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3 醜い争い
1 花姫たちのつぶしあい
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禊ぎの時間に美鈴と真優が紗椰を、また川に押し倒した。
紗椰は少し流されて、立ち上がったが、足から血を流していた。
「わー、かわいそう。唯に治してもらったら?」
美鈴が大声で、騒いでいる。
「唯、治してあげなよ。痛そうだよ」
真優も唯に近づきながら言う。
「ごめんなさい。使ってはいけないの」
唯は紗椰に謝った。
「ケチね」
「美鈴の骨折より、切り傷の方が簡単に治せるでしょ?」
「青龍様に使わないように言われているの」
唯はずっと禊ぎを続けているが、彼女たちは足しか浸かっていない。
決められた時間、浸かったので、唯は川から上がる。
それに合わせて、三人も上がってくる。
まるで川遊びでもしているような三人の禊ぎだ。美鈴や真優は、着ている着物も濡れてはいない。
みのりが包むようにタオルを掛けてくれる。
季節が進んで、ここに来た3月より水の温度は上がったが、それでも寒い。
「さあ、早く着替えましょう」
みのりは素早く唯を小屋の中に入れる。
着替えている間に、隣の扉が乱暴に開けられて閉められていく。
美鈴と真優の笑い声が遠くになっていく。
「紗椰さん、大丈夫かな?」
「唯様は、自分の事だけ考えていてください。唯様の体は、青龍様のものでございます」
「はい」
唯は素直に返事をした。
唯も龍之介様を慕っている。
愛し、愛される関係になっていると自覚している。
治癒能力は龍之介のためにだけ使いたいと思っている。
……
…………
………………
学校に行ったとき、紗椰の周りに男子生徒が群がっていた。
手には花束を持っている。
「告白でもされたのかな?」
紗椰は恥ずかしそうにしているが、男子生徒から花束を受け取った。
結ばれることはないが、恋愛は自由だ。
唯は見て見ぬふりをして教室から出て行く。
龍之介と約束していた。
二人でデートをして、教室に戻ってくると、紗椰は一人の男子と仲良く話をしていた。
美鈴と真優は、珍しく紗椰にちょっかいをかけていない。
紗椰は男子生徒に手を引かれて、教室を出て行く。
人に触れられたら食べられてしまう。
心配になって、唯は後をつけた。
二人は空き教室に入ると、口づけしだした。
教室に入ってしまったので、出るに出られない。
見つからないように、床に座った。
二人は床に倒れるように横になった。男子生徒が紗椰のパンティーを脱がしている。
(駄目!それ以上は駄目!)
唯が慌てている間に、紗椰は男子生徒の欲望に貫かれていた。
教室の中に、他の男子生徒も入ってくる。
代わる代わる男を受け入れて、紗椰は陶酔している。
紗椰は気持ち良さそうに喘いでいるし、教室には肌と肌がぶつかる音が続いている。
唯は男女の濡れ場を見て、腰が抜けていた。動こうとしても、もう動けない。
すっと背後に龍之介の気配がした。
『見るな』
抱きかかえられるように瞬間移動した。唯は過呼吸を起こしていた。
「ゆっくり呼吸をしてごらん」
唯は頷く。
龍之介に抱きかかえられるようにされて、過呼吸は治まっていった。
「紗椰はもう何週間も、ああして男と抱き合っている」
「美鈴さんや真優さんは知らないの?」
「きっかけは、あの二人だ。最初はレイプだった」
「……そんな」
「一度受け入れたら、二度も三度も同じだと腹を括ったのだろう。紗椰は花姫の力が弱いから食われることはないが、抱かれれば人を引きつける。花に群がる虫のように男たちが花の蜜を吸いにやってくる」
淡々と龍之介は、紗椰のことを語った。
「紗椰さんは木の肥やしにされるの?」
「次の処女検査で見つかれば、木の肥やしにされる」
「そんなの、かわいそう。たかが処女膜があるかないかのことでしょ?」
唯は龍之介にしがみついて、泣いた。
「助けてあげて」
「これは昔からの理だ。花姫は処女でなければならない」
「それなら、花姫を辞めさせればいいでしょ?」
「御嵩家に召し上げられた花姫の宿命だ」
「酷い」
声を上げて泣き出した唯を抱き上げて、龍之介は学校の校舎から出て行く。
「今日は帰ろう」
校門のところに迎えの車が来ていた。
「お帰りなさいませ」
達樹が扉を開けて、唯を抱えたまま龍之介も乗り込む。
達樹はそのまま助手席に乗り込み、車は走り出す。
龍之介の手が唯の濡れた瞼に触れる。コテンと唯の頭が龍之介の肩に凭れ掛かった。
涙を流しながら眠った唯の頬をハンカチで拭うと唯を包むように抱きしめる。
制服姿の唯は目を覚ますと屋敷の布団の中にいた。
「お気づきになりましたか?青龍様が運んでくださいましたよ」
みのりがすぐに気付いて、そばに寄ってくる。
「……龍之介様が?」
(車の中から運んでくれたんだ)
優しい腕の温もりを思い出すのに、紗椰の事も思いだして、また涙が流れてきた。
(今度の処女検査はいつだろう。紗椰さんが木の肥やしにされてしまう)
「お茶にいたしましょう。お菓子もありますよ。青龍様からいただきました」
「みのりは処女?」
「ええ、処女です」
「処女でなくなったら、みのりたちはどうなるの?」
「職務から下ろされ、処刑されます」
「花姫と変わらないのね」
「わたしどもは、神聖な花姫様のお付きのものですので」
みのりは誇らしげだ。
「みのりは襲われたりしないの?」
「わたくしは武術も魔術も嗜んでおりますので、襲われることはありません」
「それに比べて、花姫はなんて弱いのだろう」
「その花姫様をお守りするのが、わたくしたちの使命です」
緑茶を淹れて、茶菓子を出してくれる。
唯は甘いお菓子を口に入れて、涙を流した。
「唯様、元気をお出しください」
「うん」
もう一つ甘いお菓子を口に入れて、涙を拭った。
紗椰は少し流されて、立ち上がったが、足から血を流していた。
「わー、かわいそう。唯に治してもらったら?」
美鈴が大声で、騒いでいる。
「唯、治してあげなよ。痛そうだよ」
真優も唯に近づきながら言う。
「ごめんなさい。使ってはいけないの」
唯は紗椰に謝った。
「ケチね」
「美鈴の骨折より、切り傷の方が簡単に治せるでしょ?」
「青龍様に使わないように言われているの」
唯はずっと禊ぎを続けているが、彼女たちは足しか浸かっていない。
決められた時間、浸かったので、唯は川から上がる。
それに合わせて、三人も上がってくる。
まるで川遊びでもしているような三人の禊ぎだ。美鈴や真優は、着ている着物も濡れてはいない。
みのりが包むようにタオルを掛けてくれる。
季節が進んで、ここに来た3月より水の温度は上がったが、それでも寒い。
「さあ、早く着替えましょう」
みのりは素早く唯を小屋の中に入れる。
着替えている間に、隣の扉が乱暴に開けられて閉められていく。
美鈴と真優の笑い声が遠くになっていく。
「紗椰さん、大丈夫かな?」
「唯様は、自分の事だけ考えていてください。唯様の体は、青龍様のものでございます」
「はい」
唯は素直に返事をした。
唯も龍之介様を慕っている。
愛し、愛される関係になっていると自覚している。
治癒能力は龍之介のためにだけ使いたいと思っている。
……
…………
………………
学校に行ったとき、紗椰の周りに男子生徒が群がっていた。
手には花束を持っている。
「告白でもされたのかな?」
紗椰は恥ずかしそうにしているが、男子生徒から花束を受け取った。
結ばれることはないが、恋愛は自由だ。
唯は見て見ぬふりをして教室から出て行く。
龍之介と約束していた。
二人でデートをして、教室に戻ってくると、紗椰は一人の男子と仲良く話をしていた。
美鈴と真優は、珍しく紗椰にちょっかいをかけていない。
紗椰は男子生徒に手を引かれて、教室を出て行く。
人に触れられたら食べられてしまう。
心配になって、唯は後をつけた。
二人は空き教室に入ると、口づけしだした。
教室に入ってしまったので、出るに出られない。
見つからないように、床に座った。
二人は床に倒れるように横になった。男子生徒が紗椰のパンティーを脱がしている。
(駄目!それ以上は駄目!)
唯が慌てている間に、紗椰は男子生徒の欲望に貫かれていた。
教室の中に、他の男子生徒も入ってくる。
代わる代わる男を受け入れて、紗椰は陶酔している。
紗椰は気持ち良さそうに喘いでいるし、教室には肌と肌がぶつかる音が続いている。
唯は男女の濡れ場を見て、腰が抜けていた。動こうとしても、もう動けない。
すっと背後に龍之介の気配がした。
『見るな』
抱きかかえられるように瞬間移動した。唯は過呼吸を起こしていた。
「ゆっくり呼吸をしてごらん」
唯は頷く。
龍之介に抱きかかえられるようにされて、過呼吸は治まっていった。
「紗椰はもう何週間も、ああして男と抱き合っている」
「美鈴さんや真優さんは知らないの?」
「きっかけは、あの二人だ。最初はレイプだった」
「……そんな」
「一度受け入れたら、二度も三度も同じだと腹を括ったのだろう。紗椰は花姫の力が弱いから食われることはないが、抱かれれば人を引きつける。花に群がる虫のように男たちが花の蜜を吸いにやってくる」
淡々と龍之介は、紗椰のことを語った。
「紗椰さんは木の肥やしにされるの?」
「次の処女検査で見つかれば、木の肥やしにされる」
「そんなの、かわいそう。たかが処女膜があるかないかのことでしょ?」
唯は龍之介にしがみついて、泣いた。
「助けてあげて」
「これは昔からの理だ。花姫は処女でなければならない」
「それなら、花姫を辞めさせればいいでしょ?」
「御嵩家に召し上げられた花姫の宿命だ」
「酷い」
声を上げて泣き出した唯を抱き上げて、龍之介は学校の校舎から出て行く。
「今日は帰ろう」
校門のところに迎えの車が来ていた。
「お帰りなさいませ」
達樹が扉を開けて、唯を抱えたまま龍之介も乗り込む。
達樹はそのまま助手席に乗り込み、車は走り出す。
龍之介の手が唯の濡れた瞼に触れる。コテンと唯の頭が龍之介の肩に凭れ掛かった。
涙を流しながら眠った唯の頬をハンカチで拭うと唯を包むように抱きしめる。
制服姿の唯は目を覚ますと屋敷の布団の中にいた。
「お気づきになりましたか?青龍様が運んでくださいましたよ」
みのりがすぐに気付いて、そばに寄ってくる。
「……龍之介様が?」
(車の中から運んでくれたんだ)
優しい腕の温もりを思い出すのに、紗椰の事も思いだして、また涙が流れてきた。
(今度の処女検査はいつだろう。紗椰さんが木の肥やしにされてしまう)
「お茶にいたしましょう。お菓子もありますよ。青龍様からいただきました」
「みのりは処女?」
「ええ、処女です」
「処女でなくなったら、みのりたちはどうなるの?」
「職務から下ろされ、処刑されます」
「花姫と変わらないのね」
「わたしどもは、神聖な花姫様のお付きのものですので」
みのりは誇らしげだ。
「みのりは襲われたりしないの?」
「わたくしは武術も魔術も嗜んでおりますので、襲われることはありません」
「それに比べて、花姫はなんて弱いのだろう」
「その花姫様をお守りするのが、わたくしたちの使命です」
緑茶を淹れて、茶菓子を出してくれる。
唯は甘いお菓子を口に入れて、涙を流した。
「唯様、元気をお出しください」
「うん」
もう一つ甘いお菓子を口に入れて、涙を拭った。
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