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冥府にGO!!

虚実(マヤside)

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「まずはアンタの目的から言いなよ」

ノストラダムスがびしっ、 とマヤを指差す。

「私は・・・そうね・・・フライを皇帝にして私は皇妃かな」
「・・・・・・・」

明らかにドン引きしているノストラダムス。

「何で引くの?」
「誰だって引く、 冷静に考えなよ
アンタ、 ゲームキャラと結婚するって言ってんだよ?
親の前でそのセリフ言える?」
「言えるね、 私にとってスカルエンパイアは人生だ」
「虚しい人生だ」
「ほっときなさい、 そういうアンタは如何なの?
黒のフライと結ばれたいとは思わないの?」
「さっきも言ったが前世は男だからな、 普通に女の方が好きだ
それにオレはカプ厨だ、 オリキャラ挟む趣味は無い」
「・・・・・なら何でアンタは黒のフライに協力してるの?」
「色々理由は有るが、 一番の理由は面白いからだ」

事も無げに言うノストラダムス。

「・・・・・アンタ、 それだけの理由でアイツに手を貸しているの?」
「十分な理由だ、 アンタは?」
「私は正義の為に戦っている!!」
「はぁ? 正義ィ? 正気かアンタ?」

イソヴェが心底馬鹿にした表情で煽る。

「そんな物は単なる大義名分だよ、 アンタ前世で何を学んだんだ?
正義と言うお題目でどうなったか忘れたのか?」
「何の話だ?」
「あぁ、 理解出来ないなら良いよ、 でも所詮正義なんて単なる看板に過ぎない」
「そんな事は無い!! 人として正しい事をする事は素晴らしい事だ!!」
「あ、 そ、 好きにそう思っていなよ」
「っ!!」

激昂するマヤ。
間に割って入るイソヴェ。

「ここで戦うのはアンタの愛しい男の不評を買うぞ?」
「・・・・・分かった、 ここは引くよ、 だがアンタ、 覚えて置けよ
何時かぶっ飛ばすから」
「楽しみに待っているよ」

それから度々、 マヤはノストラダムスに出くわした。
他の勢力と戦う為の協調作戦の時にはノストラダムスが来る事が多く
彼女のお陰で大分楽に戦えるようになったのだった。

マヤはマヤで何時か殺そうと考えていたが
ノストラダムスはある日の作戦中に殺されてしまった。
ドラマも何も無く、 普通に戦死したのだった。
転生者なのにこうもあっさり? と思うマヤだった。

兎も角ノストラダムスと言う戦力も失った。
そして内乱が落ち着いて来た時、 フライは同盟を破棄し
黒のフライへと決闘を申し込んだのだった。
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