2 / 76
1 御嵩家の一員
1 悪夢の誕生日
しおりを挟む
昨日のことだった、学校から戻った唯を待っていたのは、畏まった姿の両親と、見知らぬ男性、篠宮達樹という人物だった。
「お帰り、唯。違うわね、唯様、ここに座ってちょうだい」
まるで他人のような口ぶりで母親がソファーをすすめてくる。
「な、何事?唯様ってなによ、お母さん」
母親は目に涙をうっすらと浮かべて微笑んでいた。その隣に座る父親も涙を浮かべて微笑んでいる。そして、父が言った。
「唯、今まで家で暮らしてくれてありがとう。私たちはとても幸せだったよ。実は唯は本当の娘ではないんだ。ある方から大切に育ててほしいと言われ預かっていたのだよ」
微笑みながら言った父の頬を涙が伝い落ちていった。
隣に座っている母親も目元をハンカチでおさえていた。
「幸せになってね、唯」
嗚咽の合間に、母が小さく呟いた。
「嘘でしょ?」
たちの悪いドッキリなのかと思える内容に、体が小刻みに震えてきた。
「嘘ではありません。唯様をお預けになったのは御嵩家の頭首の命令でございます」
「命令?」
「そうです、我が一族の伝統と申しましょうか?このわたくしも、十六の齢まで育ての親に養育されておりました」
達樹は恭しくお辞儀をした。
「伝統って言われたって、はい、そうですかって納得できるはずがないでしょう?」
気配がして、ふと両親を見ると、ふたりともソファーから降りて床で土下座をしていた。
「……え?」
端正な顔になんの表情を浮かべず、達樹と名乗った男が、私の前に跪いた。
「唯様が戻らなければ、この二人は消される運命でございます」
「消されるって?どういう事?」
戸惑う唯を見上げて、達樹は冷酷に言った。
「死ぬ運命と申しあげましょう」
両親を見ると二人ともかすかに震えていた。
「唯様、どうかお戻りください」
震える母の声を聞いて、唯は立ち上がった。
(夢?現実のことなの?)
高校一年の唯は、まだ学校の制服を身につけていた。
「着替える時間くらいはあるんでしょう?」
「ええ、出立は二時間後、大切なものだけお持ちください」
流れるような仕草で、私の指先に唇を寄せ、ダンスを踊るような軽やかさで、唯を立ち上がらせてくれた。
ちらりとダイニングを見ると、テーブルの上には唯の好物の食べ物が並んでいた。
「二時間以内なら、両親と食事も食べられるの?」
「ええ、二時間は唯様の好きなようにお使いください」
奇しくも、その日は唯の16歳の誕生日だった。
今朝、母とした会話を思い出した。
「お誕生祝い、盛大にしなくちゃね、唯の大好物いっぱいつくっておくね」
そう言って、優しく抱擁してくれた母の気持ちを思うと、一分一秒も惜しくなる。唯は達樹の手を払いのけ部屋に駆けていった。
大切なもの、両親との思い出が詰まったアルバム、誕生日ごとにもらったプレゼント。それだけは持っていきたいと思って自室の部屋に入ると、旅行用のバックがふたつ置かれていた。
「お母さん、お父さん」
一つのバックには、着替えが、もう一つのバックには、家族や友人との思い出の数々が入れられ、一通の手紙が添えられていた。二人の筆跡。内容は、どちらも、同じで、「唯ちゃん、幸せになってね」と書かれていた。
着替える時間も惜しくて、学生服のまま一階に降りダイニングテーブルにつくと、両親がやっと笑顔で私をむかえてくれた。
今までの事が嘘のような日常がそこにあった。
「お誕生日おめでとう、唯ちゃん」
「お誕生日おめでとう、唯」
ジュースが注がれ、三人で乾杯をする。
会話は日常そのもの。二時間後に、この家を出ていくことになるなんて嘘のような明るい食卓で、まるで帰宅してからのことは、きつねにつままれたように思えてきた。
部屋の中を見回しても、先程の男性の姿はなかった。
食事をいっぱい食べ、母と一緒にお風呂に入り、リビングに戻ると、母が唯をぎゅっと抱きしめた。父も唯と母を包むように強く強く抱きしめてきた。
今まで大好きだった、リビングの時計が音楽を奏でだした。
「さて、唯様、お時間が参りましたよ」
部屋の中に突然姿を現した達樹が、透き通るような綺麗な声で残酷な言葉を発する。
きれいに象っていた花から花弁が散るように、父が離れ、母が離れ、最後に大好きだった母の手が、唯の手を放した。
「行ってらっしゃい、唯」
二人が声をそろえて、唯の背を押した。
もう拒むことはできなかった。
「行ってきます」
どこに連れられて行くのだろう?
不安に思いかけたところで、両親が小さく頷いているのを見た。
「大丈夫よ」唇がそう告げていた。
エスコート慣れをした達樹が、そっと唯の手を取り、歩き出した。
家の外には、見た目にも豪華な車が止まっていて、運転手が扉をあけてくれる。
「唯様、お帰りなさいませ」
仰々しく頭を下げられ、戸惑っているうちに、達樹に促され乗車していた。
扉が閉められ、窓の外の両親を見る。
二人は寄り添っていた。
「心配せずとも、お二人には新しいお子がやってきます」
「え?」
「二人は親鳥なのですよ。唯様の前にも何人もお育てになっておられる」
「……え?何人もって?両親とも四十台のはずよ、数が合わない」
「そういう一族だと思っていただければ、お心も晴れやすいでしょう」
「親鳥の一族?」
「ええ、そうです。一生子供を育てるのが使命なのです」
窓に張り付くようにして両親を見ている唯に、背後から歌うような声で慰めてくれる。
車が走り出して、今度は背後の窓を見る。
両親は深くお辞儀をしていた。
(いったい私は何者なの?)
急に不安で胸がいっぱいになる。
「唯様、シートベルトをお願いしますね」
「あ、はい」
言われるままシートベルトをはめ、もう暗くなってきた外の景色を見ているうちに、だんだん睡魔が訪れる。
付き人と名乗った達樹が、なにやら言葉を発している。意味はわからない。まるで子守唄を聞いているような心地よい響きに、とうとう唯は意識を手放していた。
今日という日が、あまりにあり得ないことばかりで、夢でもみていたような不思議な気分だった。
「お帰り、唯。違うわね、唯様、ここに座ってちょうだい」
まるで他人のような口ぶりで母親がソファーをすすめてくる。
「な、何事?唯様ってなによ、お母さん」
母親は目に涙をうっすらと浮かべて微笑んでいた。その隣に座る父親も涙を浮かべて微笑んでいる。そして、父が言った。
「唯、今まで家で暮らしてくれてありがとう。私たちはとても幸せだったよ。実は唯は本当の娘ではないんだ。ある方から大切に育ててほしいと言われ預かっていたのだよ」
微笑みながら言った父の頬を涙が伝い落ちていった。
隣に座っている母親も目元をハンカチでおさえていた。
「幸せになってね、唯」
嗚咽の合間に、母が小さく呟いた。
「嘘でしょ?」
たちの悪いドッキリなのかと思える内容に、体が小刻みに震えてきた。
「嘘ではありません。唯様をお預けになったのは御嵩家の頭首の命令でございます」
「命令?」
「そうです、我が一族の伝統と申しましょうか?このわたくしも、十六の齢まで育ての親に養育されておりました」
達樹は恭しくお辞儀をした。
「伝統って言われたって、はい、そうですかって納得できるはずがないでしょう?」
気配がして、ふと両親を見ると、ふたりともソファーから降りて床で土下座をしていた。
「……え?」
端正な顔になんの表情を浮かべず、達樹と名乗った男が、私の前に跪いた。
「唯様が戻らなければ、この二人は消される運命でございます」
「消されるって?どういう事?」
戸惑う唯を見上げて、達樹は冷酷に言った。
「死ぬ運命と申しあげましょう」
両親を見ると二人ともかすかに震えていた。
「唯様、どうかお戻りください」
震える母の声を聞いて、唯は立ち上がった。
(夢?現実のことなの?)
高校一年の唯は、まだ学校の制服を身につけていた。
「着替える時間くらいはあるんでしょう?」
「ええ、出立は二時間後、大切なものだけお持ちください」
流れるような仕草で、私の指先に唇を寄せ、ダンスを踊るような軽やかさで、唯を立ち上がらせてくれた。
ちらりとダイニングを見ると、テーブルの上には唯の好物の食べ物が並んでいた。
「二時間以内なら、両親と食事も食べられるの?」
「ええ、二時間は唯様の好きなようにお使いください」
奇しくも、その日は唯の16歳の誕生日だった。
今朝、母とした会話を思い出した。
「お誕生祝い、盛大にしなくちゃね、唯の大好物いっぱいつくっておくね」
そう言って、優しく抱擁してくれた母の気持ちを思うと、一分一秒も惜しくなる。唯は達樹の手を払いのけ部屋に駆けていった。
大切なもの、両親との思い出が詰まったアルバム、誕生日ごとにもらったプレゼント。それだけは持っていきたいと思って自室の部屋に入ると、旅行用のバックがふたつ置かれていた。
「お母さん、お父さん」
一つのバックには、着替えが、もう一つのバックには、家族や友人との思い出の数々が入れられ、一通の手紙が添えられていた。二人の筆跡。内容は、どちらも、同じで、「唯ちゃん、幸せになってね」と書かれていた。
着替える時間も惜しくて、学生服のまま一階に降りダイニングテーブルにつくと、両親がやっと笑顔で私をむかえてくれた。
今までの事が嘘のような日常がそこにあった。
「お誕生日おめでとう、唯ちゃん」
「お誕生日おめでとう、唯」
ジュースが注がれ、三人で乾杯をする。
会話は日常そのもの。二時間後に、この家を出ていくことになるなんて嘘のような明るい食卓で、まるで帰宅してからのことは、きつねにつままれたように思えてきた。
部屋の中を見回しても、先程の男性の姿はなかった。
食事をいっぱい食べ、母と一緒にお風呂に入り、リビングに戻ると、母が唯をぎゅっと抱きしめた。父も唯と母を包むように強く強く抱きしめてきた。
今まで大好きだった、リビングの時計が音楽を奏でだした。
「さて、唯様、お時間が参りましたよ」
部屋の中に突然姿を現した達樹が、透き通るような綺麗な声で残酷な言葉を発する。
きれいに象っていた花から花弁が散るように、父が離れ、母が離れ、最後に大好きだった母の手が、唯の手を放した。
「行ってらっしゃい、唯」
二人が声をそろえて、唯の背を押した。
もう拒むことはできなかった。
「行ってきます」
どこに連れられて行くのだろう?
不安に思いかけたところで、両親が小さく頷いているのを見た。
「大丈夫よ」唇がそう告げていた。
エスコート慣れをした達樹が、そっと唯の手を取り、歩き出した。
家の外には、見た目にも豪華な車が止まっていて、運転手が扉をあけてくれる。
「唯様、お帰りなさいませ」
仰々しく頭を下げられ、戸惑っているうちに、達樹に促され乗車していた。
扉が閉められ、窓の外の両親を見る。
二人は寄り添っていた。
「心配せずとも、お二人には新しいお子がやってきます」
「え?」
「二人は親鳥なのですよ。唯様の前にも何人もお育てになっておられる」
「……え?何人もって?両親とも四十台のはずよ、数が合わない」
「そういう一族だと思っていただければ、お心も晴れやすいでしょう」
「親鳥の一族?」
「ええ、そうです。一生子供を育てるのが使命なのです」
窓に張り付くようにして両親を見ている唯に、背後から歌うような声で慰めてくれる。
車が走り出して、今度は背後の窓を見る。
両親は深くお辞儀をしていた。
(いったい私は何者なの?)
急に不安で胸がいっぱいになる。
「唯様、シートベルトをお願いしますね」
「あ、はい」
言われるままシートベルトをはめ、もう暗くなってきた外の景色を見ているうちに、だんだん睡魔が訪れる。
付き人と名乗った達樹が、なにやら言葉を発している。意味はわからない。まるで子守唄を聞いているような心地よい響きに、とうとう唯は意識を手放していた。
今日という日が、あまりにあり得ないことばかりで、夢でもみていたような不思議な気分だった。
1
あなたにおすすめの小説
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる