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エクストラチャプター:プリンス・レオポルド・テリブル・24アワー
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再誕歴7531年ジュニアリー5日。
ベネルクス王立学園、 生徒会室。
新年早々に集まった生徒会一同。
「ポニカは・・・来てないのかい?」
ピーマンが尋ねる。
「あぁ、 これからやる事はポニカには内密にしたい」
レオポルドが呟いた。
彼の眼は真っ赤に充血し、 目は窪み、 肌の質感も悪い。
恐らく眠っていないのだろうと推測される。
「・・・・・」
エルカーラはそんなレオポルドを見て痛々しいと感じている。
何が有ったか、 を聞いても睨まれるだけでレオポルドは何も言わない。
「殿下、 今こそ立ち上がりましょう!!」
ダーロングが立ち上がる。
ダーロングは少し前から暴力革命しかないと提言しており
他のメンバーから若干浮いている形になっている。
「実はそうしようと思う」
「なっ!?」
「え!?」
「そんな!!」
「何を!?」
「よしっ!!」
「・・・・・」
「殿下、 何故そうなったのかご説明頂けますか?」
ナンナは尋ねた。
「実は先日、 父上から呼び出されてな
アリストッドは俺を離れに追いやってポニカと暮らせと言って来ているらしい
周囲には生活に不便しない様に街まで建てるとさ
12年の結婚生活の後に離婚してポニカと結婚しろとさ」
「じゃあ良い事ではないですか!! 争う理由なんてないでしょう!!」
エルカーラは叫んだ、 戦うとなればレオポルドの命は無いだろう。
「殿下とポニカが結ばれてそれで良いのでは「それは違う!!」
ナンナが叫んだ。
「殿下が言いたいのはそう言う事じゃないのよ!!
殿下、 つまりこういう事ですよね『離婚した後の責任は殿下に有る』とされる
これが問題なのでしょう?」
「・・・・・」
全然違う、 レオポルドは自分よりもアリストッドが優先される事が耐えられずに
戦おうとしていたのだ、 極めて浅い理由だがナンナの話が気になった。
「・・・良いだろう、 ナンナ、 皆に説明してやれ」
「えぇ、 と言っても推測ですが・・・恐らく結婚生活の後に
殿下には種が無く子供が作れなかった、 と言う事になると思われます」
「「「「「「何だと!!!!?」」」」」」
これには皆が驚き怒るのだった。
まずはポニカが好きな者達はポニカとレオポルドが結ばれた後に生まれた子は
レオポルドの子ではない不義の子として扱われるという事が許せなかった。
エルカーラもレオポルドが種が無いという事実に怒りを隠せない。
「こんなヴァカな事があるか!! ただちに抗議を!!」
「講義なんてレベルじゃないのよエルカーラさん!!
これは恐らくハウバリン公爵と陛下の間で密約が結ばれているに違いない!!」
「そんな事をして陛下に何のメリットがある!! 自分の息子を差し出して何を獲るんだ!!」
「さっき言っていた街の建設よ!!」
「建設・・・? どういう事だ? 説明しろナンナ」
レオポルドはナンナに説明を求めた。
「癒着ですよ、 国家を経由してお金を懐に入れているんです」
「ど、 どういう事だ?」
「簡単な話です、 まず街を建設している建築会社に本来の見積もりよりも高く出させて
差額分を懐に入れようって事です」
全く証拠の無い話だが今回の件ではハウバリン公爵はこのスキームを実行していた。
「そんなヴァカな!! 直ぐに見積書を提出させろ!!」
「見ただけでは分からない話なんですよ、 レンガ一個2ユーロを3ユーロ
ペンキ一缶を10ユーロから11ユーロ
と言う様に細部で水増ししているから実体なんてわからないのです」
「娘も汚なければ親も汚い奴だ!! ではどう動く!?」
「殿下、 既に準備は整っています」
ナンナは答えた。
「何だと?」
「ダーロングさんが協力してくれたので」
「骨を折ったよ」
「後は政治的正しさが有れば出来ますよ、 革命」
「なるほど・・・ならば先程の癒着をベースに詰っていく事にしよう
早速準備に」
「御待ちを殿下、 逸る気持ちも分かりますが
まだその時期ではない、 効果的に全てを行える日が目前に迫っています」
「効果的に? 何だその日とは?」
「多くの者達に我々の政治的正しさを知らしめる
これが革命の絶対条件です、 しかしただ人を集めれば良いのではない
身分の高い者達に語ってこそ価値がある」
「つまり身分の高い者を集める必要が有る、 と言う事か?」
「その通り、 出来るならば我々のテリトリーである学園内で行いたい」
「王立学園で身分の高い者を集める・・・そう言う事か!!」
手を叩くレオポルド。
「その通りです、 近々迫った卒業パーティーの場で
憎きアリストッドに婚約破棄を宣言するのです!!
警備にも我々の息をかかった者達を配置しておきましょう!!」
「良いだろう!! その策で行こう!! 我々でこの国と私の未来を変えるんだ!!」
ベネルクス王立学園、 生徒会室。
新年早々に集まった生徒会一同。
「ポニカは・・・来てないのかい?」
ピーマンが尋ねる。
「あぁ、 これからやる事はポニカには内密にしたい」
レオポルドが呟いた。
彼の眼は真っ赤に充血し、 目は窪み、 肌の質感も悪い。
恐らく眠っていないのだろうと推測される。
「・・・・・」
エルカーラはそんなレオポルドを見て痛々しいと感じている。
何が有ったか、 を聞いても睨まれるだけでレオポルドは何も言わない。
「殿下、 今こそ立ち上がりましょう!!」
ダーロングが立ち上がる。
ダーロングは少し前から暴力革命しかないと提言しており
他のメンバーから若干浮いている形になっている。
「実はそうしようと思う」
「なっ!?」
「え!?」
「そんな!!」
「何を!?」
「よしっ!!」
「・・・・・」
「殿下、 何故そうなったのかご説明頂けますか?」
ナンナは尋ねた。
「実は先日、 父上から呼び出されてな
アリストッドは俺を離れに追いやってポニカと暮らせと言って来ているらしい
周囲には生活に不便しない様に街まで建てるとさ
12年の結婚生活の後に離婚してポニカと結婚しろとさ」
「じゃあ良い事ではないですか!! 争う理由なんてないでしょう!!」
エルカーラは叫んだ、 戦うとなればレオポルドの命は無いだろう。
「殿下とポニカが結ばれてそれで良いのでは「それは違う!!」
ナンナが叫んだ。
「殿下が言いたいのはそう言う事じゃないのよ!!
殿下、 つまりこういう事ですよね『離婚した後の責任は殿下に有る』とされる
これが問題なのでしょう?」
「・・・・・」
全然違う、 レオポルドは自分よりもアリストッドが優先される事が耐えられずに
戦おうとしていたのだ、 極めて浅い理由だがナンナの話が気になった。
「・・・良いだろう、 ナンナ、 皆に説明してやれ」
「えぇ、 と言っても推測ですが・・・恐らく結婚生活の後に
殿下には種が無く子供が作れなかった、 と言う事になると思われます」
「「「「「「何だと!!!!?」」」」」」
これには皆が驚き怒るのだった。
まずはポニカが好きな者達はポニカとレオポルドが結ばれた後に生まれた子は
レオポルドの子ではない不義の子として扱われるという事が許せなかった。
エルカーラもレオポルドが種が無いという事実に怒りを隠せない。
「こんなヴァカな事があるか!! ただちに抗議を!!」
「講義なんてレベルじゃないのよエルカーラさん!!
これは恐らくハウバリン公爵と陛下の間で密約が結ばれているに違いない!!」
「そんな事をして陛下に何のメリットがある!! 自分の息子を差し出して何を獲るんだ!!」
「さっき言っていた街の建設よ!!」
「建設・・・? どういう事だ? 説明しろナンナ」
レオポルドはナンナに説明を求めた。
「癒着ですよ、 国家を経由してお金を懐に入れているんです」
「ど、 どういう事だ?」
「簡単な話です、 まず街を建設している建築会社に本来の見積もりよりも高く出させて
差額分を懐に入れようって事です」
全く証拠の無い話だが今回の件ではハウバリン公爵はこのスキームを実行していた。
「そんなヴァカな!! 直ぐに見積書を提出させろ!!」
「見ただけでは分からない話なんですよ、 レンガ一個2ユーロを3ユーロ
ペンキ一缶を10ユーロから11ユーロ
と言う様に細部で水増ししているから実体なんてわからないのです」
「娘も汚なければ親も汚い奴だ!! ではどう動く!?」
「殿下、 既に準備は整っています」
ナンナは答えた。
「何だと?」
「ダーロングさんが協力してくれたので」
「骨を折ったよ」
「後は政治的正しさが有れば出来ますよ、 革命」
「なるほど・・・ならば先程の癒着をベースに詰っていく事にしよう
早速準備に」
「御待ちを殿下、 逸る気持ちも分かりますが
まだその時期ではない、 効果的に全てを行える日が目前に迫っています」
「効果的に? 何だその日とは?」
「多くの者達に我々の政治的正しさを知らしめる
これが革命の絶対条件です、 しかしただ人を集めれば良いのではない
身分の高い者達に語ってこそ価値がある」
「つまり身分の高い者を集める必要が有る、 と言う事か?」
「その通り、 出来るならば我々のテリトリーである学園内で行いたい」
「王立学園で身分の高い者を集める・・・そう言う事か!!」
手を叩くレオポルド。
「その通りです、 近々迫った卒業パーティーの場で
憎きアリストッドに婚約破棄を宣言するのです!!
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