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古代でぶ妖精文明遺跡の謎

閑話 サンライズとアスパルの転学

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サンライズ一行は長机が有る一室に通された。
アスパルとマルファス、 アルマロスとオリエンスもやって来た

「アスパル!! 何もされなかったか!?」
「何もされませんでした? そうですね?」

サンライズの問いにアスパルへの問いで返すマルファス。

「何も・・・されませんでした」
「お前!!」
「まぁ落ち着いて下さい、 彼女は混乱しているのです
自身の力に」
「力、 だと?」
「その通り、 聖女は神様に聖痕を刻まれるだけでは無く
神様から力を授かるのです、 その力にアスパル令嬢は戸惑っているだけです」
「・・・・・そうなのか?」
「・・・はい」

震えるアスパル。

「兎も角アスパル令嬢に必要な物を揃えて頂く作業に入ります」
「必要な物・・・修行とかか?」
「学歴です、 流石にカラメル王国学院留年では恰好が付かないので
我が国のウェーサーカ法国国立学園に通って頂きます
卒業後に聖女になって貰います」
「国籍は如何なる?」
「国籍はカラメル王国籍でも良いとしましょう
但し聖痕の苦痛が有るのでこの国から出るのは考え物ですね」
「・・・ウェーサーカ法国は十二聖女だろ、 良いのか?」
「問題有りません、 元々は六聖女だったのが優秀な人材が集まっているので
十二聖女に増えたのですから」
「その・・・ウェーサーカ法国国立学園」
「御心配でしたら殿下も通われます?」
「・・・・・」

サンライズは考えた、 このまま国に帰っても留年で怒られるのは確実。
ならばここで転学して学歴ロンダリングするのがベスト。
それにアスパルも心配だ。

「良いだろう」
「えぇ!? で、 殿下そんなに簡単に決めて良いんですか!?」
「流石に陛下の許可を得ずに留学は問題有るでしょう!!」

ウルとスノーが止めに入る。

「将来の妻を一人にする訳には行かない」
「ありがとうございます殿下・・・私は幸せ者です・・・」
「話は決まった様ですね
ではウェーサーカ法国国立学園の転学の手続きを済ませましょう」
「分かった、 ではウル、 スノー
お前達は帰国してこの事を父上に報告して来てくれ」
「そんな!!」
「殿下、 それは幾ら何でも・・・」
「これは決定事項だ、 マルファス、 この二人を送ってやってくれ」
「・・・まぁ良いでしょう、 部下に送らせておきます」

画してサンライズとアスパルの転学が決まった。
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