のぼせちまうからな。」セト神はホルス神から目を逸らし、湯船を上がった。
その顔はほんのり赤かった。
「はーい。」ホルス神はそう、返事をすると、セト神を追って湯船から上がった。
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