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幼少期
婚活パーティーを催してみました
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屋敷に働く未婚男女(恋人なしに限る)の有志を集めて、私が使っているサロンで婚活パーティーを主催しました。
婚活パーティーについて、ざっくり母に説明したらキランと目が輝いていた。
人の恋路ほど面白いものはないものね。
母監修のもと、父を黙らせ婚活パーティーをすることに漕ぎつけた。
取り合えずお試しということで、行き遅れ&行き遅れ確定予定の切羽詰まった女性陣を集めた。
働き方改革をしたので、離職率が減ったのよね。
それはとても良いことだったのだけど、安心して働ける場があるので馬車馬のごとく女性陣も働いた結果、行かず後家が続出しました。
男性陣は、女性陣の希望も多少聞き入れつつこちらで手配。
「第一回婚活パーティーを開催します! 同じ職場でも話す機会が少ないと思います。まずは自己紹介からおこないます。鐘がなるまで、目の前の方に自己紹介してください。一巡したらフリートークの時間を設けます。それでは、開始」
発案者は私だが、主催者は母なので丸っと母にお任せしました。
参加者は全員休暇扱いになっているので、業務に支障はない。
今回参加した人数は20人。
どれだけのカップルが出来るのか楽しみだ。
「お母様、後はお任せしても宜しいですか?」
「ええ、大丈夫よ」
「では、お願いします。これから、テプレノン男爵の授業があるので失礼します」
優雅に礼を見せて、早歩きで自分の部屋まで戻る。
ドレスを持ち上げて踏まない様に足元を見ていたのが悪かった。
目の前に人がいると思わず、勢いよくぶつかった。
私も相手も転んでしまい慌てて顔を上げると、淡麗な顔のテプレノン男爵がいた。
思わず見とれていたら、テプレノン男爵が慌てて眼鏡を拾って掛けなおしている。
「あの……」
私の声にビクッと肩を震わせるテプレノン男爵は、何かに怯えているように見えた。
「済みません。私の不注意で眼鏡のフレームを壊してしまい。弁償しますね」
「……結構です」
「先生の素顔を見たのは初めてです。凄く綺麗な目をしてますね!」
「は?」
漆黒の色をした瞳は、とても懐かしく感じたのは元日本人だからだろうか。
「黒曜石みたいで綺麗です! 私はくすんだ緑なので羨ましい」
髪の毛が金色なのでくすんだ蒼色は色合い的には悪くないが、純粋な黒には勝てない。
「……リリアン様は、おかしなことを仰る」
「そうですか? 綺麗だと思いますけど」
「……黒は、不吉な色と古来から言われている」
テプレノン男爵の言葉に、私はお腹を抱えて笑った。
「あははははははははは……ブッ、ハハハハ。先生、そんなの迷信に決まっているじゃないですか。黒が不吉なら、あらゆる生活必需品が不吉になりますよ。折角綺麗な顔立ちと瞳をしているのに髪をボサボサにして目を隠すのは勿体ないと思いますよ」
私の言葉にテプレノン男爵の顔がボンッと真っ赤になった。
「じゅ…」
「じゅ?」
「……授業は始まってます。大人を揶揄わないで下さい」
それだけ言い残すと、さっさと行ってしまった。
呆気に取られていたが、ハッと我に返りテプレノン男爵の後を追った。
すでに双子はスタンバイしていたので、私一人遅れる形になり決まり悪く苦笑いをこぼした。
婚活パーティーについて、ざっくり母に説明したらキランと目が輝いていた。
人の恋路ほど面白いものはないものね。
母監修のもと、父を黙らせ婚活パーティーをすることに漕ぎつけた。
取り合えずお試しということで、行き遅れ&行き遅れ確定予定の切羽詰まった女性陣を集めた。
働き方改革をしたので、離職率が減ったのよね。
それはとても良いことだったのだけど、安心して働ける場があるので馬車馬のごとく女性陣も働いた結果、行かず後家が続出しました。
男性陣は、女性陣の希望も多少聞き入れつつこちらで手配。
「第一回婚活パーティーを開催します! 同じ職場でも話す機会が少ないと思います。まずは自己紹介からおこないます。鐘がなるまで、目の前の方に自己紹介してください。一巡したらフリートークの時間を設けます。それでは、開始」
発案者は私だが、主催者は母なので丸っと母にお任せしました。
参加者は全員休暇扱いになっているので、業務に支障はない。
今回参加した人数は20人。
どれだけのカップルが出来るのか楽しみだ。
「お母様、後はお任せしても宜しいですか?」
「ええ、大丈夫よ」
「では、お願いします。これから、テプレノン男爵の授業があるので失礼します」
優雅に礼を見せて、早歩きで自分の部屋まで戻る。
ドレスを持ち上げて踏まない様に足元を見ていたのが悪かった。
目の前に人がいると思わず、勢いよくぶつかった。
私も相手も転んでしまい慌てて顔を上げると、淡麗な顔のテプレノン男爵がいた。
思わず見とれていたら、テプレノン男爵が慌てて眼鏡を拾って掛けなおしている。
「あの……」
私の声にビクッと肩を震わせるテプレノン男爵は、何かに怯えているように見えた。
「済みません。私の不注意で眼鏡のフレームを壊してしまい。弁償しますね」
「……結構です」
「先生の素顔を見たのは初めてです。凄く綺麗な目をしてますね!」
「は?」
漆黒の色をした瞳は、とても懐かしく感じたのは元日本人だからだろうか。
「黒曜石みたいで綺麗です! 私はくすんだ緑なので羨ましい」
髪の毛が金色なのでくすんだ蒼色は色合い的には悪くないが、純粋な黒には勝てない。
「……リリアン様は、おかしなことを仰る」
「そうですか? 綺麗だと思いますけど」
「……黒は、不吉な色と古来から言われている」
テプレノン男爵の言葉に、私はお腹を抱えて笑った。
「あははははははははは……ブッ、ハハハハ。先生、そんなの迷信に決まっているじゃないですか。黒が不吉なら、あらゆる生活必需品が不吉になりますよ。折角綺麗な顔立ちと瞳をしているのに髪をボサボサにして目を隠すのは勿体ないと思いますよ」
私の言葉にテプレノン男爵の顔がボンッと真っ赤になった。
「じゅ…」
「じゅ?」
「……授業は始まってます。大人を揶揄わないで下さい」
それだけ言い残すと、さっさと行ってしまった。
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