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冥府にGO!!
スキンケアは大事(アスパルside)
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ウェーサーカ法国客賓用宿泊施設。
そこに宛がわれた自室にアスパルは帰って来ていた。
「おかえりなさい、 遅かったじゃないですか」
見張りのアサグも一緒である。
「化粧水と美容液とか乳液とか色々買って来てたの」
「うん? 何でそんな物を?」
「私が転生者だと知って居るでしょ? 私は前世の記憶が薄いけども
もっとしっかりとスキンケアするべきだった、 と言う記憶は残っているの」
「・・・・・まぁご自由に」
「お風呂沸いているわよね?」
「勿論、 先にお風呂頂きました」
「別に良いわよ」
アスパルは買って来た化粧品を持って脱衣所に向かい
服を脱いで部屋に備え付けの風呂に入った。
ばしゃり、 と水音がしながらもアスパルは化粧品に紛れ込ませた
サンライズから貰った黒ジャムの瓶を開ける。
そしてジャムの中に指を突っ込み中から紙を取り出した。
ジャムの水分でグチャグチャにならない様に紙は小さなケースの中に入っている。
カラメル王国に居た時から使っていたサンライズの手紙受け渡し方法である。
サンライズとアスパルは互いにこっそり密会する手段として
こうして手紙のやりとりをしていた、 サンライズはジャム。
アスパルはフォーチュン・クッキーの如く手作りクッキーの中にそれぞれ手紙を仕込んでいる。
「さて・・・」
紙を拡げて内容を確認するアスパル。
"アスパルへ
本来ならば君への愛の言葉を綴りたいのだが要点のみ書いておく事にする
君に告白したエンジンとやらを殺害したのは聖女の一派だ
聖女の手下だった私のクラスメイトのサンバーが白状した
恐らくお前の覚醒を促す為だと思う
何とかしてこの国から脱出するぞ、 私に任せて置け
時が来るまでは平穏を装っておいてほしい
この手紙は読んだ後に処分しろ
それではさらばだ、 君の恋人サンライズ・カラメルより"
「・・・・・」
もしゃもしゃと紙を食べるアスパル。
「・・・・・」
そして頭を抱える。
覚醒を促す為にクラスメイトを殺す、 にしても少し早過ぎるのではないか?
あまりにも不自然だと思う、 もしかしてエンジンは本当に自分の事を好いて
告白したから殺された?
嗜好の堂々巡りになるアスパル。
「アスパルさーん」
「!?」
アサグから声が聞こえた。
「な、 何?」
「何時まで入っているの? のぼせますよー」
「あ・・・」
アスパルはスキンケアを終えた後に顔面パックをして風呂場を後にした。
「何それ?」
「保湿は大事なのよ」
そこに宛がわれた自室にアスパルは帰って来ていた。
「おかえりなさい、 遅かったじゃないですか」
見張りのアサグも一緒である。
「化粧水と美容液とか乳液とか色々買って来てたの」
「うん? 何でそんな物を?」
「私が転生者だと知って居るでしょ? 私は前世の記憶が薄いけども
もっとしっかりとスキンケアするべきだった、 と言う記憶は残っているの」
「・・・・・まぁご自由に」
「お風呂沸いているわよね?」
「勿論、 先にお風呂頂きました」
「別に良いわよ」
アスパルは買って来た化粧品を持って脱衣所に向かい
服を脱いで部屋に備え付けの風呂に入った。
ばしゃり、 と水音がしながらもアスパルは化粧品に紛れ込ませた
サンライズから貰った黒ジャムの瓶を開ける。
そしてジャムの中に指を突っ込み中から紙を取り出した。
ジャムの水分でグチャグチャにならない様に紙は小さなケースの中に入っている。
カラメル王国に居た時から使っていたサンライズの手紙受け渡し方法である。
サンライズとアスパルは互いにこっそり密会する手段として
こうして手紙のやりとりをしていた、 サンライズはジャム。
アスパルはフォーチュン・クッキーの如く手作りクッキーの中にそれぞれ手紙を仕込んでいる。
「さて・・・」
紙を拡げて内容を確認するアスパル。
"アスパルへ
本来ならば君への愛の言葉を綴りたいのだが要点のみ書いておく事にする
君に告白したエンジンとやらを殺害したのは聖女の一派だ
聖女の手下だった私のクラスメイトのサンバーが白状した
恐らくお前の覚醒を促す為だと思う
何とかしてこの国から脱出するぞ、 私に任せて置け
時が来るまでは平穏を装っておいてほしい
この手紙は読んだ後に処分しろ
それではさらばだ、 君の恋人サンライズ・カラメルより"
「・・・・・」
もしゃもしゃと紙を食べるアスパル。
「・・・・・」
そして頭を抱える。
覚醒を促す為にクラスメイトを殺す、 にしても少し早過ぎるのではないか?
あまりにも不自然だと思う、 もしかしてエンジンは本当に自分の事を好いて
告白したから殺された?
嗜好の堂々巡りになるアスパル。
「アスパルさーん」
「!?」
アサグから声が聞こえた。
「な、 何?」
「何時まで入っているの? のぼせますよー」
「あ・・・」
アスパルはスキンケアを終えた後に顔面パックをして風呂場を後にした。
「何それ?」
「保湿は大事なのよ」
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