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古代でぶ妖精文明遺跡の謎

閑話 アスパルの笑み

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サンライズとアスパルは教会本部の客間を宛がわれ
ウルとスノーは帰国の途に就いた。

「待て、 私とアスパルの部屋は別なのか?」
「えぇ、 そうですが・・・何か問題でも?」

サンライズの問いにマルファスが答える。

「まさかサンライズ殿下、 我々が信用ならないとでも?」
「そうではない、 万が一何か有った時に対応出来ないだろう
問題が怒らない様に、 ここは私が一緒に」
「結婚前の男女が同じ部屋にいる事の方が問題でしょう」

マルファスがさらりと言った。
サンライズは文句を言っていたが最終的には折れて別々の部屋になる。

「やぁ、 こんにちわ」

アスパルが自分の客室に行くとさも当然の様にアサグが待ち構えていた。

「改めて自己紹介、 私はウェーサーカ法国十二聖女、 末席のアサグです
今後ともよろしく」
「どうも・・・」

ベッドに腰かけるアスパル。

「・・・貴女が見張りって事ですか?」
「まぁ・・・そうなる? んですかね?
私は末席で一番下っ端だから大体の事しか知らされてないんですよ
転生とか何となくしか説明されて無いし・・・」
「そう・・・私が聖女って事は私の能力とかって・・・」
「説明されて無いです」
「あぁ、 そう・・・」

頭を抱えるアスパル。

「まぁでも良いんじゃ無いですか? 聖女になって更には学校にも行けるんだし
そんなに悪い状況では無い筈です」
「・・・さっきの話、 聞いて無かったの?
貴女達のボスも言ってたでしょ? 私を使おうとするんだよ
道具扱いじゃない」
「女ってそういう物でしょ」

アサグがそう言った。

「女なんて所詮男の付属品みたいな物じゃ無いですか
今の世の中、 女王とか聞いた事有る?」
「・・・・・」
「それに頂点に立つのもストレスが溜まるでしょ
上位の御姉様が大変なのは見ても分かります、 下で働いていた方が楽ですよ」
「・・・プライドは無いの?」
「無いですね、 でも私は幸運ですよ、 平民で居た頃よりはずっと自由が有ります
聖痕が発現して教育も受けられました、 私は幸せです」
「・・・・・」

溜息を吐くアスパル。

「それに貴女は男好きだと聞いています」
「男好きって・・・」
「サンライズ殿下含めて男五人誑かしたと」
「言い方が悪いわね、 貴女とは仲良くなれそうに無いわ・・・」
「聖女になればイケメン選びたい放題ですよ」
「その話、 詳しく聞かせて頂戴」
「え、 えぇ・・・貴女の転生前の情報から用意出来た数人だけだった逆ハーレムを
聖女になればイケメン数百人位なら用意出来るとの事です」
「貴女達のボス、 口は悪いけど話は分かるじゃない」

教会本部に来て初めて笑みを浮かべるアスパルだった。
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