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冥府にGO!!

クレイジーブルーム(マヤside)

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クレイジーブルームをプレイしたマヤは気分が落ち込んだ。
内容がとても重いのだ、 主人公は前作同様アスパルだった。
しかし本当に内容が重い、 重すぎるのだ。

ウェーサーカ法国に新婚旅行に来たアスパルとサンライズ。
ついでについて来たウィル、 ウル、 スノー、 フロート、 ラビーの五人。
ラビー含めた全員とのハーレムルートが正史らしいので違和感は無かった。
しかしウェーサーカ法国に新婚旅行に来ている最中に半魚人の侵攻により
カラメル王国が海に沈んだ、 更にアスパルに聖女の力が有ると判断した
ウェーサーカ法国はアスパルを聖女として利用する為に襲撃。
サンライズ、 ウィル、 ウル、 スノー、 フロートが殺害され
アスパルとラビーがウェーサーカ法国に捕らえられる。
その時、 アスパルの聖女としての力が覚醒した。

聖女の力を持ってラビーを救出しようとするも邪悪なる聖女『テック』により
ラビーは肉体を杖に変えられてしまったのだった。
ラビーを元に戻す為、 そして復讐を果たす為
アスパルはサークルランドを縦横無尽に駆け巡る、 そういう物語だった。

マヤは本当に気分が落ち込んだ。
まさか前作で幸せなハッピーエンドを迎えた先にこんな事があるなんて
マヤはとても悲しんだのだった。
クレームを入れられれば入れたかった、 もう会社は無かったが。

悲しんでばかりも居られなかったマヤはプレイを続けた。
杖となったラビーの力と自身の聖女の力によりどんどん成長するアスパル。
物語も終盤に入り、 ラビーの固有魔法が判明したのだった。
懇切丁寧な説明が有ったがマヤには難しい理論のオンパレードでまるで理解が出来なかった。
そもそもまともな教育を受けていなかったので仕方なかったが
【エントロピーを低下させる魔法】と聞いてもピンと来る人は少ないだろう。
エントロピーの意味が分からなかったが凄い魔法と言う事は分かった。
事実上の無限の力を得られる魔法だとマヤは解釈したのだった。
事実そういう魔法なのだ。

このままマヤはプレイを続けたかったが無理だった。
マヤの住処を巨大な地震が襲い
マヤの住処が崩れ落ちてマヤは瓦礫に押し潰されて死んだのだった。
即死だったのだろう。
何故ならマヤは瓦礫に潰された後に気が付くと赤子になっていたのだ。

マヤは酷く混乱したのだった。
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