【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

古代でぶ妖精文明遺跡の謎

卵かけご飯は日本独自の文化らしい

夜、　レストラン・スコヴィルにて鴨葱を喰らう一同。
大きい鉄板を囲みながら鴨肉と葱をかっくらう。
炊き立てのご飯も一緒である。

「一旦ダイナーに戻って酒を持って来たぞ、　熱燗にしよう」
「良いなぁ、　頼むよ店長」
「はいはい」

お湯を沸かして熱燗にして酒を楽しむトレジャーハンター達。

「騎士さん、　料理人さんは呑まねぇのかい?」
「御飯喰いながら酒は呑まんよ」
「飯をかっこみたい、　良い焚き加減だよ店長」
「ええ、　良い炭で焚いてますから」
「おでぶちゃんにも鴨葱ちょーだい」
「はいはい」
「ｳﾏｰ」

鴨葱を堪能する一同、　だがしかしこれはこの夜の始まりに過ぎなかった。

カランコロン、　と来客が来た。

「店長、　居るかい?」

袋の行商人であった。

「あら行商人さん」
「夜遅くにすまないね、　食材を持って来たよ、　っと今は仕事中だったかい?」
「いえ、　寧ろ趣味の時間ですねぇ、　行商人さんも如何です?」
「それじゃあお呼ばれしようか・・・焼肉・・・じゃなくて鴨と葱か」
「良いだろー」
「それならばこれも居るだろう」

そう言って卵を大量に取り出す。

「卵・・・親子丼か」
「その通り、　店長、　親子丼を作って欲しい」
「断る」

ラビーが断った。

「御飯、　卵、　肉、　この組み合わせならば親子丼よりも良い物が有りますよ」
「一体何を作るつもりなんだ・・・」

ラビーは鴨肉の塊をスキレットの中で軽く炙り、　脂を一度取り出してから小さく切り
再びスキレットの中に入れる、　そして酒、　醤油、　みりんで味付をして
三つの溶き卵の中に入れる、　更に葱の青い所を刻む。

「ほう、　確かに親子丼では無いが美味しそうだな」
「これを焼くのか?」
「これを御飯にかけます」

どばぁとどんぶり飯にかけるラビー。

「肉入り生卵御飯だと!?　腹壊さないのか!?」
「いや、　美味しいですよ?　皆さんにも作りますね」
「ちょっと待て、　それ一人分か?　結構食っているのにどんぶり飯って・・・」
「割り下卵肉の組み合わせはどんぶり一杯は軽いですよ」
「というか卵三個って・・・」
「美味しそう!!　俺にも作って!!」

少年が先陣を切って鴨入り生卵御飯を食べる一同。
生卵を食べる習慣が無いが卵は良い農家の物なので健康問題は起こりえない。

「うめぇえええええええええええええ!!　何だコレ!!」
「肉卵割り下が御飯を進める!!」
「おでぶちゃんもーおでぶちゃんもー」

こうして夜は更けていった・・・。