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古代でぶ妖精文明遺跡の謎

汁粉とぜんざいの違い

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お汁粉をラビーが作り、 それを受取ったお汁粉あげたい状態の亜人達が
SLKFにお汁粉をあげた事で皆正気に戻った。
SLKFは貰ったお汁粉を平らげて帰って行った。

「迂闊だった・・・でぶ妖精だらけだからと
危険なモンスターが居ないと高を括っていた・・・」
「それは良いけども私にまで被害を及ぼすなよ・・・」

鳥籠男が猛省し、 小説家が責める。

「とりあえずまだお汁粉有りますし、 食べます?」
「・・・あぁ、 そうしようか、 一旦落ち着こう」
「私も貰おうか」

トレジャーハンター達と小説家はお汁粉を食べ始めた。

「個人的にはこしあんの方が好みだな」
「いや粒あんの粒が良いんじゃないか、 あの粒の感じが」
「個人的にはぜんざいの方が好みだな」
「同じ餡子ならばおはぎの方が・・・」

談義に花を咲かせるトレジャーハンター達。
少年は少し困惑している。

「君は参加しないのかい?」

小説家が尋ねる。

「俺、 語れるほど餡子とか食べた事ないから・・・」
「そうか、 それなら仕方ないな・・・」

紅茶をぐいっと飲む小説家。

「しかし君達、 一つ疑問がある」
「何が? お汁粉とぜんざいの違い?」
「粒あんとこし餡の違いだろ」
「汁気のあるもの全般をお汁粉
汁気のない餅に餡を添えた物がぜんざいです
因みにこし餡を使った汁粉を御膳汁粉
粒あんを使った汁粉を田舎汁粉と言います」
「店長物知りだなぁ・・・」
「そうでは無く、 何で君達はロープで仲間をグルグル巻きにしたんだ?
お汁粉を調達するのならばこの店に来ればいいのは分かるが
グルグル巻きにする必要は無いだろう」
「実は遺跡の中にはでぶ妖精のコロニーが有ってな
そのコロニーにこっちの足元を見てぼったくり条件で取引しているお汁粉屋があったんだよ」
「でぶ妖精のコロニーで商売する奴なんか居るのか?」
「でぶ妖精が商売していた、 他にも色々店が有ったぞ
食べ物屋ばっかりだが」
「それは少し気になりますね」

ラビーが興味を持つ。

「でぶ妖精と言う食べるのが大好きな生き物が作る料理
実に気になる」
「じゃあ案内しようか?」
「お願いします」
「あぁ、 私も付いて行こう、 でぶ妖精が店を経営しているのは面白そうだ」

小説家も来る事になった。

「じゃあお留守番するにょー」
「任せたわ」
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