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一章 始まりの街
25 ボス戦開始:Ⅰ
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目が覚め、メニューから時刻を確認する。
午後三時と、まあまあ長い時間眠りにつくことができたようだ。頭がスッキリとして軽い。
防衛壁を確認すると、少し削られた後があったが、そのモンスターはどこにも居ない。どうやらちゃんと機能をしてくれたようだ。
テントをストレージへと収納し、装備を改めて確認する。
簡単な手入れを行い、準備は整った。最悪の場合、直ぐに黒炎雷斧槍を取り出せるようにして置く。
『土壁』は打ち砕き、大木はストレージへ収納することで防御壁を無くしておいた。些か雑な気もするが、十分だろう。
気を引き締め、階段を降りていく。石造りの階段を降り終えた先には、少しの小部屋と、その奥に鎮座する巨大な鉄扉が待ち構えていた。
鉄扉には、何やら紋様が刻まれているが、良く分からない。何を表しているのかが、全くもって不明だ。
オレはここの小部屋で休憩をすれば良かったと、後悔をしつつも、鉄扉へと触れる。
力づくで開けるのかとも思ったが、自動でギギィーと音を立てながら開いていった。
中を覗くが、光がなく確認しづらい。
恐る恐る中へ入ると、後ろの扉が突如閉まった。ありきたりな展開に、少し苦笑が漏れる。
扉が閉まると、中のボス部屋が段々と明るくなって来た。どうやら壁と天井が白く発光しているようだ。
そして、目の前に佇む大きな影が目に入る。
体長が三メートルはあるかという大きな熊だった。早速討伐しようかと、武器を構えるが、突如奇妙なことが起きた。
【対象:エノクを確認】
【運命神から試練が与えられます】
【ボス:大熊の強化開始】
【ボス:大熊は灼熱四腕熊へと進化しました】
【灼熱四腕熊へ運命神の加護が与えられました】
【試練が開始されます】
その言葉が、頭の中に流れる。
突然の事に、驚きを隠せないが、変化は確実に現れた。
ボスであった大熊が、急に苦しみ出すと、毛皮が赤く染まり始めた。体の横からは腕が二本新たに生える。
口の牙はより凶暴になり、何者でも食い殺すだろう。体も一回りか二回り大きくなり、血走った瞳からは理性の欠片も感じられない。
「一体、何が起こってるんだ……?」
「グラァアアアアア!!」
オレの呟きに答えるかのように、灼熱四腕熊は咆哮を上げた。
その咆哮は、まるで質量を持つようにボス部屋全体を響き渡る。空気の波が、オレの身体を叩き付けた。
【解析完了】
【『咆哮』Ⅳを獲得】
身体がビリビリと痺れ、自由が効かない。
灼熱四腕熊はその隙を見逃さず、近付いてきた。物凄い勢いで近付く灼熱四腕熊に圧倒されるが、身体の自由は未だ効かない。
灼熱四腕熊がその豪腕を振り下ろそうとした次の瞬間、漸く身体が動いた。
『回避』を発動させ、全力で距離を取る。
豪腕が地面に叩きつけられた瞬間、爆発的な衝撃が生まれた。床にクレーターに近いヒビが出来る。
それに驚きつつも、オレは灼熱四腕熊へ解析を行った。
名前:グレドーナ
年齢:??
種族:灼熱四腕熊
職業:戦士Ⅴ 重戦士Ⅵ
特殊職業:炎奏者Ⅰ
称号:樹林の自然の守護者 運命神に操られし者 運命神の加護を受けし者
加護:運命神の加護
LV76
HP6,758/6,758
MP4,986/4,986
STR543 VIT482 AGI367
INT65(ー253) DEX398 LUK51
アーツ
拳:掌底Ⅴ 剛破拳Ⅳ 撃拳Ⅲ
スペル
身体能力向上Ⅵ 重圧Ⅴ 衝撃破Ⅲ 炎槍Ⅳ 豪炎Ⅲ 炎蛇Ⅲ
スキル
武術:拳術Ⅵ 格闘Ⅳ 気纏法Ⅴ 闘気Ⅳ 連撃Ⅱ 見切りⅢ 回避Ⅲ
魔法:魔力操作Ⅲ 無魔法Ⅲ
便利:思考加速Ⅱ
補正:怪力Ⅲ 堅牢Ⅳ 疾走Ⅰ HP回復速度上昇Ⅱ
技能:威圧Ⅵ 不意打ちⅡ 敵察知Ⅲ 気配察知Ⅵ 気配隠蔽Ⅲ 急所感知Ⅲ 存在強化Ⅱ
耐性:打撃耐性Ⅳ 斬撃耐性Ⅲ 火耐性Ⅲ 威圧耐性Ⅴ 痛覚耐性Ⅴ
特殊:咆哮Ⅶ 豪腕Ⅳ 狂戦化Ⅹ(強制)
ユニークスキル
炎奏 超再生
[SP76]
――強い。
そう思うしか無かった。ギルドマスターであるゴルーダルよりも、遥かに格上の存在だ。
スキルも平均してレベルが高い。そして数も潤沢だ。
何より、ユニークスキル持ちであることが、その厄介さを助長させている。
『影化』のように決定的な弱点があるならば話も変わってくるのだが、『炎奏』は名前からして炎を操るスキルだろうか。
『超再生』はその名の通り、回復速度を早めるものだろう。
果たして、弱点といえるものがあるかどうか……。
それにしても、試練と言う言葉。この異常事態は一体何なんだ?
そして、それを引き起こしている『運命神』。
今、付けている神隠しの面をくれた少女も、運命神への忠告を残している。
運命神という存在への疑問が深まるが、それを灼熱四腕熊――グレドーナは許そうとしない。
狂った瞳でこちらを睨み付けている。
この相手はオレの全力をもってしても、倒せるかどうかという相手だ。他の事に意識を割く余裕はない。
今は戦いに集中することだけを考え、運命神への疑問を頭から追い出した。
午後三時と、まあまあ長い時間眠りにつくことができたようだ。頭がスッキリとして軽い。
防衛壁を確認すると、少し削られた後があったが、そのモンスターはどこにも居ない。どうやらちゃんと機能をしてくれたようだ。
テントをストレージへと収納し、装備を改めて確認する。
簡単な手入れを行い、準備は整った。最悪の場合、直ぐに黒炎雷斧槍を取り出せるようにして置く。
『土壁』は打ち砕き、大木はストレージへ収納することで防御壁を無くしておいた。些か雑な気もするが、十分だろう。
気を引き締め、階段を降りていく。石造りの階段を降り終えた先には、少しの小部屋と、その奥に鎮座する巨大な鉄扉が待ち構えていた。
鉄扉には、何やら紋様が刻まれているが、良く分からない。何を表しているのかが、全くもって不明だ。
オレはここの小部屋で休憩をすれば良かったと、後悔をしつつも、鉄扉へと触れる。
力づくで開けるのかとも思ったが、自動でギギィーと音を立てながら開いていった。
中を覗くが、光がなく確認しづらい。
恐る恐る中へ入ると、後ろの扉が突如閉まった。ありきたりな展開に、少し苦笑が漏れる。
扉が閉まると、中のボス部屋が段々と明るくなって来た。どうやら壁と天井が白く発光しているようだ。
そして、目の前に佇む大きな影が目に入る。
体長が三メートルはあるかという大きな熊だった。早速討伐しようかと、武器を構えるが、突如奇妙なことが起きた。
【対象:エノクを確認】
【運命神から試練が与えられます】
【ボス:大熊の強化開始】
【ボス:大熊は灼熱四腕熊へと進化しました】
【灼熱四腕熊へ運命神の加護が与えられました】
【試練が開始されます】
その言葉が、頭の中に流れる。
突然の事に、驚きを隠せないが、変化は確実に現れた。
ボスであった大熊が、急に苦しみ出すと、毛皮が赤く染まり始めた。体の横からは腕が二本新たに生える。
口の牙はより凶暴になり、何者でも食い殺すだろう。体も一回りか二回り大きくなり、血走った瞳からは理性の欠片も感じられない。
「一体、何が起こってるんだ……?」
「グラァアアアアア!!」
オレの呟きに答えるかのように、灼熱四腕熊は咆哮を上げた。
その咆哮は、まるで質量を持つようにボス部屋全体を響き渡る。空気の波が、オレの身体を叩き付けた。
【解析完了】
【『咆哮』Ⅳを獲得】
身体がビリビリと痺れ、自由が効かない。
灼熱四腕熊はその隙を見逃さず、近付いてきた。物凄い勢いで近付く灼熱四腕熊に圧倒されるが、身体の自由は未だ効かない。
灼熱四腕熊がその豪腕を振り下ろそうとした次の瞬間、漸く身体が動いた。
『回避』を発動させ、全力で距離を取る。
豪腕が地面に叩きつけられた瞬間、爆発的な衝撃が生まれた。床にクレーターに近いヒビが出来る。
それに驚きつつも、オレは灼熱四腕熊へ解析を行った。
名前:グレドーナ
年齢:??
種族:灼熱四腕熊
職業:戦士Ⅴ 重戦士Ⅵ
特殊職業:炎奏者Ⅰ
称号:樹林の自然の守護者 運命神に操られし者 運命神の加護を受けし者
加護:運命神の加護
LV76
HP6,758/6,758
MP4,986/4,986
STR543 VIT482 AGI367
INT65(ー253) DEX398 LUK51
アーツ
拳:掌底Ⅴ 剛破拳Ⅳ 撃拳Ⅲ
スペル
身体能力向上Ⅵ 重圧Ⅴ 衝撃破Ⅲ 炎槍Ⅳ 豪炎Ⅲ 炎蛇Ⅲ
スキル
武術:拳術Ⅵ 格闘Ⅳ 気纏法Ⅴ 闘気Ⅳ 連撃Ⅱ 見切りⅢ 回避Ⅲ
魔法:魔力操作Ⅲ 無魔法Ⅲ
便利:思考加速Ⅱ
補正:怪力Ⅲ 堅牢Ⅳ 疾走Ⅰ HP回復速度上昇Ⅱ
技能:威圧Ⅵ 不意打ちⅡ 敵察知Ⅲ 気配察知Ⅵ 気配隠蔽Ⅲ 急所感知Ⅲ 存在強化Ⅱ
耐性:打撃耐性Ⅳ 斬撃耐性Ⅲ 火耐性Ⅲ 威圧耐性Ⅴ 痛覚耐性Ⅴ
特殊:咆哮Ⅶ 豪腕Ⅳ 狂戦化Ⅹ(強制)
ユニークスキル
炎奏 超再生
[SP76]
――強い。
そう思うしか無かった。ギルドマスターであるゴルーダルよりも、遥かに格上の存在だ。
スキルも平均してレベルが高い。そして数も潤沢だ。
何より、ユニークスキル持ちであることが、その厄介さを助長させている。
『影化』のように決定的な弱点があるならば話も変わってくるのだが、『炎奏』は名前からして炎を操るスキルだろうか。
『超再生』はその名の通り、回復速度を早めるものだろう。
果たして、弱点といえるものがあるかどうか……。
それにしても、試練と言う言葉。この異常事態は一体何なんだ?
そして、それを引き起こしている『運命神』。
今、付けている神隠しの面をくれた少女も、運命神への忠告を残している。
運命神という存在への疑問が深まるが、それを灼熱四腕熊――グレドーナは許そうとしない。
狂った瞳でこちらを睨み付けている。
この相手はオレの全力をもってしても、倒せるかどうかという相手だ。他の事に意識を割く余裕はない。
今は戦いに集中することだけを考え、運命神への疑問を頭から追い出した。
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